おやつにミカン
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キッズプレイスの保育園でも朝の9時半と午後3時には「おやつ」の時間があります。
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私も毎朝5時半に起きていますが、朝ごはんを食べても昼前(11時ごろ)にはお腹がすいてきます。園児さんたちがおいしそうに「おやつ」を見ていると羨ましく思うことがあります(笑)。
さて、おやつと言えば、これからの季節はお腹が空いたらミカンがおすすめです。
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ミカン、特に日本のミカン(温州みかん)にはグレープフルーツなどの海外のオレンジなどには無い、健康によいクリプトキサンチンという健康に強い味方(抗酸化作用物質)が入っています。この物質は最近抗癌作用があることが発見されて有名になっていますが、風邪のシーズンにも力強い味方になってくれます。つまりおいしい日本のミカンを食べると、健康増進に繋がります。
クリプトキサンチンは、ミカンの黄色い色の成分の1つですが、食べると半年から一年近く体内に留まるという性質を持っているので、いま食べると来年の春まで良い作用が持続します。こんな優れモノはほかにはありません…
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また、ミカンといえばビタミンCを思い浮かべられると思いますが、ミカンを食べると天然のビタミンCを取ることができます。?
ビタミンCには「還元型」と「酸化型」があり、体にとって大切なのは「還元型」のビタミンCです(還元型のビタミンCは酸化されて酸化型のビタミンCになります。言い方が適切ではないかもしれませんが、酸化型のビタミンCは体にとって使い終わった乾電池のようなものです…)。ビタミンCであれば何でも体に良いと思われがちですが、ミカンは還元型のビタミンCを手短に取ることができる価値のある食べ物でもある訳です。
余談ですが、ノーベル賞を2回受賞したアメリカのライナス・ポーリング博士が、1970年ごろに「風邪の予防にビタミンC…」と発表して話題になったことがあります。その後、真偽のほどが確かめられポーリング博士の主張通り、確かに日頃からビタミンCを捕っていると感染症になりにくいようです。新型インフルエンザの流行が警戒されている昨今ですから、体に役立つビタミンCを手短に取れる“ミカン”にすがりたいところです。
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一方、ミカンには食物繊維も豊富に入っています。食物繊維には水に溶ける水溶性のものと、水に溶けない不溶性の2種類があります。
好みもあると思いますが、ミカンの袋はそのまま食べると不溶性の食物繊維として適度な水分を吸収して便秘を解消し、便通を良くしてくれます。そればかりか、体の中で容易に消化されないため、『腹持ち』がよくなります。おやつを食べたばかりなのに、直ぐにおやつを欲しがるような食いしん坊の子供さんには向いている食べ物といえそうです(適量を食べればお腹が空く時間を延ばしてくれるので、ダイエットにも向いています)。さらに食物繊維は、お腹の中の腸内細菌の栄養にもなるので、お腹の調子の悪い子供にも向いています。
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実は漢方薬でも、ミカンの皮を乾燥させたものを生薬として使います。「陳皮 (チンピ) 」といい、健胃、去痰、鎮咳作用があり、食欲不振や咳嗽、嘔吐、疼痛などに用いられます。陳皮は入浴剤などにも入れることがあります。
食べたら捨ててしまうミカンの皮を、ただ干しただけで医薬品になるのですから不思議ですね。それだけミカンは体に良いということでしょうか(笑)。
今年は日本に台風が上陸することなく、夏も暑かったのでおいしいミカンが採れると思います。ぜひおやつにミカンを食べてみてください。でも食べ過ぎて体が黄色くならないように注意して下さいね。ミカンは、ダイエットと美肌を兼ねてお母さんにもお勧めです。また愛煙家のお父さんには、癌予防のために強く強くお勧めします。