小笹長丘保育園から,平尾大楠保育園から

4月も終わり5月となりましたね。キッズプレイスでは小笹長丘保育園も、平尾大楠保育も、共に新しい園児さんが増え先生方も毎日頑張っています。

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初めて保育園にやって来る園児さんは、ほとんどの場合、最初のうちは泣きっぱなしになります。他の園に通っていた経験を持つ園児さんは、さほど抵抗なく馴染んでしまいますが、初めての子にとってはちょっとした試練になります。

このような光景は、日本全国どこの保育所でもそうだと思いますが、園の先生方にとってもお子さんを預けるお母さんにとっても、また園児さん自身にとっても乗り超えないといけない小さなハードルといったところでしょうか。

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初めて保育園に入ってきて不安を抱えている子供たちは、心だけでなく体の筋肉も緊張しています。大人でもそうだと思いますが、初めての場所で過ごすとどこか肩が凝ったりすると思います。体が緊張していると心がリラックスすることは難しく、逆に体がリラックスすると、心もリラックスしてきます。

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このことを踏まえて、保育園で緊張している子供たちを早く園に慣れさせるためには、体の緊張を解いてあげると効果的な場合があります。
鬼ごっこやジャングルジム、滑り台、追っかけこなど、体を使った遊びが特効薬になります。また遊びを通してでなくても、体(背中など)をトントンと叩いてあげると同じように筋肉の緊張がほぐれて心もリラックスしてきます(このときの叩き方は緊張した筋肉をほぐすつもりで叩いてあげることがコツです。強すぎれば逆効果ですが、弱すぎても体の緊張を解くことができないようです…)。

先生方も園児さん達を公園に連れ出したり、いろいろと工夫して早く園に慣れてもらおうと一生懸命努力しています。でも、ゴールデンウィーク明けに園児さんが登園してくると、楽しかったお母さんやお父さん方との時間を思い出して、園児さんがまた泣いてしまうので先生方もまた一所懸命に頑張らないといけません。

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でも園児さんが泣いているのはほんのつかの間です。園児さんたちは7月頃にはすっかり園に溶け込んで、楽しい毎日を過ごすようになります。ちなみに、キッズプレイスでは園児さんが園に慣れる7月頃を目途に、恒例の保護者会を開催する予定にしています。皆さんふるってご参加ください。

2009年4月12日薬煎院薬局から

今日のお話は小さいお子さんというよりは、小学校から中学生ぐらいのお子さんを対象としたお話です。

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おねしょは夜尿症(小児夜尿症)とも言いますが、おねしょに効く薬があるのをご存じでしょうか。おしっこを止めるのですから体に悪影響があったり、副作用がありそうな感じがすると思いますが、別に危ないお薬ではありません。

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キッズプレイスの薬局にはいろいろな方が相談に来られますが、小学生や中学生をお子さんに持つお母さんが、子供のおねしょが治らなくて困っていると相談に来られることがあります。
不思議なことに一度同じような相談があると、立て続けに同じような相談が続くことがあります。少し前には、小学校高学年や中学生になると修学旅行があるので、お母さんが心配されてこれらる時がありました。

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さて、おねしょの薬ですが、漢方薬に「小建中湯」(しょうけんちゅうとう)というお薬があります。安全なお薬で「おねしょ」に効きます。またこのお薬はおねしょ以外に小さなお子さんの疳の虫(かんのむし)にも用いられます。

小建中湯はお腹を温める効果のある生薬が入っており、さらに麦芽糖が沢山入っています。比較的甘いので、お子さんにも飲みやすい漢方薬です。

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なぜこの小建中湯がおねしょに効くかといいますと、大人でも冬寒い所にじっとしているとトイレ(おしっこ)に行きたくならないでしょうか。
実は人間にとって体が冷えることは、予想以上に非常事態なことであり、頭で考える意思に関係なくおしっこがしたくなります。

 ヒトは体が冷えると、自律神経が働いて、おしっこを体外に排出して必死で体温を保とうとします。
おしっこが体内に溜まっていると、不要と分かっていても体にとっては保温し続けなければならず余計なエネルギーを浪費することになります。このエネルギーの浪費をくいとめるために、いらないおしっこを体外に出そうとします。これが寝てる時に起これば「おねしょ」になります。
 つまり、寝ているときにお子さんの体が冷えると(または冷えやすい体質の場合)、体温を保とうとして自然とおねしょが出るわけです。冒頭でおねしょを夜尿症とも書くといいましたが、むしろ病気ではなくて自然な体の反応とも言えます(もちろん体が虚弱で冷えやすい体質の場合は、反射的というより病的なおねしょが続きます)。

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小建中湯というお薬は、麦芽糖で体にエネルギーを補給しつつ、生薬成分が体内から体をを温めることによって、おしっこの排せつを防止します。エネルギーが供給され、体がポカポカしていれば、体にとっておしっこを外に出す必要もなく、おねしょも無くなるわけです。

少し回りくどかったかも知れませんが、こんなお薬もあるというミニ知識でした。小建中湯は神経の高ぶりを抑える効果のある生薬も入っているので疳の虫にも用いられますが、虚弱体質でお腹が冷えて下痢しやすい人には、子供に限らず大人にも用いられます。

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一方、小さいお子さん(4?8才位)の場合は、夜中にトイレに連れて行っておしっこさせると自然とおねしょをしなくなるようです。個人差もありますが、おねしょをする時間は、大体いつも同じ時間のことが多く、例えば、夜9時頃寝るお子さんで、いつも午前12時ぐらいにおねしょをするようでしたら、午後11時ぐらいにトイレに連れて行っておしっこをさせるようにするとよいと思います。

このような習慣づけをおこなっても、おねしょが続くようでしたら、寝ているときにお子さんの体(特にお腹)が冷えないように「腹巻(はらまき)」などを活用するとよいかも知れませんね。
これから暖かくなるとお子さんが布団を脱いで寝てしまうことが多くなると思いますが、こんな時、腹巻は何かと重宝します。参考までに、以前書いた「はらまき」の記事がありますので、よろしかったらこちらをご覧ください。

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大人でも(特に女性)子供でも体が冷えると虚弱体質に移行したり、いろいろな病気に罹りやすくなるので注意して下さいね。

2009年3月31日保育所から

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3月31日はキッズプレイスを卒園する園児さんたちの最後の登園日でした。この時期になると、卒園する園児さんが入園してきた当時を思い出します。みんな幼かったのに、すごく立派になりました。

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入園してきたいつもベットですやすや寝ていた生後数か月の赤ちゃんだったKちゃんは、今ではすっかり歩くことが出来るようになり、最近ではいろいろなものに興味を示すようになりました。そういえば昨年の冬に風邪をひいて下痢をしたとき、先生の服にKちゃんのウンが沢山ついた時のことを昨日のように思い出します(笑)。

Mちゃんは入園当初、入口の近くで「ママいつ帰って来る?」「ママがいいー」と、毎日毎日先生に訪ねて泣いていましたが、今では元気いっぱいの笑顔の似合う女の子になりました。新しい保育園にいったら、お友達のおもちゃを隠しちゃダメだよ(笑)。またいつでもキッズプレイスに遊びに来てね。またこちょこちょ遊びをしようね。

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Aちゃんは入園して来た時、なかなかお昼寝しないで、いつもトントン背中を叩いて寝かせつけていたことを思い出します。また当時はなかなかキッズプレイスの先生たちに慣れてくれず、いつも悲しそうな顔をしていましたが、今ではお友達といっぱい遊ぶ、明るい女の子になりました。言葉を喋れるようになってからすごく変わったと思います。あの愛くるしい笑顔に会えなくなると思うと寂しいです…。

K君は毎日遠くから来てくれていましたが、かわいい男の子で帰りの送迎の車の中でいつもEちゃんと一緒に歌を歌ったり、お話をしたりしてとても盛り上がっていました。通い慣れたキッズプレイスとK君の家までの道のりが今はとても懐かしく思います。もう送迎できなくなると思うと寂しいですね。毎日送迎していて先生もとても楽しかったです。

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Y君はひと足先に他の園に移って行きましたが、いつも先生に「今日はナイキをはいてきたよ!」、「今日はアシックス!」と靴下やシャツのブランドを教えてくれていました。ご飯を食べ残していつも先生を手こずらせていたけど、ご飯をたくさん食べてナイキやアシックスが似合う強い男の子になってね。

Rちゃんは昨年の10月からキッズプレイスに来てくれましたが、いつもお母さんに抱っこされて登園していたことを思い出します。小笹長丘園の階段はお母さんにとって大変だったと思います。Rちゃんはご飯を食べながらいつもウトウト寝ていましたがいつもみんなの人気者でした。

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兄弟のAちゃんとRちゃんは昨年のクリスマス前の入園でしたね。お姉ちゃんのRちゃんはすぐに園に溶け込んで、昔から通園していたかのように、他のお友達と楽しく遊んでいました。Aちゃんはラックに座っていると、まわりのお姉ちゃんやお兄ちゃんからおもちゃをもらったりして、みんなから可愛がられていましたね。

Yちゃんは今年の2月に入園したばかりでしたが、車のベビーシートが嫌いなようで、送迎の時にいつも嫌がっていたのが印象的です。キッズプレイスでは短い間でしたが、新しい園でも元気に過ごして下さいね。またいつでも遊びに来て下さいね。

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小笹長丘園と平尾大楠園の2つの園に通っていたAちゃんは、話しかけるといつもニコニコして微笑みを返してくれました。Aちゃんがつかまり立ちをしてから、歩きはじめる瞬間をキッズプレイスで見られたことは私たちにとっても幸運だったと思います。最近では言葉も沢山出るようになっていましたね。

3月になると桜が咲いて園児さんの気持ちも明るくなり、すっかり仲良くなったお友達と毎日遊ぶのが楽しくて仕方ない様子です。それだけにお別れは悲しさが募ります。
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キッズプレイスに残る園児さんにとっても、卒園する園児さんにとっても、明日も一緒に沢山遊べると思っていたのかなと思うとかわいそうに思います。

卒園する園児さんは新しい保育園や幼稚園に移っても元気に沢山のお友達を作ってくださいね。そして時々はキッズプレイスに遊びに来て下さい、いつでも大歓迎です。笑顔で会いに来てね。
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先生は皆さんのこれからの成長を祈っています。いつまでも元気でね!また会いましょう!

2009年3月18日平尾大楠保育園から

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2月19日のブログ記事の特報としてご紹介いたしました「産業医 工藤なごみ」が3月21日(土曜日)午前10:30から1時間枠で福岡放送(FBS)にて放映されます(祝!)。

詳細についてはFBSおよびドラマの紹介ページをご覧ください。
1.FBSのホームページ
http://www.fbs.co.jp/

2.ドラマスペシャル「産業医 工藤なごみ」の紹介ページ(ご注意;ドラマ放映後、リンクは消えるかも知れません)
http://www.fbs.co.jp/special/kudou_nagomi/

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ヤフーなどの検索エンジン「産業医 工藤なごみ」と入力すると、ドラマについての情報が沢山出てきますが、このスペシャルドラマは、北九州にある産業医科大学の開学30周年記念事業の一環として作製されたドラマということが、産業医科大学のホームページに書かれてありました(開学30周年記念おめでとうございます)。
産業医科大学さんの紹介ページからの抜粋ですが、放送エリアは、「福岡県全域、佐賀県全域、大分県日田周辺、熊本県荒尾周辺、山口県下関周辺」と書かれてありました。残念ながらそれ以外の地区の方はご覧になれませんが、あしからずご了承ください。評判が良くて将来全国放送されると良いと思います。

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ドラマではキッズプレイス平尾大楠保育園の室内の一部や、園児さんが登場する予定です。撮影の際にカメラがどの場所を撮影しているか、保育園のスタッフにはわからなかったので(とても横から覗き込める雰囲気ではなかったのです)、どの園児さんが映るかはわかりません。大変申し訳ありませんが、編集でカットされてキッズプレイスの園児さんが登場しないかも知れません(涙)。もしその時は何卒ご容赦ください。

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ちなみに(私の理解しているところでは…)、産業医とは街の開業医のお医者さんや大学病院などのお医者さんと違って、会社で働く人(労働者)の健康維持や健康増進について中心となる、職場に直結したお医者さんのことです。
このため働く人の労働環境や仕事上の制約などにより、一般のお医者さんとは違った悩みが存在します。この辺を加味しつつドラマをご覧になると、より一層面白いのではないかと思います…。
と、私が余計な解説をしなくても、あの「FBS」が作製する「スペシャルドラマ」ですから、面白くないはずは絶対にありません。見逃すと一生後悔するかも知れませんので、このブログの読者の皆さまにはお時間の許す限り、是非ご覧いただきたいと思います。

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 ドラマ放映後に本ブログに感想を書かせて頂きたいと思いますが、ドラマが大変面白く、これは絶対にシリーズ化すべきとのご意見がありましたら、キッズプレイスではなく是非FBSに感想をお送りください。よろしくお願いいたします。

2009年1月23日薬煎院薬局から

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どこの保育園でも同じように行われていると思うのですが、キッズプレイスの保育園でも毎月お誕生日会があります。キッズプレイスでも、誕生月にあたる子供たちには、お誕生日会の時に園より顔写真入りのお誕生日の本をさしあげています。

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実は昨日、お誕生日会ではなかったのですが、たまたま私(カンポウ先生)の誕生日でして、キッズプレイスの保育士の先生方よりお手製の誕生日カードを頂きました。誰が自分の誕生日を漏らしたのかなと思いつつ、恥ずかしいやら嬉しいやらで、頂いた誕生日カードは自宅に大切に飾らせて頂くことにしました。(先生方ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。)

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冒頭から私的な話題で申し訳ありませんでしたが、ブログをご覧の皆さんは占いに興味がありますでしょうか。お子さんをお持ちのお母さんであれば、お子さんの将来が気になると思います。

誕生日から運勢を占う方法は西洋と東洋で見方が異なり、いろいろな占い方があり、それぞれに特徴があるようです。私はその道の専門家ではありませんが、学生時代にちょっとしたことから手相に興味を持ち、よく飲み会などで友人の手相を見て好評を博していました。その他の占い方法はよく分かりませんが、こと職業については西洋占星術(ホロスコープ)がよく当たるようです。正確にいえば、生年月日とホロスコープで占った職業運は有意に相関するそうで(統計学的に見て、両者の間に関係性が認められるようです)、むかしそのように聞いたことがあります。

インターネットなどでは生年月日から適職を占う怪しげな有料サイトなどがあるようですが、私はこのようなサイトの利用はお勧め致しません。できれば街頭で沢山の経験を積まれた占い師の方の方が、ちゃんといろいろなことを教えてくれると思います。いつかホロスコープの占い師の方にお子さんの運勢を占ってもらう機会があれば、適職について聞いてみると面白いかも知れません。

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 アメリカではBFO(バラク・フセイン・オバマ・Jr)氏が大統領に就任しましたが、オバマ大統領の生年月日は1961年8月4日で、しし座の生まれだそうです。しし座はその名の示す通り、百獣の王のごとく、自ら率先して集団を率いる能力に優れているそうで、政治家は「天職」となります。そのようなこともあり、オバマ大統領はしし座の天分を活かしてリーダーシップを発揮し、アメリカをグイグイと引っ張っていくのではないかと期待されます。歴史上の人物としては、ジュリアス・シーザーやフランス皇帝のナポレオン、キューバのカストロ議長などがしし座生まれとなります。

 しし座のオバマ大統領が政治家を目指したように、占いの示す天職をお子さんが選んだとしたら、それはきっと生まれ持った力を最大限に発揮できるかもしれません。小さなお子さんが大人になるのはまだまだ先の話ですが、参考にしてみるのも面白いかも知れませんね。

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なお、「占いは信じるところに占いがある」と言うように、占いだけを妄信することは決してよくありません。人間は占いで見る「宿命」的なもののみで生きるのではなく、いくらでも努力して自らの「運命」を切り開くことが出来るからです。また様々な可能性のある子供たちに型をはめるような将来の方向付けは、無限にあるお子さんの潜在的能力を否定することにもなりかねず、お子さん本人のみならず世の中にとっても大きな損失になりかねません。つまり親バカも行き過ぎると、将来私たちを救うかもしれない未来の救世主を失うことにもなりかねず(少し大げさでしょうか…)、そうなれば人類にとってマイナスですね。枠にはめるのではなく、自分の可能性に気付かせるような導きが必要なのかも知れません。

2009年1月16日薬煎院薬局から

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以前、キッズプレイスのブログで麻黄湯(まおうとう)や葛根湯(かっこんとう)などの漢方薬が抗インフルエンザ薬のタミフルと同程度の効果を示した例(日本東洋医学会学術総会報告例)を紹介いたしましたが、強い寒気団が日本に近づいて来るに従って、インフルエンザが流行りはじめ、ブログ記事のアクセス数も上がっています。

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今日は、最近の世界保健機関(WHO)の発表情報に基づいて、インフルエンザについて少々解説したいと思います(私はむかし薬の開発研究をしていましたが、いまでは福岡の漢方薬局の一薬剤師にすぎませんので、より正確な情報や治療に関する情報については専門のお医者様にご相談ください)。ここではキッズプレイスのブログとして、子育ての中で必要な最低限の知識を書かせて頂きます。

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私にも今年の春に2歳になる、最近「いやっ」を連発するおてんば娘がいますが、インフルエンザに関しては関心事が2つあります。

1つは、新型インフルエンザといわれるものです。もう1つは、今流行り始めているインフルエンザが、抗インフルエンザ薬の効かない耐性型であることです。

最近テレビなどでも頻繁に報道されているので皆さんも「新型インフルエンザ」についてはお聞きになったことがあると思いますが、ここでは新型インフルエンザを知る前に、新型ではないインフルエンザの話を先にします。冗長な言い回しですが、インフルエンザに関する一般的な諸注意です。
 大人であれば、インフルエンザに罹ると高熱が出て3?4日寝込んで安静にしていれば自然に回復して元気になります。しかし子供となると「インフルエンザ脳症」などのかなり重篤な合併症を引き起こす確率が高く(特に1?5才)、慎重な対応が必要となります。
 これらの合併症にかかると致死率が高く、たとえ助かっても脳に障害が残ることもあり(脳性まひなど)、元気なお子さんの姿を二度と見れなくなる可能性もあります。このようなインフルエンザ脳症の発症が小児において日本では年間100?200例あるそうです。
 残念ながらインフルエンザワクチンの接種がインフルエンザ脳症に有効であるとの結果は得られておらず(統計学的有意差が得られておらず現在検証が継続中)、ワクチンを接種したからと言って安心しないでください。
 また以前にもブログに書かせて頂きましたが、子供が急に高熱を出した時、慌てて大人用の解熱剤を子供に飲ませるようなことをすると思わぬ副作用を引き起こしますから、決して素人判断をしないことが大変重要です(職業柄、繰り返し警告させて頂きます)。子供には子供用の薬のみを与えることが子育ての大原則です。

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 これに対し新型インフルエンザとは、端的に言えば新しくて強力なインフルエンザウイルスを言いますが、中でも本来「鳥」の間でしか感染しなかったウイルスが人間にも感染するようになった、「高病原性鳥インフルエンザ(A/H5N1型)」がその代名詞となっています。このA/H5N1型について、2009年1月7日のWHOの発表では、全世界の患者の累計数が393名に達し、致死率も累計で63%、2008年のみを見れば74%と発表されています。
 これはどういうことかというと、感染したら4人中3人が死に到る可能性があるインフルエンザウイルス(A/H5N1型)が既に世の中に存在していることを意味します。もし4人家族の誰かが感染すれば、生き残るのは1人だけという計算になります。特に幼い子供やお年寄りは体力的にも弱いので感染は致命的です。想像するだけでもぞっとするような怖いことが、すぐそこまで来ています。そして、いつ感染爆発(パンデミックと言います)を起こしてもおかしくありません。

 インフルエンザウイルスは大きく3つのタイプに分かれ、それぞれA型、B型、C型と呼ばれています。この中でA型は遺伝子の変異を起こしやすく、C型はほとんど遺伝子が変異しません。B型はその中間です。ウイルスの遺伝子が変化すると、当然ながらウイルスが作り出すタンパク質の性質が変化します。つまりA型インフルエンザウイルスはコロコロとウイルス自体の性質が変化することを意味しています(人でいえば毎年、顔や体の体型、体質がコロコロ変わるようなものです)。A型は細かい性質までコロコロと変化するので、同じA型でもAソ連型、A香港型などと呼んで区別されていますが、それでも細かく変異するため同じAソ連型といっても全く同じとは限りません(後述のA型の耐性ウイルスはその例です)。

C型は遺伝子が変化しにくいので一度感染すると人間でも免疫が出来上がります(A型ほど脅威にはなりません)。B型でも遺伝子がそれほど変化しないので、一度感染すると免疫がある程度長続きします。これに対しA型は大変変化しやすいので、体の免疫が次の年には役に立たないという事態が起きます。A型についてはワクチンが効きにくい(正確にいえばワクチン製造の予測を立てにくい)のはこのためです。

病原微生物検出情報(国立感染症研究所)によると、2008年12月現在、北海道、近畿地方および鳥取や広島県などの中国地方で患者数の増加が報告されていますが、ウイルスとしてはAソ連型、A香港型、B型が検出されています。このことから、今年のインフルエンザはこれらの混合流行が懸念され、医療関係者はそれぞれの型の患者数の動きに注目しています。特に小さなお子さんはC型を含めて免疫を獲得していないことが多く、まれに複数のインフルエンザウイルス(Aソ連型、A香港型、B型、C型)が混じって感染することもあり得ますので、流行の本番を迎えて注意が必要です。

 A型は変異が早いため、人類にとって脅威的なウイルスと言えますが、A型インフルエンザウイルスの変異しやすさは、とうとう抗インフルエンザ薬に耐性の性質を生み出してしまったようです。抗インフルエンザ薬(商品名タミフル)が効かないAソ連型のウイルス、「Aソ連型(オセルタミビル)耐性ウイルス」という新手の亜種が日本でも既に出現しています(A型は変異しやすいため、いつかはこのようなことが起きると思っていましたが、意外に早かったような気がします)。
 WHOの2008年12月29日時点の発表では、耐性ウイルスは、日本で調べられた14例の検体のうち、なんと13例で検出されており(検出率93%)、国内では鳥取県で多く検出されています。今後、耐性ウイルスの国内での流行が心配されます(耐性ウイルスについては、抗インフルエンザ薬はタミフルだけではないので、処方はお医者さんにお任せ下さい)。一度耐性型が出現すると、新しい抗インフルエンザ薬(新薬)が開発されるまで耐性ウイルスが蔓延ることになり、これは厄介な問題です。

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 インフルエンザの予防はワクチン等がありますが、ワクチンによる免疫ができるまでには時間がかかる為、いまからでは残念ながら遅すぎます。
 インフルエンザウイルスは寒さと乾燥を好みますが、手洗いや日光で容易に不活化される(それほど頑丈なウイルスではない)ため、手軽にできる一番の予防法は、外から帰ったら石鹸で手を洗い、必ず「うがい」をすることです。また部屋にいるときは湿度を上げることが大切です。マスクの着用はウイルスを遮断するだけでなく、ウイルスの感染経路である喉や鼻の粘膜を乾燥から守ってくれるので有効です。
 もし周囲にインフルエンザに罹った人がいて、その人が咳をしたとしても、ウイルスがすぐに自分の体内に感染することはありません。ウイルス粒子が体内に入り込むまでにはラグタイムがあり約20分かかります。ですから、外出後の手洗いやうがいを、あきらめないでスグに行うようにして下さい。またウイルス粒子が1個でも付着したら感染するのではなく、ある程度まとまった量の付着が必要ですから、体に付着したウイルス粒子の数を減らすことも有効です。
 そして、もしインフルエンザが流行したら、外出そのものを極力避けるべきです(新型インフルエンザの場合は国や自治体から外出禁止令が発令されるかも知れません)。特に小さなお子さんがいるご家庭ではお父さんお母さんが仕事優先で無理をされないことです。仕事先からAソ連型、A香港型、B型、C型と、いろいろなウイルスを持って帰って来ることに繋がるためです。

 キッズプレイスでもインフルエンザが疑われる園児さんがおられたら、先生方を通じて保護者の皆さんに注意を促していきたいと思います。また今年も先生方には麻黄湯などのお薬を処方していきたいと思います。

 長い記事となりましたが、子育ての役に立てばと思い、インフルエンザについてコメントさせて頂きました。園児さんの今冬の健康の助けになれば幸いです。

参考リンク
国立感染症研究所 感染症情報センター

2008年12月31日薬煎院薬局から

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昨日除夜の鐘を聞いていたかと思うと、またあっという間に大晦日がやってきて、本当に一年は早いと思います。

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時間の経過は歳をとればとるほど早く感じますが、幸いなことにこの傾向は私だけではないらしく、心理学の専門家も指摘されていて、「ジャネーの法則」として知られています。今でさえこんな感じでは、あと数十年歳をとったらどうなるだろうと心配です…。

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生まれて半世紀が近付いている私にとって、冒頭のたとえのように一年はあっという間に感じられますが、小さな園児さん達にとっては、全人生のほとんどもしくはかなりの時間に相当するわけですから、きっと同じ一年でも私よりもずっとずっと長く感じていることでしょう。

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私には、毎年短く感じている一年ですが、たとえ短く感じたとしても、来年も、今年のように充実した一年を過ごすごとができて、今年と同じようにキッズプレイスの先生方や保護者の皆さんをはじめ、全ての関係者の皆さんに感謝しつつ終わることができたらいいなと思います。またキッズプレイスの園児さんにとっては、とても充実した一年と感じていてもらうことが出来れば、とても嬉しく思います。

(私にとっての)一日は、これまで生きてきた17000日分の1日(1/17000)に過ぎませんが、2才のお子さんであれば730日分の1日(1/730)になるわけですから、来年も園児さんが毎日充実した一日一日をキッズプレイスで過ごせるように、才能あふれる先生方と共に頑張っていきたいと思います。

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2008年、皆様大変お世話になりました。来年も本年同様よろしくお願いいたします。

カンポウ

2008年12月20日保育所から,薬煎院薬局から

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キッズプレイスの保護者の方々をはじめとする読者の皆さま、当ブログをご覧いただきましてありがとうございます。このブログは子育てに係わりのある話題に絞って書き込みを行っています。

今年も残すところあとわずかとなり、既に今年の流行語や、世相を表した漢字や四字熟語など、いろいろなランキングが発表されてテレビなどで紹介されていますが、当「ブログでキッズプレイス」でも、これまでを振り返って、特に検索数が多かった記事のランキングを振り返りたいと思います。

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「ブログでキッズプレイス」の中で、輝ける第1位は、ダントツで「赤ちゃんを安眠させるための5つの方法」でした。
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以下の順位は次のようになります。
2位 お子さんの人見知り対策
3位 インフルエンザになったら
4位 お父さんのハイスピードカレー
5位 赤ちゃんの着せ過ぎについて
6位 冬に子供と遊びに行くなら
7位 虫歯について

1位の「「赤ちゃんを安眠させるための5つの方法」については非常にアクセス数が多く、問い合わせも多い記事になっています。はじめての子育てで、赤ちゃんの夜泣きなどで困っているお母さん、お父さんが検索されて、読まれているのではないかと思っています。

当初、簡潔に記事を書きましたが、こんなにアクセスが多いなら、もう少しいろいろと書けばよかったかなと後で少し後悔しました。また機会を見つけて改めて紹介していきたいと思っています。
ちなみに、キッズプレイスで私がいつも使っている赤ちゃんを寝かせつける方法は(必殺技?)、車がついたラックを使う方法で、前後に転がして揺らしながら寝かせつけます。揺れる感じと、車輪からわずかに体に伝わるゴツゴツとした床面の振動がポイントで、小刻みに揺らしたり、ゆっくりと揺らしたり、寝つきが悪い赤ちゃんと寝つきがいい赤ちゃんでは揺らし方を変えています。この方法では60?70%程度の成功確率で、すぐに爆睡してしまうか赤ちゃんもいれば、残念ながら全く通じない赤ちゃんもいます。上手くいかない場合は、おしめをチェックした後ミルクを飲ませるなどして、背中をとんとん叩くなど5?6通りの方法をトライすことになります。

お子さんの人見知り対策
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 赤ちゃんは6カ月を過ぎると人見知りが出てきますが、お子さんによっては遠方から訪ねてきたおじいちゃんやおばあちゃんを見て大泣きする赤ちゃんもいて、せっかく孫に会いにきたおじいちゃんおばあちゃんを落胆させることになります。お父さんお母さん方としても両親につらい思いをさせるのが堪らなくて相談を受けることがあります。
 一方、キッズプレイスでもそうですが、ニコニコして微笑みかけてくる園児さんは、先生方にとっても、とても可愛く思えます。一見すると愛嬌のある園児さんは、その子が持って生まれた人徳とも言えなくはないですが、見方を変えるとコミュニケーションが上手であるともいえます。
 人見知りをしない、つまり物怖じしないコミュニケーション・スキル(技術)を持つことは、幼児期において多く人から愛され、結果として人に優しい素直な性格を育むことにもなり、とても重要ではないかと思われます。
 昔は赤ちゃんが生まれるとはじめからおじいちゃんやおばあちゃんが傍にいて、赤ちゃんは自然と多くの人に接することが出来ましたが、現在のような核家族化が進んだ状態では赤ちゃんにとっても両親以外の人に接する機会が減っています。人見知りを減らすには、お父さんお母さん以外の人に慣れる必要があり、そのような場合にキッズプレイスなどが役立ちます。入園した頃は人見知りが激しかった園児さんでも、半年ほどすると「○○ちゃん、最近はじけてるね…」というほど劇的に変わる(成長する)子もいます。つまり、保育園に入園するということは、コミュニケーション能力を高めるための訓練を受けるという風に考えて頂くと分かりやすいと思います。
 一方、保育園において、子どもたちは大人から教えられたルールの他に、子供達だけの共通ルールを徐々に学んで行きます。このため、閉じられた環境で育ったお子さんよりも、結果として集団生活に慣れ親しんだお子さんの方が臆することなく自信を持って社会生活を送れるようになるように思います。
(ここではブログの記事について簡単に紹介するつもりだったのですが、記事の内容について触れているうちに、ついつい力が入ってしまいました)

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この季節にアクセスが多い記事は、「インフルエンザになったら」です。
 漢方薬の「麻黄湯(まおうとう)」という処方に、インフルエンザの特効薬として知られているタミフルと同程度の効き目があることが小児医学会で報告され、最近話題になっています。小さなお子さんにとって漢方薬は飲みにくい薬ですが、大人の量の1/2?1/4なので、うまく工夫すれば飲めないことはないかもしれません。

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 因果関係は不明ですが、タミフルは小児に与えると異常行動が誘発される可能性が指摘されておりますので、一昨年あたりから漢方薬の麻黄湯が見直されています。ちなみにタミフルも麻黄湯もインフルエンザウイルスによる風邪症状を完全に抑えるのではなく、発熱期間を半分に短縮してくれます。通常インフルエンザによる発熱は3?4日続きますが、薬を飲むと1?2日で回復するという結果が得られています。どちらもインフルエンザのひき始めに飲まないと効果が期待できません。ちなみに麻黄湯に入っている麻黄という生薬は葛根湯(かっこんとう)という処方にも入っていて、こちらもインフルエンザの初期に有効であるとの報告もあります。なおインフルエンザ対策にこれらの漢方薬を用いる時は、満量処方であることを確認されることをお勧めします(薄い漢方薬では効き目が落ちます)。

:mrgreen:
4位 お父さんのハイスピードカレー
 何故か、圧力釜を使ってカレーライスの説明したこの記事にアクセスが多いようです。特別なことは書いておらず、カレー好きなお子さんを持つ保護者のみなさんのために我が家のカレーの作り方を書かせて頂いただけなのですが、何かの参考になれば幸いです。ちなみにこの記事を書いている今晩の夕食はハヤシライスでした(笑)。

1つ1つの記事については、時間のある時にでもお読みいただければと思いますが、面白いところでは、虫歯が感染症であることを紹介した7位の「虫歯について」、また、番外ですが「柿のヘタ」を取り上げた「柿のへた」などもアクセスが多いです。
後者について、柿のへたはしゃっくりの特効薬であることを紹介した記事ですが、お子さんを持つお母さんお父さんというより、しゃっくりに苦しんでおられる大人の方が読まれているのかも知れません。

今年もいろいろなことがありましたが、また来年も「ブログでキッズプレイス」をよろしくお願いいたします。これからも折に触れて記事を書いていきますので時折覘いて頂けると嬉しいです。携帯電話からもアクセスできると思いますので、通勤途中や空き時間にも覘いてみてください。またご質問などありましたらお寄せ下さい。

2008年12月9日薬煎院薬局から

先週、福岡では雪が降りましたが、今日は寒さがゆるんで最高気温も16℃ぐらいまで上がったようです。薬局の窓から外を眺めていると雲ひとつなく、とても良く晴れています。
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太陽の光がまぶしい冬の快晴の日には、仕事をやめてどこかに遊びに行きたくなりますが、こんな冬の晴れ間は子供たちにとってもお母さん方にとっても貴重ですね。今日は快晴にちなんで太陽の光について考えてみます。

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ヒトが欠かすことのできない微量の栄養素にビタミンがありますが、そんなビタミンの中で太陽の光と深い関係にあるものがあります、それは「ビタミンD」です。ビタミン(vitamin、英語圏の人はバイタミンと発音します)とは、本来、体の中で作り出すことができない栄養素を意味する言葉なのですが、「ビタミンD」は例外で、太陽の光を浴びることによって私達の体の中で自動的に作られます。

ヒトが太陽の光を浴びると、体の表面(皮膚)でビタミンDが作られます。ビタミンDとは一言でいえば、骨を丈夫にするために欠かすことできない栄養素で、不足すると子供では「くる病」、成人では「骨軟化症」を発症します。くる病になると背骨など、体の骨が曲がったり変形したりして発育に影響がでます。骨が丈夫でないと歳をとると骨粗鬆症になる確率も高まります。

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特に最近では転んだだけで簡単に骨折してしまう子供たちが増えていることが問題になっていますが、家の中ばかりいて太陽の光を浴びないことと、運動不足が原因と言われています。
冬になると寒くて外に出るのが億劫になりますが、晴れた日に子供たちを太陽の光のもとで遊ばせることは、子供達の骨の成長を促進する上で大切です。太陽光線を浴びると共に、走り回ることによって骨が確実に真っすぐに太くなります。

一方、太陽の光によってビタミンDができるのはヒトだけではありません。
ビタミンDの原料はコレステロールで、これがプロビタミンDとなり、プロビタミンDが太陽の光によりビタミンDに変化します(詳細は割愛しますが、詳しいことはインターネットで検索してみてください)。つまりプロビタミンDを多く含む食材などは、太陽に光にさらすと自動的にビタミンDが増えます。
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冬になると鍋料理の中にシイタケを入れるご家庭も多いと思いますが、シイタケはプロビタミンDをたくさん含んでいるので、「生」より「天日干し」にすると、ビタミンDの含有量が飛躍的に高まります(生に比べて30倍…)。しかしながら気をつけないといけないこととして、最近は、温風を当てて機械の中でシイタケを乾燥させることが多いようで、このやり方では太陽の光に触れないため、ビタミンD含有量が増えません。シイタケも子供たちと同じで?太陽の光にしっかりと当てることが大切です。ご家庭でも生シイタケを買ってきて小さく刻んで十分に天日に干すと、それだけでビタミンDたっぷりのおいしい干しシイタケに大変身します。

個人的な感想ですが、生シイタケより天日干しの干しシイタケの方が味がよいため、私は干しシイタケが大好きで、鍋などにも入れて食べています。太陽の光を浴びる機会が少ない冬は、鍋に入れるならビタミンDが豊富な天日干しの干しシイタケが大変お勧めです。干しシイタケは日持ちもするのでお歳暮にも最適です…。
シイタケに限らず、魚やイカの干物なども、天日に当てるとビタミンDの含有量が増えることが知られています。

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ビタミンDに限らず、冬の晴れ間の太陽光線は、布団の日干しや洗濯物の乾燥にも大切な役目を果たします。太陽の光には殺菌消毒の効果があるので、天気の良い日は十分な日光で布団や洗濯物を乾燥させることがおススメです。特に冬は夏に比べて太陽の光の中に含まれる紫外線の量が弱くなっているので、快晴の日を逃さないことがポイントになります。冬場の日光は、カビやダニなどのアレルギー対策の上からも十分に活用したいものです。

キッズプレイスの保育園は、日光が充分に差し込む南向きにこだわっていますが、それは、太陽の光を浴びることが子供たちの成長にとって大切であることが理由です。骨の成長や衛生面でのメリットの他に、以前ブログにも書きましたが、太陽の光は体内時計にも影響を与え、生活のリズムにも関わってくるためです。また園児さんに限らず、スタッフを含めた関係者全員の精神面衛生で、明るく元気な保育園づくりに大切と思われたからです。
:mrgreen:
?冬場に干しシイタケを食べる機会があったら、太陽の光を浴びることの重要性を思い出してみて下さいね。

2008年11月14日小笹長丘保育園から

 キッズプレイス小笹長丘保育園では、12月23日(祝)に、保護者の方をよんで、クリスマス会と発表会をする予定です。お父さん、お母さんに普段頑張っているところを見てもらおうと、毎日発表会の練習に子供たちは頑張っています。日々子供たちは練習して、上手になってきましたヨッ。

発表会の練習風景
(遊んでるように見えますが、実は、発表会の練習風景です…)

 ひとりで自由に演技している時はとても上手なのに、みんなと一緒に演技すると恥ずかしがって、すねてしまうお友達もいますが、発表会の当日に緊張して演技ができなくなっても、お父さん、お母さん、どうか温かい目で見守ってあげて下さいね。

薬煎院薬局から

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 キッズプレイスの保育園でも朝の9時半と午後3時には「おやつ」の時間があります。
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私も毎朝5時半に起きていますが、朝ごはんを食べても昼前(11時ごろ)にはお腹がすいてきます。園児さんたちがおいしそうに「おやつ」を見ていると羨ましく思うことがあります(笑)。

 さて、おやつと言えば、これからの季節はお腹が空いたらミカンがおすすめです。

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 ミカン、特に日本のミカン(温州みかん)にはグレープフルーツなどの海外のオレンジなどには無い、健康によいクリプトキサンチンという健康に強い味方(抗酸化作用物質)が入っています。この物質は最近抗癌作用があることが発見されて有名になっていますが、風邪のシーズンにも力強い味方になってくれます。つまりおいしい日本のミカンを食べると、健康増進に繋がります。
 クリプトキサンチンは、ミカンの黄色い色の成分の1つですが、食べると半年から一年近く体内に留まるという性質を持っているので、いま食べると来年の春まで良い作用が持続します。こんな優れモノはほかにはありません…

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 また、ミカンといえばビタミンCを思い浮かべられると思いますが、ミカンを食べると天然のビタミンCを取ることができます。?
 ビタミンCには「還元型」と「酸化型」があり、体にとって大切なのは「還元型」のビタミンCです(還元型のビタミンCは酸化されて酸化型のビタミンCになります。言い方が適切ではないかもしれませんが、酸化型のビタミンCは体にとって使い終わった乾電池のようなものです…)。ビタミンCであれば何でも体に良いと思われがちですが、ミカンは還元型のビタミンCを手短に取ることができる価値のある食べ物でもある訳です。
 余談ですが、ノーベル賞を2回受賞したアメリカのライナス・ポーリング博士が、1970年ごろに「風邪の予防にビタミンC…」と発表して話題になったことがあります。その後、真偽のほどが確かめられポーリング博士の主張通り、確かに日頃からビタミンCを捕っていると感染症になりにくいようです。新型インフルエンザの流行が警戒されている昨今ですから、体に役立つビタミンCを手短に取れる“ミカン”にすがりたいところです。

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 一方、ミカンには食物繊維も豊富に入っています。食物繊維には水に溶ける水溶性のものと、水に溶けない不溶性の2種類があります。
 好みもあると思いますが、ミカンの袋はそのまま食べると不溶性の食物繊維として適度な水分を吸収して便秘を解消し、便通を良くしてくれます。そればかりか、体の中で容易に消化されないため、『腹持ち』がよくなります。おやつを食べたばかりなのに、直ぐにおやつを欲しがるような食いしん坊の子供さんには向いている食べ物といえそうです(適量を食べればお腹が空く時間を延ばしてくれるので、ダイエットにも向いています)。さらに食物繊維は、お腹の中の腸内細菌の栄養にもなるので、お腹の調子の悪い子供にも向いています。

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 実は漢方薬でも、ミカンの皮を乾燥させたものを生薬として使います。「陳皮 (チンピ) 」といい、健胃、去痰、鎮咳作用があり、食欲不振や咳嗽、嘔吐、疼痛などに用いられます。陳皮は入浴剤などにも入れることがあります。
 食べたら捨ててしまうミカンの皮を、ただ干しただけで医薬品になるのですから不思議ですね。それだけミカンは体に良いということでしょうか(笑)。

今年は日本に台風が上陸することなく、夏も暑かったのでおいしいミカンが採れると思います。ぜひおやつにミカンを食べてみてください。でも食べ過ぎて体が黄色くならないように注意して下さいね。ミカンは、ダイエットと美肌を兼ねてお母さんにもお勧めです。また愛煙家のお父さんには、癌予防のために強く強くお勧めします。

2008年10月29日小笹長丘保育園から

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10月26日日曜日はモーモーランドで、キッズプレイス初めての親子遠足がありました。午前10時にみんな集まりました。
キッズプレイスの子供達が10人、大人が30人くらい参加されました。お父さん、お母さんだけではなく、中には、おばあちゃん、ひいおばあちゃん、親戚の方が参加されている方もいました。そのため、とてもにぎやかでした。

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金曜日までは日曜日は晴れると天気予報で言っていたのに、土曜日の朝にもしかしたら、雨が降るかもしれないということを聞き、土曜日の午前中に土曜日に来ている子供達みんなで、晴れるようにテルテル坊主を作ったのですが、その効果もなく雨が降っていました。悲しかったです。

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雨が降っていたけど、遠足を希望されていた子供達、親御さんは全員参加されました。
とてもうれしく思いました。モーモーランドの方が、キッズプレイスのみんなのために、ホールを貸してくれ、そこでみんな集まり、普段園で踊っているいないいないばあ体操をしたり、親と子供が参加できるゲームをしました。いないいないばあ体操は子供達が保育園でしていることを親御さんたちに見てもらえたと思います。親御さんたちもとても喜んでみていました。ゲームもとても盛り上がり、2チームに別れてお父さんかお母さんどちらかがおんぶをしてリレーをしたりして楽しそうでした。
ゲームが終わってからは、30分くらい自由行動で、傘をさしながら、各家族モーモーランド内を見学していました。雨なのに子供達はそんなことも気にせず、おいしいソフトクリームを食べたり、羊を見たりととても楽しく過ごせたようです。
自由行動が終わってからは、お昼ごはんで、みんなホールに風呂敷を敷いて食べました。まるで外にいるみたいに楽しんでいました。お母さんの手作り弁当、みんなおいしそうに食べて盛り上がっていました。

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お弁当が終わったあとは、みんなで記念写真を写しました。雨だけが、本当に残念だったけど、でも、みんな楽しかったと言ってくれてとても嬉しかったです。

親子遠足記念写真

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参加されたみなさん、お足元の悪いのに参加していただきまして、本当に有難うございました。用事があって参加されなかった園児さん、また、親子遠足はこれからも実施していきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。
この写真の方は、現像して後日お渡しします。

2008年8月29日薬煎院薬局から

久々に薬局よりキッズプレイスのブログに書き込みさせて頂きます。
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みなさん「柿」はお好きでしょうか?夏が終わり、これから旬を迎える果物ですね。

同じ発音に「牡蠣」がありますが、(どうでもよいことですが…)私自身は「柿」も「牡蠣」もそれほど得意ではありません。
今日はそんな柿についての、特に柿の「へた」についての話題です。

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薬局には時々「柿のへた」ありますか?というお客様が来られます。
読者の方は、どうして果物屋ではなくて「薬局」に柿のへたを買いに来るのだろうと思われると思いますが、柿の「へた」は「しゃっくり」によく効きます。

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民間薬としても柿のへたの効能は知られていますが、最初に柿のへたがしゃっくりに効くことに気づいた人はスゴイと思います。

漢方薬でも「柿蒂湯(していとう)」という処方があり、柿の「へた」は生薬として使われています。「へた」は漢字で書くと「蒂(蔕)」と書きます。
柿蒂湯に含まれる生薬と分量は次の通りです。丁子(ちょうじ):1.5g、生姜(しょうきょう):1.0g、柿蒂(してい):5g

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柿蒂湯は本来煎じて飲む漢方薬ですが、製薬会社から粉末の薬が販売されています(商品名:ネオカキックス)。薬局でも時々小さなお子さんを持つお母さんが買いにみえられます。

お子さんに薬、特に漢方薬のような少々苦みのある薬を飲ませる時のコツとして、アイスクリームにふりかけてあげると無理なく飲めるかもしれません(薬を飲ませるときは用法用量を守って服用しましょう。薬によってはアイスクリームに混ぜることができないものもあります。薬剤師に聞いてみてください)。
この方法はお子さんがインフルエンザにかかった時に、葛根湯を飲ませるときに応用できます(葛根湯はタミフルと同じぐらいインフルエンザの症状を抑えてくれます)。

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でも、いきなりアイスクリームにかけて差し出すと「何でアイスクリームにふりかけるの!」と後でお子さんから恨みを買う可能性もありますので、事前に確かめた方がいいかも知れません。

柿を食べる時にヘタを集めておくと、しゃっくりが止まらない時に重宝するかもしれません。鍋などで煎じて(1日8gが目安です)冷ましてから飲むと良いと思います。なお、柿のへたを保存する時はカビないように、よく乾燥してから保存するようにして下さい(乾燥しても薬効に変化はありません)。

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柿は、葉も「柿の葉茶」として重宝されます(柿の葉にはビタミンCが沢山含まれています)。
冬は風邪の季節ですが、柿や柿の葉茶、またミカンを食べてビタミンCを補給するとウイルスに対する抵抗力も高まります。
風邪に負けない体づくりにも、柿は欠かせない果物ですね。

それでは…

保育所から

今日は3人のお友達がキッズプレイスに一時預かりにきてくれました。またまたにぎやかになりました。

今日は保育園のみんなで育てているピーマンやミニトマトが出来たので、みんな家にもって帰りました。お母さん達は、自分の子供が上手にピーマンやミニトマトをつくれたことでとても喜んでくれました。保育園では、なす、きゅうり、トマト、ミニトマト、パセリ、とうもろこし、しそ、ピーマンを育ててみんなで毎日楽しんでみています。

毎日野菜が成長しているのをみているおかげか、野菜嫌いのお友達も「保育園にあるね」といいながら野菜を少し食べてくれるようになった感じがしています。

保育所から

最近福岡は毎日、雨でうっとおしい天気が続いています。こんなときは外に出たくても出れず、心もブルーになりそうですが、そのブルーな気持ちを明るい気持ちに変えてくれる出来事が先週の土曜日にありました。

キッズプレイスのホームページをみて福岡に仕事があるから預けてみたいと、大分からと福岡の田川郡から、2人の女の子がキッズプレイスに遊びにきてくれました。

遠くからはるばる電車にのって、博多駅からバスにのってキッズプレイスにきてくれたみたいです。とても明るい子達で楽しかったです。旅の疲れも見せず、元気に園内を走り回って、たくさんおしゃべりをしていました。

こんな雨の中、子供をつれて電車やバスに乗るのも大変なのに、それでもたずねてくれたことが本当に嬉しかったです。インターネットのすごさがわかりました。

最近、インターネットでキッズプレイスを見つけてくれて、送迎があるからということで博多区の竹下から月極めできてくれたり、博多にある大手のM化粧品会社が一時預かりを頼んでくれたり、遠くから来てくれることが増えてきました。

色々な地域の人がキッズプレイスを知るようになってくれてうれしいです。