柿のへた
久々に薬局よりキッズプレイスのブログに書き込みさせて頂きます。
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みなさん「柿」はお好きでしょうか?夏が終わり、これから旬を迎える果物ですね。
同じ発音に「牡蠣」がありますが、(どうでもよいことですが…)私自身は「柿」も「牡蠣」もそれほど得意ではありません。
今日はそんな柿についての、特に柿の「へた」についての話題です。
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薬局には時々「柿のへた」ありますか?というお客様が来られます。
読者の方は、どうして果物屋ではなくて「薬局」に柿のへたを買いに来るのだろうと思われると思いますが、柿の「へた」は「しゃっくり」によく効きます。
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民間薬としても柿のへたの効能は知られていますが、最初に柿のへたがしゃっくりに効くことに気づいた人はスゴイと思います。
漢方薬でも「柿蒂湯(していとう)」という処方があり、柿の「へた」は生薬として使われています。「へた」は漢字で書くと「蒂(蔕)」と書きます。
柿蒂湯に含まれる生薬と分量は次の通りです。丁子(ちょうじ):1.5g、生姜(しょうきょう):1.0g、柿蒂(してい):5g
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柿蒂湯は本来煎じて飲む漢方薬ですが、製薬会社から粉末の薬が販売されています(商品名:ネオカキックス)。薬局でも時々小さなお子さんを持つお母さんが買いにみえられます。
お子さんに薬、特に漢方薬のような少々苦みのある薬を飲ませる時のコツとして、アイスクリームにふりかけてあげると無理なく飲めるかもしれません(薬を飲ませるときは用法用量を守って服用しましょう。薬によってはアイスクリームに混ぜることができないものもあります。薬剤師に聞いてみてください)。
この方法はお子さんがインフルエンザにかかった時に、葛根湯を飲ませるときに応用できます(葛根湯はタミフルと同じぐらいインフルエンザの症状を抑えてくれます)。
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でも、いきなりアイスクリームにかけて差し出すと「何でアイスクリームにふりかけるの!」と後でお子さんから恨みを買う可能性もありますので、事前に確かめた方がいいかも知れません。
柿を食べる時にヘタを集めておくと、しゃっくりが止まらない時に重宝するかもしれません。鍋などで煎じて(1日8gが目安です)冷ましてから飲むと良いと思います。なお、柿のへたを保存する時はカビないように、よく乾燥してから保存するようにして下さい(乾燥しても薬効に変化はありません)。
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柿は、葉も「柿の葉茶」として重宝されます(柿の葉にはビタミンCが沢山含まれています)。
冬は風邪の季節ですが、柿や柿の葉茶、またミカンを食べてビタミンCを補給するとウイルスに対する抵抗力も高まります。
風邪に負けない体づくりにも、柿は欠かせない果物ですね。
それでは…