2009年4月12日薬煎院薬局から

今日のお話は小さいお子さんというよりは、小学校から中学生ぐらいのお子さんを対象としたお話です。

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おねしょは夜尿症(小児夜尿症)とも言いますが、おねしょに効く薬があるのをご存じでしょうか。おしっこを止めるのですから体に悪影響があったり、副作用がありそうな感じがすると思いますが、別に危ないお薬ではありません。

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キッズプレイスの薬局にはいろいろな方が相談に来られますが、小学生や中学生をお子さんに持つお母さんが、子供のおねしょが治らなくて困っていると相談に来られることがあります。
不思議なことに一度同じような相談があると、立て続けに同じような相談が続くことがあります。少し前には、小学校高学年や中学生になると修学旅行があるので、お母さんが心配されてこれらる時がありました。

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さて、おねしょの薬ですが、漢方薬に「小建中湯」(しょうけんちゅうとう)というお薬があります。安全なお薬で「おねしょ」に効きます。またこのお薬はおねしょ以外に小さなお子さんの疳の虫(かんのむし)にも用いられます。

小建中湯はお腹を温める効果のある生薬が入っており、さらに麦芽糖が沢山入っています。比較的甘いので、お子さんにも飲みやすい漢方薬です。

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なぜこの小建中湯がおねしょに効くかといいますと、大人でも冬寒い所にじっとしているとトイレ(おしっこ)に行きたくならないでしょうか。
実は人間にとって体が冷えることは、予想以上に非常事態なことであり、頭で考える意思に関係なくおしっこがしたくなります。

 ヒトは体が冷えると、自律神経が働いて、おしっこを体外に排出して必死で体温を保とうとします。
おしっこが体内に溜まっていると、不要と分かっていても体にとっては保温し続けなければならず余計なエネルギーを浪費することになります。このエネルギーの浪費をくいとめるために、いらないおしっこを体外に出そうとします。これが寝てる時に起これば「おねしょ」になります。
 つまり、寝ているときにお子さんの体が冷えると(または冷えやすい体質の場合)、体温を保とうとして自然とおねしょが出るわけです。冒頭でおねしょを夜尿症とも書くといいましたが、むしろ病気ではなくて自然な体の反応とも言えます(もちろん体が虚弱で冷えやすい体質の場合は、反射的というより病的なおねしょが続きます)。

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小建中湯というお薬は、麦芽糖で体にエネルギーを補給しつつ、生薬成分が体内から体をを温めることによって、おしっこの排せつを防止します。エネルギーが供給され、体がポカポカしていれば、体にとっておしっこを外に出す必要もなく、おねしょも無くなるわけです。

少し回りくどかったかも知れませんが、こんなお薬もあるというミニ知識でした。小建中湯は神経の高ぶりを抑える効果のある生薬も入っているので疳の虫にも用いられますが、虚弱体質でお腹が冷えて下痢しやすい人には、子供に限らず大人にも用いられます。

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一方、小さいお子さん(4?8才位)の場合は、夜中にトイレに連れて行っておしっこさせると自然とおねしょをしなくなるようです。個人差もありますが、おねしょをする時間は、大体いつも同じ時間のことが多く、例えば、夜9時頃寝るお子さんで、いつも午前12時ぐらいにおねしょをするようでしたら、午後11時ぐらいにトイレに連れて行っておしっこをさせるようにするとよいと思います。

このような習慣づけをおこなっても、おねしょが続くようでしたら、寝ているときにお子さんの体(特にお腹)が冷えないように「腹巻(はらまき)」などを活用するとよいかも知れませんね。
これから暖かくなるとお子さんが布団を脱いで寝てしまうことが多くなると思いますが、こんな時、腹巻は何かと重宝します。参考までに、以前書いた「はらまき」の記事がありますので、よろしかったらこちらをご覧ください。

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大人でも(特に女性)子供でも体が冷えると虚弱体質に移行したり、いろいろな病気に罹りやすくなるので注意して下さいね。

平尾大楠保育園から

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4月に入り、毎日晴れて、暖かい日が続いていますね。昨年11月に開園したばかりの平尾大楠保育園には、現在10人くらいのお友達が元気に通ってくれて、毎日お歌を歌ったり、フラッシュカードをしたり楽しんでいます。

晴れた日は、平尾大楠保育園から歩いて1分のところに大きな公園、『堀川公園』があるので、堀川公園にみんなで遊びにいっています。4月に入ってから、4月4日は雨だったので堀川公園にいけなかったのですが、それ以外の日にちはすべて堀川公園へ遊びに行きました。

4月の最初はとても桜がきれいでしたね。堀川公園でも桜が満開で、お花見をしている親子連れの方がたくさんいました。公園に行く途中の家にはチューリップがたくさん咲いていて、子供達はチューリップの花に大喜びでした。

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毎日、朝の会が終わると、みんな靴をはいて堀川公園に行く準備をしますが、その瞬間がみんなとてもうれしそうです。先生が外に出た時の、諸注意を話し、出かけていきます。

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最近、堀川公園は少しリニューアルして、小さな滑り台が増えました。今までは3歳以上の子が対象?の滑り台しかなく、みんなおそるおそる滑っていたのですが、新しい滑り台は1歳、2歳の子でも滑れる大きさなので、みんな新しい滑り台ですべることをとても楽しんでいます。

キッズプレイス平尾大楠保育園のお散歩?

キッズプレイス平尾大楠保育園から堀川公園に行く間に、とてもおいしそうなパン屋さんがあります。色々な種類のメロンパンや、アンパンマンのパンまで売ってとてもおいしそうです。キッズプレイスのお友達も、そのパン屋さんを通るたびにうれしそうに『アンパンマン』というので、パンを見せてもらいました。とてもかわいいので、今度子供達にプレゼントしたいと思います。

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いっぱい外で遊ぶので、平尾大楠保育園の子供達は、お昼ごはんももりもりたべ、ぐっすりねむっています。

これからも、いっぱい公園に遊びにいったり、お散歩にいったりしようね。

2009年3月31日保育所から

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3月31日はキッズプレイスを卒園する園児さんたちの最後の登園日でした。この時期になると、卒園する園児さんが入園してきた当時を思い出します。みんな幼かったのに、すごく立派になりました。

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入園してきたいつもベットですやすや寝ていた生後数か月の赤ちゃんだったKちゃんは、今ではすっかり歩くことが出来るようになり、最近ではいろいろなものに興味を示すようになりました。そういえば昨年の冬に風邪をひいて下痢をしたとき、先生の服にKちゃんのウンが沢山ついた時のことを昨日のように思い出します(笑)。

Mちゃんは入園当初、入口の近くで「ママいつ帰って来る?」「ママがいいー」と、毎日毎日先生に訪ねて泣いていましたが、今では元気いっぱいの笑顔の似合う女の子になりました。新しい保育園にいったら、お友達のおもちゃを隠しちゃダメだよ(笑)。またいつでもキッズプレイスに遊びに来てね。またこちょこちょ遊びをしようね。

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Aちゃんは入園して来た時、なかなかお昼寝しないで、いつもトントン背中を叩いて寝かせつけていたことを思い出します。また当時はなかなかキッズプレイスの先生たちに慣れてくれず、いつも悲しそうな顔をしていましたが、今ではお友達といっぱい遊ぶ、明るい女の子になりました。言葉を喋れるようになってからすごく変わったと思います。あの愛くるしい笑顔に会えなくなると思うと寂しいです…。

K君は毎日遠くから来てくれていましたが、かわいい男の子で帰りの送迎の車の中でいつもEちゃんと一緒に歌を歌ったり、お話をしたりしてとても盛り上がっていました。通い慣れたキッズプレイスとK君の家までの道のりが今はとても懐かしく思います。もう送迎できなくなると思うと寂しいですね。毎日送迎していて先生もとても楽しかったです。

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Y君はひと足先に他の園に移って行きましたが、いつも先生に「今日はナイキをはいてきたよ!」、「今日はアシックス!」と靴下やシャツのブランドを教えてくれていました。ご飯を食べ残していつも先生を手こずらせていたけど、ご飯をたくさん食べてナイキやアシックスが似合う強い男の子になってね。

Rちゃんは昨年の10月からキッズプレイスに来てくれましたが、いつもお母さんに抱っこされて登園していたことを思い出します。小笹長丘園の階段はお母さんにとって大変だったと思います。Rちゃんはご飯を食べながらいつもウトウト寝ていましたがいつもみんなの人気者でした。

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兄弟のAちゃんとRちゃんは昨年のクリスマス前の入園でしたね。お姉ちゃんのRちゃんはすぐに園に溶け込んで、昔から通園していたかのように、他のお友達と楽しく遊んでいました。Aちゃんはラックに座っていると、まわりのお姉ちゃんやお兄ちゃんからおもちゃをもらったりして、みんなから可愛がられていましたね。

Yちゃんは今年の2月に入園したばかりでしたが、車のベビーシートが嫌いなようで、送迎の時にいつも嫌がっていたのが印象的です。キッズプレイスでは短い間でしたが、新しい園でも元気に過ごして下さいね。またいつでも遊びに来て下さいね。

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小笹長丘園と平尾大楠園の2つの園に通っていたAちゃんは、話しかけるといつもニコニコして微笑みを返してくれました。Aちゃんがつかまり立ちをしてから、歩きはじめる瞬間をキッズプレイスで見られたことは私たちにとっても幸運だったと思います。最近では言葉も沢山出るようになっていましたね。

3月になると桜が咲いて園児さんの気持ちも明るくなり、すっかり仲良くなったお友達と毎日遊ぶのが楽しくて仕方ない様子です。それだけにお別れは悲しさが募ります。
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キッズプレイスに残る園児さんにとっても、卒園する園児さんにとっても、明日も一緒に沢山遊べると思っていたのかなと思うとかわいそうに思います。

卒園する園児さんは新しい保育園や幼稚園に移っても元気に沢山のお友達を作ってくださいね。そして時々はキッズプレイスに遊びに来て下さい、いつでも大歓迎です。笑顔で会いに来てね。
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先生は皆さんのこれからの成長を祈っています。いつまでも元気でね!また会いましょう!

2009年3月23日平尾大楠保育園から

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3月21日、FBS(福岡放送)が作成したスペシャルドラマが放映されましたが、皆様ご覧になられましたでしょうか。キッズプレイス平尾大楠保育園の園内の様子やエキストラとして参加して頂いた園児さんが映っていました。

「産業医の活躍を描くドラマになぜ保育園のシーンが必要なんだろう」と不思議に思い、また「撮影はどんな感じに仕上がるんだろう」と想像しながら、現場を見ていてよく分らなかったのですが、オンエアされた番組を見て、「あそこはこんな風になるのか…」と納得しました。1時間のドラマの中のほんの数秒足らずのカットでしたが、ドラマの中で重要な場面だったんだな…、と思いました。

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それと同時に、いつも見慣れた風景がテレビに映ると思わず身を乗り出して、「わーすごい!映ってる!映ってる!」と手を叩いて興奮してしまいました(笑)。エキストラ出演してもらったキッズプレイスの園児さんでは、Eちゃんと、Mちゃんがとてもよく映っていましたが、残念ながらあとの4名の園児さんは画面から外れていました…。協力して頂きました園児さん、またお父さんお母さん、本当に申し訳ありませんでした。m(_"_)m

ドラマの内容は、リストラや労働環境の悪化などの世情を反映した架空の製鉄所での産業医の苦悩と活躍を描いたものでしたが、それぞれの登場人物の「人情味」や、製鉄マンや産業医などそれぞれの人物の仕事への「情熱」が上手く描かれていて、面白かったと思います。近いうちに全国放送されて、いろいろな方が見ることが出来たらよいと思います。

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思い返すと、撮影が行われた2月18日はよく晴れた小春日和でしたが、つい昨日のことのようです。
保育園がドラマ撮影の現場になることはそうそうあるものではないと思いますので、今回撮影の申し出を受けたことは、園としてもとてもラッキーだったと思います。また撮影の合間にスタッフの方に保父さん代わりに園児さんと遊んでいただいたり、主演の伊藤裕子さんやベンガルさんからサインをもらったり、撮影現場の雰囲気を感じることが出来て、とても良い思い出となりました。

このブログの文面をお借りして、今回の機会を頂きました福岡市役所の市民局の担当者の方、FBSの方、また撮影スタッフの皆さんに感謝いたします。またお昼寝時間にもかかわらず一生懸命頑張った園児さんを含め、主演の伊藤さん、ベンガルさん、関係者の皆さんの今後のご活躍をお祈りいたします。

2009年3月18日平尾大楠保育園から

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2月19日のブログ記事の特報としてご紹介いたしました「産業医 工藤なごみ」が3月21日(土曜日)午前10:30から1時間枠で福岡放送(FBS)にて放映されます(祝!)。

詳細についてはFBSおよびドラマの紹介ページをご覧ください。
1.FBSのホームページ
http://www.fbs.co.jp/

2.ドラマスペシャル「産業医 工藤なごみ」の紹介ページ(ご注意;ドラマ放映後、リンクは消えるかも知れません)
http://www.fbs.co.jp/special/kudou_nagomi/

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ヤフーなどの検索エンジン「産業医 工藤なごみ」と入力すると、ドラマについての情報が沢山出てきますが、このスペシャルドラマは、北九州にある産業医科大学の開学30周年記念事業の一環として作製されたドラマということが、産業医科大学のホームページに書かれてありました(開学30周年記念おめでとうございます)。
産業医科大学さんの紹介ページからの抜粋ですが、放送エリアは、「福岡県全域、佐賀県全域、大分県日田周辺、熊本県荒尾周辺、山口県下関周辺」と書かれてありました。残念ながらそれ以外の地区の方はご覧になれませんが、あしからずご了承ください。評判が良くて将来全国放送されると良いと思います。

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ドラマではキッズプレイス平尾大楠保育園の室内の一部や、園児さんが登場する予定です。撮影の際にカメラがどの場所を撮影しているか、保育園のスタッフにはわからなかったので(とても横から覗き込める雰囲気ではなかったのです)、どの園児さんが映るかはわかりません。大変申し訳ありませんが、編集でカットされてキッズプレイスの園児さんが登場しないかも知れません(涙)。もしその時は何卒ご容赦ください。

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ちなみに(私の理解しているところでは…)、産業医とは街の開業医のお医者さんや大学病院などのお医者さんと違って、会社で働く人(労働者)の健康維持や健康増進について中心となる、職場に直結したお医者さんのことです。
このため働く人の労働環境や仕事上の制約などにより、一般のお医者さんとは違った悩みが存在します。この辺を加味しつつドラマをご覧になると、より一層面白いのではないかと思います…。
と、私が余計な解説をしなくても、あの「FBS」が作製する「スペシャルドラマ」ですから、面白くないはずは絶対にありません。見逃すと一生後悔するかも知れませんので、このブログの読者の皆さまにはお時間の許す限り、是非ご覧いただきたいと思います。

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 ドラマ放映後に本ブログに感想を書かせて頂きたいと思いますが、ドラマが大変面白く、これは絶対にシリーズ化すべきとのご意見がありましたら、キッズプレイスではなく是非FBSに感想をお送りください。よろしくお願いいたします。

2009年3月16日平尾大楠保育園から

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この時期キッズプレイスには、4月から入園を希望される保護者の方の見学の方が沢山みえられます。

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 はじめてお子さんを預けられる場合、お父さんお母さん方もいろいろな点で心配されるようで、見学に来られた方から、アドバイスを求められることがあります。そこで今日はお子さんを保育園に預けようとされている保護者の方の参考になればと思い、お子さんをお預かりするスタッフの側から見た入園当初の子供達の様子について書かせて頂きます。

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一般的なところでは、初めて預けられるお子さんが男の子か、女の子か、また第一子か第二子以降かによってかなり様子が違ってきます。

 お子さんが第一子(長男、長女)の場合、人見知りが激しかったり、友達とすぐに馴染めない、保育園でのお昼寝でなかなか寝付けない子が多いようです。見た目には神経質に感じます。

 第一子のお子さんは、赤ちゃんの時からとても気を使って育てられると思います。どこのご家庭でも初めてのお子さんとなると、大切に大切に育てようと慎重になるのは当たり前かもしれません。このためお子さんは静かな環境で育てられ寝起きすると思います。保育園では集団活動となるため、いつもお友達がそばにいます。また絶えず物音がするため、はじめのうちは騒々しい環境に溶け込めず、寝付けなかったり、ちょっとした物音や他の子供が泣く声で起きてしまったりします。

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一方、第二子以降のお子さんでは、子育てをするお父さんお母さん方も慣れてきています。さらに上にはお姉ちゃんやお兄ちゃんがいるため、お子さんは常に騒がしい環境にいるため、自分が眠たいときは隣で大声で他の子が泣いていても、気にせず寝ていたりします。「こんなうるさい状況でよく眠れるな…」とスタッフが感心するほどの「つわもの」のお子さんは大抵第二子以降のお子さんです。

遊ぶ時にも第一子か第二子以降かで差が出てきます。第一子の場合、おもちゃを誰かに取られることもなく、お家でも一人であそふことになるので、保育園に入園直後は遊んでいても「笑顔」がありません。むしろ誰かにおもちゃをとられてすぐに泣いてしったり、警戒していたりします。これに対し、第二子以降のお子さんでは、入園直後でも遊んでいて笑顔があります。

 男のこと女の子でも大きな差があります。保育園に慣れていない男の子は普通とてもよく泣きますが、女の子の場合は男の子ほど泣かないようです。女の子の方がドライといいますか、男の子のほうが甘えん坊が多いようです。男の子の場合、?見知らぬ集団に対する警戒心が邪魔をして、自ら進んで溶け込むには時間がかかります。一方女の子は集団への順応性が高く、自ら集団の中に溶け込んで安心感を得ようとするようです。?以上のような傾向は月極め保育の園児さんに限らず、一時預かりの園児さんについても言えます。

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 他の点では、入園当初に大泣きするお子さんほど、保育園に早く慣れる傾向があるような気がします。思いっきり泣いてあとはケロッとしているといった感じです。一方、泣くことを我慢している(我慢できる)お子さんは、あとを引く場合が多いようです。

 月極め保育の場合、4月に入園すると大体1ヶ月ほどでみんな落ち着いてくるのですが、ゴールデンウィークが明けて保育園に通園し始めると、ホームシックにかかって、また4月の状態に逆戻りになってしまいます。ゴールデンウィークを挟むことによってお父さんやお母さんと触れ合う時間が長かった分、保育園に行きたくなくなるのかも知れません。
 しかしほとんどの場合、夏ぐらいまでには保育園が大好きになります。中には入園当初とビックリするぐらい明るく人懐っこい性格になる(化ける?)お子さんもいます。大なり小なり、子供たちはみんな社交的で友達とのふれあいを無邪気に喜ぶ、子どもらしい性格に変わっていきます。

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 保育園を見学されるとき、保育士の先生方が「最初は皆さんそうですよ…」と話されるのは、多くのお子さんの成長を見てきた経験によるものです。お子さんをはじめて保育園に預ける場合、「うちの子は他のお子さんとはちょっと違うから心配」という心配は、それほど必要ないかも知れません。
 「案ずるよりは産むが易し」というように、お父さんお母さんが心配されるより、子供達にはもって生まれた「順応性」が備わっています。例えが適切ではないかも知れませんが、子供の順応性については、「親は無くても子は育つ」という、良く知られたことわざに凝縮されています。

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 保育園に預けて子供が自分を呼ぶ悲痛な声を聞くと、後ろ髪が引かれて心が痛むと思いますが、このことは決して悲劇ではありません。むしろ必要な集団生活の中でのコミュニケーション能力を磨くための機会と捉えて頂くのが良いと思います。お子さんが入園当初に流した涙の数は、卒園時にご両親がわが子の成長をみて流す感涙の数に代わると思います。 

保育所から

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今週、3月3日はキッズプレイス小笹長丘保育園でも、平尾大楠保育園でもひなまつりがありました。

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ひなまつりは、女の子が健やかに成長するために行うまつりで、別名「桃の節句」といわれているのはみなさんご存知だと思います。何で桃の節句といわれたかというと、旧暦の3月3日は桃の季節ですが、それだけでなく、桃には邪気をはらう力があり、不老長寿の花といわれているため、桃の節句といわれるようになったようです。ひなまつりは平安時代からはじまったそうです。

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子供達は3月3日のひなまつりに向けて、お雛様とお内裏様の製作をしました。上が小笹長丘保育園の製作、下が平尾大楠保育園の製作です。

小笹長丘保育園のひな祭り製作 ←小笹長丘保育園のひな祭り製作
平尾大楠保育園のひな祭り製作 ←平尾大楠保育園のひな祭り製作

みんな頑張って作りました。

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その日、私は平尾大楠保育園にいたのですが、3時のおやつの時に、お雛様の製作物を机の真ん中におき、先生がお雛様の由来のことを説明し、ひなまつりの歌をみんなで歌い、ひなケーキを子供たちみんなで食べました。子供たちは嬉しそうにケーキを食べて、その日はひなあられを子供たちにもって帰ってもらいました。

2009年2月19日平尾大楠保育園から

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2月18日はとても良い天気だったのですが、この日の午後、キッズプレイス平尾大楠保育園の2階でTVドラマの撮影ロケがありました。
本当は撮影日が決定した時からこのブログに書きたくてウズウズしていたのですが、保育園にギャラリーの方が集まって撮影できなくなると困るため事後報告とさせて頂きました。

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ドラマは福岡放送(FBS)制作で、産業医の28才の女性が男性主体の会社(九州の架空の製鉄所)の中で葛藤しながら仕事に打ち込んでいく様子をドラマ化したもので、3月21日の午前中(10時半頃)に放送予定です。全国放送されるかどうかは分らないのですが、福岡放送(FBS)のタイトルは「産業医 工藤なごみ(仮題)」となっていて、主演は工藤なごみ役の伊藤裕子さんです。この他、ベンガルさんが渋い脇役をかためておられます。また、保育士役の女性の方と園児さん役の子役の方が来られてました(すみませんお名前がわかりませんでした)。

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今回のドラマ撮影の発端は、福岡市役所の市民局の方を通して、FBSのドラマ撮影に協力してもらえませんかとの一本の電話連絡でした。キッズプレイスを舞台にしたドラマ撮影かと一瞬驚きましたが、そうではなく、55分間のTVドラマの2カット(約3?4分)の撮影ということでした(残念)。(次回は是非キッズプレイスを舞台とした保育士の活躍を描くドラマ制作が期待されます。)

平尾大楠保育園が撮影場所に選ばれた理由は、開園したばかりで室内が新しく、1階部分に撮影用車両をたくさん止められること、またFBS本社より車で10分ほどの近距離にあることのようです。キッズプレイスとしてはブログの記事にも書けそうだし、身近でドラマ撮影を見られて面白そうなので軽い気持ちでオファーを受けることにしました。

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撮影スタッフの方からの要請もあり、当日は小笹長丘保育園よりエキストラとして園児さん数名に来て頂き、撮影に備えました。
撮影スタッフの皆さんは午後1時前に平尾大楠保育園に来られましたが、やはり想像以上の大所帯で、機材用の車3?4台とバス1台でキッズプレイスの駐車場は埋まってしまいました。スタッフは20名ぐらいで、カメラや照明などの機器が保育室に搬入され、室内は人と機材でごった返していました。

普段の保育室内の様子 普段の保育室内の様子。平尾大楠保育園の保育室は2階と3階にあります。
撮影中の様子 撮影中の様子(廊下や1階の駐車場にもたくさんのスタッフの方がおられます)。保育室の床はケーブルが這いまわり、写真には映っていませんがカメラを乗せて動かす台車、そのためのレールが敷かれています。
このほかに音声さんの長ーい収音マイクなどがありました。

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私としては撮影中の様子を写そうと、カメラを片手に気軽に現場に入っていこうとしたのですが、ピリピリした雰囲気がジンジンと伝わって来て、終始、遠巻きにしか見ることができませんでした。たまにカメラをもって撮影の様子を写そうとしていると、カメラマンの方から「誰かの手が写ってます!」と怒鳴られる始末で、仕方がないので平尾大楠保育園のWEBカメラからこっそり撮影の様子を見ることにしました。ちなみに、この記事で紹介している写真は全てWEBカメラ(ネットワークカメラ)から写したものです。

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平尾大楠保育園は3階建てのビルで、撮影中、まい先生、ゆみこ先生と園児さんらは3階に避難していました。また本番中は声を出さないように必死で赤ちゃんをあやしていました。2カット目からは現場の雰囲気も落ち着いてきた感じで、キッズプレイスの園児さんも参加して撮影が行われました。しかし、どの園児さんがカメラに写っているかは、撮影用のモニターを覗かせてもらうことが出来ないので私にはわかりません…。

キッズプレイスの園児さんが出演中 キッズプレイスの園児さんが出演中。この場面が編集でカットされずにテレビで放映されるといいですね。右上の黒い物体は照明用のライトです。
主演の伊藤裕子さんとベンガルさんの本番中の様子 主演の伊藤裕子さんとベンガルさんの本番中の様子(入口に立っているのが伊藤さんとベンガルさんです)
さすがに本番中は現場の雰囲気が最高潮にピリピリしています。左手前のスタッフさんたちはモニター用のテレビ(写真には映っていません)をじっと見つめています。

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撮影の合間に、主役の伊藤裕子さんやベンガルさんに「おつかれさまです」と挨拶をさせて頂き、ちゃっかりとサインを頂くことができました。頂いたサインは平尾大楠保育園での撮影の思い出として大切に飾らせて頂きます。
伊藤さんもベンガルさんも「スター」さんですから、目の前に立つだけで緊張してしまい、折角のチャンスにもかかわらずほとんどお話をすることができませんでした(汗)。しかし撮影が終了した時には、「ありがとうございました」と逆に声をかけて頂き、とても良い方々だな…と思いました。またFBSの若いスタッフの方々にも子どもたちと遊んで頂き、トラブルもなく撮影が終了しました。撮影が終ってスタッフの方たちが引き揚げると、先ほどまでの室内の喧噪さが嘘のように静かになりました。

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キッズプレイスの園児さんが出演した場面がテレビで放映されるかどうかわかは、監督さんの編集次第ですが、できるだけ写っていたらいいなと思います。3月21日は皆さんもぜひFBSをご覧ください。全国放送の予定は現時点では不明ですが、福岡以外の方は3月20日からの3連休に九州旅行など計画されてみてはいかがでしょうか。21日は福岡に泊って是非ドラマを見られてください(笑)。放送間際になって情報が入りましたらまたブログに書き込みさせて頂きます。

2009年2月15日平尾大楠保育園から

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キッズプレイスで、時折、登園の際に目を腫らして来る園児さんがおられます。
いたずらでもしてお母さんに怒られたのかと思って、お母さんにどうしたんですかと訪ねてみると、「朝起きる時に目やにがいっぱい出てました」、「目が開かなくて大変でした」とのことでした。

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目が腫れるのはお子さんが泣きすぎたせいか区別がつきませんが、目やにが大量に出るのは目の中に菌やウイルスが感染して結膜炎を起こしている可能性があり、すぐに眼科の受診をお母さんにすすめました。

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ここからはあくまでも経験談ですが…、結膜炎を放っておくと白目に星のような「黒い点」ができることがあるようです。

実は私も小学校の頃に、朝、目が開かないくらい一晩で「目やに」が出たことがあります。また時々目やにがたくさん出ることがありましたが、後々気づくと白目の中に黒い点が出来ていました。幸い瞼の裏側に当たる部分であったため、見かけ上、白目はきれいなのですが、友達の中には明らかに白目の中に黒い点がある人がいました。

この白目の中の黒い点は、特に視力に影響を及ぼすものではなく、ホクロと同じようにメラニン色素が沈着したもののようです。放っておいても視力には影響ないのですが、白目に黒い小さな点が出来るために気になるといえば気になります。
メラニン色素はチロシンというアミノ酸から作られ、人の体を紫外線などから守る働きをします。黒人の肌が黒いのは、強い紫外線から皮膚を守るために、メラニンが沢山作られているためです。日本人の髪の毛が黒いのもこのメラニンによるものです。ちなみに遺伝的にメラニン色素を作れない場合を「アルビノ」といい、動物でも人でも見かけ上まっ白になります。
さらに余談ですが、メラニンとメラミンは1字違いですが全く別物です。後者は中国でミルクの中に混入されて社会問題となりましたが、プラスチック(樹脂)の1つです。

🙂
話が少しわき道にそれましたが、もし小さなお子さんが、普段より目やにをたくさん出しているようでしたら、お子さんのきれいな目に黒い点が出来ないようにするために、早めに眼科に行って治療してもらいたいと思います。
しかし運悪く、眼科が閉院している時間帯などであれば、応急処置的にドラックストアなどに行って、「サルファ剤」という抗菌成分が入った「ものもらい用の目薬」を購入して、繰り返し点眼するとよいと思います。
サルファ剤は抗生物質よりも歴史が古く、人類が一番最初に発明した抗菌剤ですが、バイ菌(細菌)の感染症に対してそれなりによく効きます。細菌性の結膜炎であればこれだけでも治ることもありますが、サルファ剤はウイルス性の結膜炎(例えばアデノウイルスによって起こる流行性結膜炎など)には無効です。従って安心することなく早めに眼科を受診するようにして下さい。

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実は、偶然にもこの記事を書き始めた直後に、私の娘が結膜炎になってしまいました。目やにが多く出て、目の周りにべっとり付いています。鼻風邪をひいて鼻水を出していたため、バイ菌が鼻から目に移ったようです。
しかし、運が悪ことに、娘の目やにに気付いたのが土曜日の午後8時近くで、こんな時間では眼科はどこも開いていません。仕方ないので、近くのドラックストアで「ものもらい用の目薬」を買って繰り返し点眼することにしました。サルファ剤が効いたのか、幸い翌日には目やにの量が減りました。
出来すぎた話ですが、本当のお話です。

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目薬に対して最初に子どもに恐怖心を与えてしまうと、目薬をさす度に大泣きして目薬が涙で洗い流されてしまうので上手い方法を工夫する必要があります。
小さいお子さんでは、目薬を上手くさすのは至難の業ですが、私の家では次のように工夫しました(ちなみにうちの子供は1才10ヶ月です)。
子供を仰向けに寝かせ、頭を固定して目頭(めがしら、目の鼻に近い方の端)に目薬を2滴ほどたらします。このとき子供は嫌がりますが、子どもに「イチゴ食べる?」と問いかけます。
😆
イチゴはうちの娘の大好物で(笑)、その瞬間にぱっと目を見開いて、目薬が眼球に広がります。この後、ご褒美にイチゴを1?2つぶ食べさせます。
また、目薬の後で、目薬の容器を娘に渡して触らせ、「この目薬をしたんだよ」と目薬をしたことを積極的に教えます。
結果的にイチゴで餌づけをしたのが良かったのか(笑)、何をしているのかを認識させることがよかったのか、これを繰り返していくと目薬をほとんど怖がらなくなりました。最後は目薬の容器を見せるだけで自分から仰向けに寝るようになりました。

さらに小さいお子さんの場合は、仰向けに寝かせ、頭を固定して目頭に目薬を2滴ほどたらし、少しの時間そのままにしておくのがよいかも知れません。大泣きさえしなければ、この方法でも目薬が自然と目の中にしみて行くと思います。どうしても怖がるようでしたら、熟睡している時に目頭に2?3滴ほどたらして点眼すると良いかも知れません。

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なお目薬を使う時は、目薬容器の先端が目や指に触れないように、清潔さを保つようにして下さい。まれに、目薬の容器の先端を目頭にあてて目薬をさす方がおられますが、これは容器の中にバイ菌が入って汚染される危険性があります。

結膜炎は季節に関係なく1年中見られますから、目が充血したり目やにが多めに出ているときは気を付けてみてください。

小笹長丘保育園から

:mrgreen:
今日は2月3日、節分ですね。このブログを読まれているみなさんの家では恵方まきを食べたり、豆まきをされましたか?

🙂
「節分」は本来、立春・立夏・立秋・立冬の季節の移り変わり目を指すものですが、豆まきの節分は立春を新年と考えた場合の大晦日にあたります。そこで前年の邪気を祓うという意味をこめて、「豆まき」が行われます。
12月31日の大晦日に除夜の鐘を突くように、本来、邪気をはらう「豆まき」は夜中に行われるものですが、夜中ではキッズプレイスも開いていないので、昼間に豆まきを行いました(笑)。

😯
赤鬼と青鬼の登場です

子供達みんなで、「鬼のパンツ」の歌を歌っていると赤鬼と青鬼が登場し、みんなビックリ! 慌てて豆まきをしました。子供達にとっては、本当に鬼が来たように思えて、鬼を見て泣いてしまった子もいましたが、時間がたつ内に豆まきを楽しんでいました。

赤鬼と青鬼の迫力にびっくりして泣いちゃいました

😀
豆まきが終わったあとは、子供達が作った鬼のお面を一人一人かぶり楽しみました。

みんなで鬼のお面をかぶって記念撮影

みんなで鬼のお面をかぶって記念撮影

最後はみんなで鬼のお面をかぶり写真をとりました。

みんなお家でも豆まきを楽しんだかな? 豆まきで邪気を払って、今年はみんなにとって良い年になるといいね!

2009年1月23日薬煎院薬局から

😀
どこの保育園でも同じように行われていると思うのですが、キッズプレイスの保育園でも毎月お誕生日会があります。キッズプレイスでも、誕生月にあたる子供たちには、お誕生日会の時に園より顔写真入りのお誕生日の本をさしあげています。

😳
実は昨日、お誕生日会ではなかったのですが、たまたま私(カンポウ先生)の誕生日でして、キッズプレイスの保育士の先生方よりお手製の誕生日カードを頂きました。誰が自分の誕生日を漏らしたのかなと思いつつ、恥ずかしいやら嬉しいやらで、頂いた誕生日カードは自宅に大切に飾らせて頂くことにしました。(先生方ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。)

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冒頭から私的な話題で申し訳ありませんでしたが、ブログをご覧の皆さんは占いに興味がありますでしょうか。お子さんをお持ちのお母さんであれば、お子さんの将来が気になると思います。

誕生日から運勢を占う方法は西洋と東洋で見方が異なり、いろいろな占い方があり、それぞれに特徴があるようです。私はその道の専門家ではありませんが、学生時代にちょっとしたことから手相に興味を持ち、よく飲み会などで友人の手相を見て好評を博していました。その他の占い方法はよく分かりませんが、こと職業については西洋占星術(ホロスコープ)がよく当たるようです。正確にいえば、生年月日とホロスコープで占った職業運は有意に相関するそうで(統計学的に見て、両者の間に関係性が認められるようです)、むかしそのように聞いたことがあります。

インターネットなどでは生年月日から適職を占う怪しげな有料サイトなどがあるようですが、私はこのようなサイトの利用はお勧め致しません。できれば街頭で沢山の経験を積まれた占い師の方の方が、ちゃんといろいろなことを教えてくれると思います。いつかホロスコープの占い師の方にお子さんの運勢を占ってもらう機会があれば、適職について聞いてみると面白いかも知れません。

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 アメリカではBFO(バラク・フセイン・オバマ・Jr)氏が大統領に就任しましたが、オバマ大統領の生年月日は1961年8月4日で、しし座の生まれだそうです。しし座はその名の示す通り、百獣の王のごとく、自ら率先して集団を率いる能力に優れているそうで、政治家は「天職」となります。そのようなこともあり、オバマ大統領はしし座の天分を活かしてリーダーシップを発揮し、アメリカをグイグイと引っ張っていくのではないかと期待されます。歴史上の人物としては、ジュリアス・シーザーやフランス皇帝のナポレオン、キューバのカストロ議長などがしし座生まれとなります。

 しし座のオバマ大統領が政治家を目指したように、占いの示す天職をお子さんが選んだとしたら、それはきっと生まれ持った力を最大限に発揮できるかもしれません。小さなお子さんが大人になるのはまだまだ先の話ですが、参考にしてみるのも面白いかも知れませんね。

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なお、「占いは信じるところに占いがある」と言うように、占いだけを妄信することは決してよくありません。人間は占いで見る「宿命」的なもののみで生きるのではなく、いくらでも努力して自らの「運命」を切り開くことが出来るからです。また様々な可能性のある子供たちに型をはめるような将来の方向付けは、無限にあるお子さんの潜在的能力を否定することにもなりかねず、お子さん本人のみならず世の中にとっても大きな損失になりかねません。つまり親バカも行き過ぎると、将来私たちを救うかもしれない未来の救世主を失うことにもなりかねず(少し大げさでしょうか…)、そうなれば人類にとってマイナスですね。枠にはめるのではなく、自分の可能性に気付かせるような導きが必要なのかも知れません。

2009年1月16日薬煎院薬局から

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以前、キッズプレイスのブログで麻黄湯(まおうとう)や葛根湯(かっこんとう)などの漢方薬が抗インフルエンザ薬のタミフルと同程度の効果を示した例(日本東洋医学会学術総会報告例)を紹介いたしましたが、強い寒気団が日本に近づいて来るに従って、インフルエンザが流行りはじめ、ブログ記事のアクセス数も上がっています。

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今日は、最近の世界保健機関(WHO)の発表情報に基づいて、インフルエンザについて少々解説したいと思います(私はむかし薬の開発研究をしていましたが、いまでは福岡の漢方薬局の一薬剤師にすぎませんので、より正確な情報や治療に関する情報については専門のお医者様にご相談ください)。ここではキッズプレイスのブログとして、子育ての中で必要な最低限の知識を書かせて頂きます。

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私にも今年の春に2歳になる、最近「いやっ」を連発するおてんば娘がいますが、インフルエンザに関しては関心事が2つあります。

1つは、新型インフルエンザといわれるものです。もう1つは、今流行り始めているインフルエンザが、抗インフルエンザ薬の効かない耐性型であることです。

最近テレビなどでも頻繁に報道されているので皆さんも「新型インフルエンザ」についてはお聞きになったことがあると思いますが、ここでは新型インフルエンザを知る前に、新型ではないインフルエンザの話を先にします。冗長な言い回しですが、インフルエンザに関する一般的な諸注意です。
 大人であれば、インフルエンザに罹ると高熱が出て3?4日寝込んで安静にしていれば自然に回復して元気になります。しかし子供となると「インフルエンザ脳症」などのかなり重篤な合併症を引き起こす確率が高く(特に1?5才)、慎重な対応が必要となります。
 これらの合併症にかかると致死率が高く、たとえ助かっても脳に障害が残ることもあり(脳性まひなど)、元気なお子さんの姿を二度と見れなくなる可能性もあります。このようなインフルエンザ脳症の発症が小児において日本では年間100?200例あるそうです。
 残念ながらインフルエンザワクチンの接種がインフルエンザ脳症に有効であるとの結果は得られておらず(統計学的有意差が得られておらず現在検証が継続中)、ワクチンを接種したからと言って安心しないでください。
 また以前にもブログに書かせて頂きましたが、子供が急に高熱を出した時、慌てて大人用の解熱剤を子供に飲ませるようなことをすると思わぬ副作用を引き起こしますから、決して素人判断をしないことが大変重要です(職業柄、繰り返し警告させて頂きます)。子供には子供用の薬のみを与えることが子育ての大原則です。

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 これに対し新型インフルエンザとは、端的に言えば新しくて強力なインフルエンザウイルスを言いますが、中でも本来「鳥」の間でしか感染しなかったウイルスが人間にも感染するようになった、「高病原性鳥インフルエンザ(A/H5N1型)」がその代名詞となっています。このA/H5N1型について、2009年1月7日のWHOの発表では、全世界の患者の累計数が393名に達し、致死率も累計で63%、2008年のみを見れば74%と発表されています。
 これはどういうことかというと、感染したら4人中3人が死に到る可能性があるインフルエンザウイルス(A/H5N1型)が既に世の中に存在していることを意味します。もし4人家族の誰かが感染すれば、生き残るのは1人だけという計算になります。特に幼い子供やお年寄りは体力的にも弱いので感染は致命的です。想像するだけでもぞっとするような怖いことが、すぐそこまで来ています。そして、いつ感染爆発(パンデミックと言います)を起こしてもおかしくありません。

 インフルエンザウイルスは大きく3つのタイプに分かれ、それぞれA型、B型、C型と呼ばれています。この中でA型は遺伝子の変異を起こしやすく、C型はほとんど遺伝子が変異しません。B型はその中間です。ウイルスの遺伝子が変化すると、当然ながらウイルスが作り出すタンパク質の性質が変化します。つまりA型インフルエンザウイルスはコロコロとウイルス自体の性質が変化することを意味しています(人でいえば毎年、顔や体の体型、体質がコロコロ変わるようなものです)。A型は細かい性質までコロコロと変化するので、同じA型でもAソ連型、A香港型などと呼んで区別されていますが、それでも細かく変異するため同じAソ連型といっても全く同じとは限りません(後述のA型の耐性ウイルスはその例です)。

C型は遺伝子が変化しにくいので一度感染すると人間でも免疫が出来上がります(A型ほど脅威にはなりません)。B型でも遺伝子がそれほど変化しないので、一度感染すると免疫がある程度長続きします。これに対しA型は大変変化しやすいので、体の免疫が次の年には役に立たないという事態が起きます。A型についてはワクチンが効きにくい(正確にいえばワクチン製造の予測を立てにくい)のはこのためです。

病原微生物検出情報(国立感染症研究所)によると、2008年12月現在、北海道、近畿地方および鳥取や広島県などの中国地方で患者数の増加が報告されていますが、ウイルスとしてはAソ連型、A香港型、B型が検出されています。このことから、今年のインフルエンザはこれらの混合流行が懸念され、医療関係者はそれぞれの型の患者数の動きに注目しています。特に小さなお子さんはC型を含めて免疫を獲得していないことが多く、まれに複数のインフルエンザウイルス(Aソ連型、A香港型、B型、C型)が混じって感染することもあり得ますので、流行の本番を迎えて注意が必要です。

 A型は変異が早いため、人類にとって脅威的なウイルスと言えますが、A型インフルエンザウイルスの変異しやすさは、とうとう抗インフルエンザ薬に耐性の性質を生み出してしまったようです。抗インフルエンザ薬(商品名タミフル)が効かないAソ連型のウイルス、「Aソ連型(オセルタミビル)耐性ウイルス」という新手の亜種が日本でも既に出現しています(A型は変異しやすいため、いつかはこのようなことが起きると思っていましたが、意外に早かったような気がします)。
 WHOの2008年12月29日時点の発表では、耐性ウイルスは、日本で調べられた14例の検体のうち、なんと13例で検出されており(検出率93%)、国内では鳥取県で多く検出されています。今後、耐性ウイルスの国内での流行が心配されます(耐性ウイルスについては、抗インフルエンザ薬はタミフルだけではないので、処方はお医者さんにお任せ下さい)。一度耐性型が出現すると、新しい抗インフルエンザ薬(新薬)が開発されるまで耐性ウイルスが蔓延ることになり、これは厄介な問題です。

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 インフルエンザの予防はワクチン等がありますが、ワクチンによる免疫ができるまでには時間がかかる為、いまからでは残念ながら遅すぎます。
 インフルエンザウイルスは寒さと乾燥を好みますが、手洗いや日光で容易に不活化される(それほど頑丈なウイルスではない)ため、手軽にできる一番の予防法は、外から帰ったら石鹸で手を洗い、必ず「うがい」をすることです。また部屋にいるときは湿度を上げることが大切です。マスクの着用はウイルスを遮断するだけでなく、ウイルスの感染経路である喉や鼻の粘膜を乾燥から守ってくれるので有効です。
 もし周囲にインフルエンザに罹った人がいて、その人が咳をしたとしても、ウイルスがすぐに自分の体内に感染することはありません。ウイルス粒子が体内に入り込むまでにはラグタイムがあり約20分かかります。ですから、外出後の手洗いやうがいを、あきらめないでスグに行うようにして下さい。またウイルス粒子が1個でも付着したら感染するのではなく、ある程度まとまった量の付着が必要ですから、体に付着したウイルス粒子の数を減らすことも有効です。
 そして、もしインフルエンザが流行したら、外出そのものを極力避けるべきです(新型インフルエンザの場合は国や自治体から外出禁止令が発令されるかも知れません)。特に小さなお子さんがいるご家庭ではお父さんお母さんが仕事優先で無理をされないことです。仕事先からAソ連型、A香港型、B型、C型と、いろいろなウイルスを持って帰って来ることに繋がるためです。

 キッズプレイスでもインフルエンザが疑われる園児さんがおられたら、先生方を通じて保護者の皆さんに注意を促していきたいと思います。また今年も先生方には麻黄湯などのお薬を処方していきたいと思います。

 長い記事となりましたが、子育ての役に立てばと思い、インフルエンザについてコメントさせて頂きました。園児さんの今冬の健康の助けになれば幸いです。

参考リンク
国立感染症研究所 感染症情報センター

保育所から

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最近は毎日寒い日が続いていますが、みなさんお元気ですか?ブログの更新も少し遅れ気味で申し訳ありません。

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本日発刊されたリトルママ2月号の1ページ目の「子育てのひろば」にキッズプレイス小笹長丘保育園が紹介されています。

また、リトルママのホームページhttp://www.l-ma.jp/にも紹介されています。リトルママのホームページのトップページ左上の2月号番外編というところをクリックし、子育てのひろばこちら>>のところをクリックするとキッズプレイスの紹介を見ることができます。写真もたくさんのっています。

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個人的に思うことですが、発表会が終わった今、こうしてリトルママの記事を読んでいると、とても懐かしく思います。子供達にとっても、発表会の練習を頑張ってきたので良い思い出に残っていると思いますが、その思い出がこうしてリトルママや、ホームページに載ることができて本当に嬉しく思います。

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リトルママのみなさん、どうもありがとうございました。

保育所から

新年あけましておめでとうございます。今年もキッズプレイスをよろしくお願いいたします。キッズプレイスでは今日が今年初めての登園日でした。約1週間ぶりの子供達の登園でしたが、子供達はいつもと変わらず、元気に登園してきて、みんなでお外に遊びにいきました。

?今年2009年は、みなさんご存知のとおり丑年ですが、このブログを読まれている方の中には、今年赤ちゃんを産む予定の方もいるかもしれませんね。参考までに、書いてみたいと思いますが、丑年の人のよいところは、非常に粘り強く、勤勉で、責任感が強く、家庭を大切にする性格のようです。今年生まれる赤ちゃんは、大きくなったとき、一生懸命働いて、お父さんやお母さんを助けてくれるでしょうね。

話が少しそれてしまいましたが、今年もキッズプレイスでは、色々、子供達、保護者の方が喜ぶようなことを企画していければと思っています。新たな気持ちで頑張っていきますのでよろしくお願いいたします。

株式会社キッズプレイス 

代表 井手麻愛

2008年12月31日薬煎院薬局から

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昨日除夜の鐘を聞いていたかと思うと、またあっという間に大晦日がやってきて、本当に一年は早いと思います。

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時間の経過は歳をとればとるほど早く感じますが、幸いなことにこの傾向は私だけではないらしく、心理学の専門家も指摘されていて、「ジャネーの法則」として知られています。今でさえこんな感じでは、あと数十年歳をとったらどうなるだろうと心配です…。

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生まれて半世紀が近付いている私にとって、冒頭のたとえのように一年はあっという間に感じられますが、小さな園児さん達にとっては、全人生のほとんどもしくはかなりの時間に相当するわけですから、きっと同じ一年でも私よりもずっとずっと長く感じていることでしょう。

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私には、毎年短く感じている一年ですが、たとえ短く感じたとしても、来年も、今年のように充実した一年を過ごすごとができて、今年と同じようにキッズプレイスの先生方や保護者の皆さんをはじめ、全ての関係者の皆さんに感謝しつつ終わることができたらいいなと思います。またキッズプレイスの園児さんにとっては、とても充実した一年と感じていてもらうことが出来れば、とても嬉しく思います。

(私にとっての)一日は、これまで生きてきた17000日分の1日(1/17000)に過ぎませんが、2才のお子さんであれば730日分の1日(1/730)になるわけですから、来年も園児さんが毎日充実した一日一日をキッズプレイスで過ごせるように、才能あふれる先生方と共に頑張っていきたいと思います。

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2008年、皆様大変お世話になりました。来年も本年同様よろしくお願いいたします。

カンポウ