秋になり寒暖の差も大きくなり、また空気もやや乾燥してきましたね。キッズプレイスでも咳や鼻水のお子さんも見られます。最近ブログから遠ざかっていましたが、これから風邪の季節になる前に「嗽(うがい)」についてブログを書かせて頂きますね。「嗽」と漢字で書くと難しいですが、ゲロゲロゲロ…のうがいのことです。
風邪の一番の予防法をお医者さんに聞くと、「帰宅後の手洗いと嗽です」と答えが返ってきます。手洗いは手についたバイ菌を洗い流すという上で大事なことは分かりますが、ではなぜ嗽が大切なのか、ご存知ですか…。
その理由は、夜寝る前に一度嗽をすると分かります。嗽をして口から吐き出す時、よく観察してみてください。最初の嗽で口から出した水は、なんだか「ネットリ」していませんか。ところが2?3回目の嗽になるとネットリ感が無くなります。
1回目の嗽で口から出した時に糸を引くように見えませんか?これは唾(つば)だと思われるかも知れませんが、口の中(口腔内)の、特に喉の奥にに溜まっていたバイ菌のかたまりです。喉のバイ菌は、喉の奥の壁面から剥がれ落ちないようにネットリした「粘液」を出して(接着剤代わりにして)へばり付いています。嗽をすることはこの喉の奥のバイ菌をきれいに洗い流すことです。
ブログをご覧頂いている皆さんのご家庭で、寝る前に歯磨きを習慣にされているお子さんもおられると思いますが、歯磨きだけで安心していませんか?歯を磨いて口の中をすすいだだけでは喉の奥のバイ菌は洗い流せません。せっかく歯を磨くのであれば、ついでに嗽をすることをお勧めします。
喉の奥のバイ菌のかたまりの中には風邪の原因となるウイルスも混じっています。ウイルスは喉の粘膜から体の中に感染していきますから、嗽でこれらのバイ菌やウイルスを洗い流すことが大切になるわけです。
嗽の方法ですが、沢山の水で一回だけ嗽するよりも、少ない水で回数を多く嗽した方が洗浄効果が高くなります。また一回の嗽に延々20?30秒かけるよりも、3秒ぐらいの嗽を4回ぐらい繰り返した方が効果的です。そして、水よりもぬるま湯で、出来れば「塩」をほんの少し入れるとさらに効果的になります。
バイ菌は粘液を出して喉の奥にへばりついていますが、塩はこのバイ菌の出す粘液を取り除く作用があります。これは例えば、ウナギを素手でつかもうとするとなかなかつかめませんが、手に塩をつけると簡単にウナギを捕まえることができることと同じです。ウナギは体の表面に粘液を出していますが、手に塩を付けることにより粘液を取り除くことができすぐに捕まえられます。嗽する水(お湯)に塩を入れると、へばり付こうとするバイ菌の粘液を取り除いて、よりきれいに洗い流せるという訳です。
嗽は虫歯の予防にも効果があるので、風邪の季節だけでなく習慣にした方がよいかも知れませんね。
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