子を持つ親としては、自分の子供の将来について心配ですよね。ブログを書いている私もその一人です。
振り返ると私自身も「勉強しなさい」と両親から耳にタコができるほど言われました…。キッズプレイスに時々お邪魔しますが、小さなお子どもたちが机で文字や数字の勉強している姿を見るとほほえましくなります。
今日は、小さなお子さんの子育てにすぐに役立つ内容ではないかも知れませんが、勉強のことについてブログを書いてみたいと思います。
私自身の偏見に満ちた?考え方かも知れませんが、勉強そのものはテクニックの問題(勉強の仕方の問題)だと思っています。
昔から「学問に王道なし」と言いますが、王道でなくても「コツ」さえつかめば「面白くて楽しい道」にすることはそれほど難しいことではないと思います。人間楽しければ、人から「やめなさい」と言われても突き進むようになります。私の知人に勉強好きのお子さん(中学生)がいて、両親が「勉強はほどほどにして遊びなさい」と言っても四六時中勉強して困っているそうです。「勉強をやめて早く寝なさい」というと寝床の中で懐中電灯をつけて本を読んでいるらしく、本人は勉強が楽しくて仕方がないらしいのです。
大学時代のことですが、私は中学生3年生の子供の家庭教師をしていました。当時は(今もそうかも知れませんが)偏差値によって行ける高校が決まりました。先輩の紹介でしたが、偏差値44くらいのお子さんの家庭教師をすることになり、8ヶ月後に69の高校にすんなりと合格しました。両親にはものすごく感謝され、特別ボーナスとして中古の軽自動車をお礼にもったことがあります。大学生の私には嬉しいプレゼントでした。
この子にどのようにして勉強を教えたか、皆さん興味がありますか? 実のところ最初から全ての教科について教えるようなことはしませんでした。当初は「理科」だけについて、その子が理解して「なるほど」と納得して、ニッコリと笑うまであらゆる事例を引っ張り出して徹底的に教えました。これによりその子の理科の成績は急上昇し、1?2ヶ月ほどで無理なく95?100点をとれるようになりました。
この子の場合、理科を教えるというより「ていねいに解説した」といった方が正しいかもしれません。誰でもそうだと思いますが、理屈もわからず詰め込まれるのは苦痛です。しかし理屈がわかりればだんだんと楽しくなります。
理屈を知ることの楽しさが分かれば、あとは各教科のポイントについてエッセンス(要点)を教えるだけで、興味を持って勉強をするようになります。つまりその子は、それまで苦しい道と感じていた勉強を楽しい道に変え、知ること(学問をすること)の楽しさを知ったわけです。小さなお子さんでも理屈は同じで、楽しいと思わせることは大切だと思います。
話がかなり飛びますが、これからの世の中の変化を考えると、今後は勉強だけが大切とは言えないかも知れません。今の子供たちにとって「別の能力」が、を生きるために必要になるのではないかと私は思っています。なぜなら(私自身、)勉強は、沢山ある生き抜くための方法の選択肢の1つに過ぎないと思うからです。
詳細は割愛しますが、別の能力とは、将来の危険を察知したり、自分の将来のストーリー(物語)を紡ぎだす力ではないかと思っています。
これからの社会はあらゆる意味でますます厳しさを増します。人口爆発と言われるように、世界の人口はあと40年ほどで現在の2倍の100億人に達します。人口が増えれば食糧問題や環境問題が深刻化し、貧富の差による生活水準の差がますます拡大すると思われます、最悪の場合、大規模な戦争になるかも知れません。
一方で、今の日本のような少子高齢化が続けば、子供たちが大人になった時、重い税金に苦しむことになると思われます。また、若い労働人口に欠ける日本は、労働力を海外から出稼ぎに来た(あるいは移民して来た)外人に頼らざるを得なくなり、治安の悪化も考えられます。
勉強ができてよい大学を卒業したとしても、世の中を生きる力がなければ、結局は器用貧乏に陥る可能性があります。むしろ勉強が出来なくても雑草のように生き抜く力があれば大きな財を成すことも不可能ではありません。
今の子供達が大人になる頃のことを考えると憂鬱ですが、勉強の他にどのような能力を身につけさせるべきか考えてあげることも親の責任かも知れませんね。