お風呂で1000まで数える…

保育所から

仕事で疲れたお父さんやお母さんにとって、夜はあついお風呂に入ってゆっくりすると疲れも癒されますね。icon_biggrin.gif
ところでみなさんのお家ではお子さんとお風呂に入ってますか?お子さんとお風呂に入ったら何をされていますか??

今日はこの1年半、子供にお風呂で文字や数字を数えて来た体験談をご紹介します。子育ての参考にしていただければ大変幸いです。?

私の娘は現在3歳10ヶ月です。2歳頃からお風呂で数字を数えるようになって3歳5ヶ月ぐらいで1000まで数えることが出来るようになり、今は英語で100まで数えています。?

数字を覚えることにあまり意味はなく、言ってみれば親の自己満足(入浴の楽しみ?)に過ぎないのですが、集中して少しずつ物事を覚えるトレーニングをすることは良いことではないかと思っています。

誤解のないように最初に書かせて頂きますが、十人十色と言うように子供の能力や個性が開花する時期は様々ですから、別に数字を数えられなくても心配する程のことはありません。2?3歳の男の子と女の子では、女の子の方が言語の発達が早いため、小さい頃では差が出がちですが、数年たてば差はなくなります。ここでは試行錯誤の一例として参考にして頂ければと思います。?

icon_surprised.gif私の家では毎日8時から9時ごろお風呂に入りますが、入浴時間は15(夏場)?45(冬場)分位ではないかと思います。?

    ・娘の場合、最初から文字や数字を教えませんでした。最初は湯ぶねにつかっている10分ほどの時間で、洗面器に描かれているディズニーのプーさんの仲間たちの名前を繰り返し指差して覚えることから始めました。2歳前から初めて3?4ヶ月ぐらい飽きずに繰り返していたと思います。
    ・数字は1から10までの「数え歌」を繰り返して覚えることから始まりました。数え歌は保育園で習った数え歌を娘が覚えていて、指を一本立てて「数字の一は、な?に? 工場の煙突♪?」という具合でした。この数え歌を歌えるようになって1から10まで数えられるようになるまでは3ヶ月ぐらいかかったと思います。?
    ・1から10まで数えられるようになるまでは時間がかかりますが、その理由は子どもが初めて知ることが沢山あるからだと思います。例えば数え歌を覚えることや、数える時にどの指を立てるのか、歌のどのタイミングで指を立てて数えるのか…などです。またこの間に1個、2個と物を数えるという「数の概念」をおぼろげに理解しなくてはなりません。?
    ・1から10まで毎日繰り返しを続けていると、さすがに子供も飽きてきます。そこでまったく数字を数えない日や、先に進んで10から20までの数字を教えました。この間、時々数字が飛んだり数え間違いますがほとんど気にしませんでした。子供の様子としてはとても楽しんでやっているようでした。?
    ・10から100まで数えることが出来るまでは2?3ヶ月ぐらいかかったと思います。この頃になると自分で「いくつまで数えることが出来るようになった」と周囲に自慢して回っていたので、子供にとっても数えられることが自信につながっていくのが分かりました。?
    ・100まで数えられるようになると、1000まで数えられるようになるのは1?2ヶ月でした。この頃になると数日で500、600とほぼ1週間ごとに記録を更新していましたicon_eek.gif。??

娘は生後5ヶ月頃からずっとキッズプレイスにいましたので、歩き始める前から周りのお姉ちゃんやお兄ちゃんが文字を読んだり数字を数えていました。そのため言葉や数字、文字、色、英語など色々なものに触れる環境にいましたが、毎日様々なものに触れる機会があってもすぐに覚えられるわけではないようです。もっとも触れる機会がないと興味が湧かないこともあると思いますが、触れることとそれらを要領よく覚えることは別と言えそうです。

?小さな子供にとって、系統立てて言葉や数字、文字、色、英語などを覚えることは(もちろん)人生で初めてのことです。そう考えると、子供にとって大切なことは、いきなり文字や数字を詰め込むのではなく、まずはじめに「覚えるという感覚」や覚えていくことがどんなことか、親や先生が教えてあげることではないかと思われます。1つ1つ覚えて行くプロセスを丁寧に教えてあげることが最初に必要なステップと言えそうです。icon_rolleyes.gif

先述の通り、娘の場合は洗面器に描かれたプーさんと仲間たちの絵を繰り返し覚えることから始めました。
つまり、最初のうちは覚える対象にこだわるより、毎日繰り返して子供が一人で言えるようになることが大切なようです。この「覚えることを教えるプロセス」は、覚えるということがどんなことか分かっている大人にとって見過ごしがちな、一見すると無駄なプロセスに思えるかも知れませんが、子供にとってはこの最初のステップの有無が、後々の効率の差となって現れてくるように思います。

娘は一人で言えるようになると、自分から洗面器を持ってきて自慢げにすべてのキャラクター名前を言うようになりましたが、2?3歳の子どもにとっては、この出来るようになったことが重要で、ここまで来ればファーストステップは卒業です。

icon_redface.gif私を始め多くの大人が勘違いしがちなのは、先を急ぐあまり、いきなり「耐えること」を教えようとすることかもしれません。
親が焦って詰め込み学習をしたり、出来ないことに目くじらを立てるようなことをすると、子供の心には「覚えること=苦しいこと」という思い込みが出来上がり、後々とても苦労します。つまり覚える効率が極端に悪化するように思います。?

icon_razz.gif子供が最初に会得すべき「覚え方」を体得できたら、次は「頑張ること」と「頑張り方」を教えてあげれば、あとはオートマチックにいろいろなものを進んで覚えるようになるように思います。決して焦って「耐えること」を教るようなことをしない方がよいと思います。?

いかがでしょうか、お風呂で1000まで数える方法として参考にして頂ければ幸いです。この方法でひらがなやカタカナ、アルファベットなどいろいろなものに応用可能です。ぜひお子さんとお風呂を楽しんでください。

保育所から

Posted by 葛根先生