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この時期キッズプレイスには、4月から入園を希望される保護者の方の見学の方が沢山みえられます。
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はじめてお子さんを預けられる場合、お父さんお母さん方もいろいろな点で心配されるようで、見学に来られた方から、アドバイスを求められることがあります。そこで今日はお子さんを保育園に預けようとされている保護者の方の参考になればと思い、お子さんをお預かりするスタッフの側から見た入園当初の子供達の様子について書かせて頂きます。
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一般的なところでは、初めて預けられるお子さんが男の子か、女の子か、また第一子か第二子以降かによってかなり様子が違ってきます。
お子さんが第一子(長男、長女)の場合、人見知りが激しかったり、友達とすぐに馴染めない、保育園でのお昼寝でなかなか寝付けない子が多いようです。見た目には神経質に感じます。
第一子のお子さんは、赤ちゃんの時からとても気を使って育てられると思います。どこのご家庭でも初めてのお子さんとなると、大切に大切に育てようと慎重になるのは当たり前かもしれません。このためお子さんは静かな環境で育てられ寝起きすると思います。保育園では集団活動となるため、いつもお友達がそばにいます。また絶えず物音がするため、はじめのうちは騒々しい環境に溶け込めず、寝付けなかったり、ちょっとした物音や他の子供が泣く声で起きてしまったりします。
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一方、第二子以降のお子さんでは、子育てをするお父さんお母さん方も慣れてきています。さらに上にはお姉ちゃんやお兄ちゃんがいるため、お子さんは常に騒がしい環境にいるため、自分が眠たいときは隣で大声で他の子が泣いていても、気にせず寝ていたりします。「こんなうるさい状況でよく眠れるな…」とスタッフが感心するほどの「つわもの」のお子さんは大抵第二子以降のお子さんです。
遊ぶ時にも第一子か第二子以降かで差が出てきます。第一子の場合、おもちゃを誰かに取られることもなく、お家でも一人であそふことになるので、保育園に入園直後は遊んでいても「笑顔」がありません。むしろ誰かにおもちゃをとられてすぐに泣いてしったり、警戒していたりします。これに対し、第二子以降のお子さんでは、入園直後でも遊んでいて笑顔があります。
男のこと女の子でも大きな差があります。保育園に慣れていない男の子は普通とてもよく泣きますが、女の子の場合は男の子ほど泣かないようです。女の子の方がドライといいますか、男の子のほうが甘えん坊が多いようです。男の子の場合、?見知らぬ集団に対する警戒心が邪魔をして、自ら進んで溶け込むには時間がかかります。一方女の子は集団への順応性が高く、自ら集団の中に溶け込んで安心感を得ようとするようです。?以上のような傾向は月極め保育の園児さんに限らず、一時預かりの園児さんについても言えます。
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他の点では、入園当初に大泣きするお子さんほど、保育園に早く慣れる傾向があるような気がします。思いっきり泣いてあとはケロッとしているといった感じです。一方、泣くことを我慢している(我慢できる)お子さんは、あとを引く場合が多いようです。
月極め保育の場合、4月に入園すると大体1ヶ月ほどでみんな落ち着いてくるのですが、ゴールデンウィークが明けて保育園に通園し始めると、ホームシックにかかって、また4月の状態に逆戻りになってしまいます。ゴールデンウィークを挟むことによってお父さんやお母さんと触れ合う時間が長かった分、保育園に行きたくなくなるのかも知れません。
しかしほとんどの場合、夏ぐらいまでには保育園が大好きになります。中には入園当初とビックリするぐらい明るく人懐っこい性格になる(化ける?)お子さんもいます。大なり小なり、子供たちはみんな社交的で友達とのふれあいを無邪気に喜ぶ、子どもらしい性格に変わっていきます。
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保育園を見学されるとき、保育士の先生方が「最初は皆さんそうですよ…」と話されるのは、多くのお子さんの成長を見てきた経験によるものです。お子さんをはじめて保育園に預ける場合、「うちの子は他のお子さんとはちょっと違うから心配」という心配は、それほど必要ないかも知れません。
「案ずるよりは産むが易し」というように、お父さんお母さんが心配されるより、子供達にはもって生まれた「順応性」が備わっています。例えが適切ではないかも知れませんが、子供の順応性については、「親は無くても子は育つ」という、良く知られたことわざに凝縮されています。
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保育園に預けて子供が自分を呼ぶ悲痛な声を聞くと、後ろ髪が引かれて心が痛むと思いますが、このことは決して悲劇ではありません。むしろ必要な集団生活の中でのコミュニケーション能力を磨くための機会と捉えて頂くのが良いと思います。お子さんが入園当初に流した涙の数は、卒園時にご両親がわが子の成長をみて流す感涙の数に代わると思います。