2008年10月21日保育所から

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 子育ては思いのほか大変だったとお子さんを持たれてつくづくそう思われているお母さんやお父さんも多いと思います。残念なことに、9月には親が幼い子供の命を奪うという、とても傷ましい事件が福岡をはじめ全国で起きました。

 子育てで切羽詰まって犯行に至った気持ちは理解できなくもありませんが、どのような理由であれ、命を奪うことは許されることはではありません。当事者たちは、思いつめて衝動的に犯罪に走る前に誰かに頼ったり、相談したり、せめて現状が好転するように、毎日ひたすら祈ってほしかったと思います。

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 (私的な考えですが…、)このような罪を犯す人は、何でも自分で抱え込んでしまうタイプの人で、生き方そのものが不器用なのだろうと思います。何でも一人で抱え込んでしまって、周囲に打ち明けたり頼ることができません。
 周囲の目からみれば、表面的に、自律した人や真面目な人に映るかもしれませんが、何でも自分でやろうとして、病的な精神状態まで自分自身を追いつめてしまうことが少なくないと思います。

 人に頼らないということは、他人に迷惑をかけないという意味で良いことですが、反面、他人との接触を嫌い、自分以外を信じない自己中心的な偏った考えが背景に潜んでいる可能性も考えられます。十人十色というように必ずしもそうではないかも知れませんが、他人に頼ることが苦手な人は、往々にして人間以外の(例えば)神様や仏様に頼ることすら下手なのではないかと思われます。結局、何も頼ることが出来ないために、常に張りつめた状況にあるため、心にゆとりが生まれることもなく、何時か「ポッキ」と音をたてて折れてしまうのでしょう。

 切羽詰まった状況であっても、僅かに視点を変えるだけで自分の間違いに気づいたり、深刻にとらえ過ぎていることを悟ることもあります。よくよく冷静に考えてみれば、別の解決法を思いつくこともあります。困った時にこそ、ほんの僅かな「心のゆとり」が必要です。誰かに「頼る」と言うことは、自分の気持ちを受け入れてくれる対象を得るということであり、心の中に「ゆとり」を取り戻す機会となります。

 一方、人に頼るのが恥ずかしかったり、どうしても周囲に頼れる人がいない場合は、「イワシの頭も信心から」という諺があるように、身近な神社やお寺(あるいは教会)に出かけて必死に祈ると良いと思います。要は対象が何であれ、自分を受け入れてくれる拠り所を持つこと(持てること)がとても大切であり、それは、子育てを含め、何時か陥るかもしれない精神的危機に対する1つの対処法になると思います…。

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 話が変わりますが、子どもたちは、今の大人以上に住みにくい世の中を生きていかねばなりません。そのため、雑草のように強く生きる能力が子供たちに求められています。しかし、他人より強く生きる技術だけでは不十分と思われます。
 そのことも大切ですが、将来の状況が厳しければ厳しいほど、むしろ、「他人に上手に頼る」力の方が大切ではないでしょうか。
 子供たちに力強く生きることを強要し過ぎると、他人に頼ることが出来ない「脆い(もろい)」人間を作り出してしまうかも知れません…。脆い人間は、予想外の精神的重圧を受けたとき「ポッキ」と音をたてて折れてしまいます。

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 お父さん、お母さんがご自身のことを含めて、また、お子さんのことについて、考えてみるよい機会かもしれませんね。
 
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2008年9月28日保育所から

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 いつもブログをご覧頂いている読者のみなさんからお叱りの声が聞こえてきそうですが、8月以来ブログの更新が止まってしまい申し訳ありません。少しだけでも定期的に書いていかないといけないと反省しつつ、(わたくしカンポウが)書き込んでいます(園での様子はマイ先生をはじめケイコ先生、マユミ先生、アヤコ先生にお願いいたします)。

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 ブログの更新が遅れ気味な理由ですが、実はキッズプレイスの2つ目の保育園を福岡市の平尾地区にオープンするためにパソコンに向かう時間が作れずにおりました。申し訳ありません。最近起きた小戸公園での事件に対する感想を含め、子育て関連の話題について書きたいと思いつつも、もともと私は文章を書くのが遅いため、精神を集中しないとなかなか書けません(汗)。今日はブログの更新が遅れている理由(言い訳)をご報告するために書き込んでいます。

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 いつも前置きが長いのですが、新しい保育園は「キッズプレイス平尾大楠保育園」という名前です。場所は電車の平尾駅から歩いて3?4分くらいのところですが、詳しい場所についてはもう少々お待ちください(まだ看板も何も出ていませんので)。注)この記事を記載した時は看板は出ていませんでしたが、もちろん今は出ています

 雰囲気としては、現在の「キッズプレイス小笹長丘保育園」とおなじ南向きの日当たりの良い静かな環境で、小笹長丘保育園より少し広くて、保護者の皆さんからの要望が多かった「駐車場」を完備する予定です。

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 現在、改装工事中のため写真などはお見せできないのですが、いずれ室内がキレイになってきましたらこのブログで写真を含めて紹介させて頂きます。オープンは11月1日を目指しています。笹長丘保育園同様、よろしくお願いいたします。

2008年8月2日保育所から

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 暑い夏が続きますね、猛暑日が続いて「毎年、7月はこんなに暑かったかな」、「暑さのせいで自分の頭がオーバーヒートしているのか…」と思い悩んでしまいますね。テレビのお天気解説によると、西日本地域に太平洋高気圧が居座っているためらしいですが、高気圧が居座ると台風が直撃しないで済むので、それだけが救いです。しかしこれだけ暑いと台風が恋しくなりますね。

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今日(8月1日)は福岡市の大濠公園で恒例の花火大会がありましたが、園児さんのご家族も楽しまれたのではないでしょうか。キッズプレイスの事務所がある天神からもよく見えました。地下鉄の大濠公園駅の前はすごい人出で、警官の方が総出で交通整理をしてました。
大濠の花火大会は半径200?300mの池の真ん中で花火が打ち上げられ、それを周囲から見るので、遮るものもなく頭の上から花火の大音圧が迫ってきて、すごく迫力があっていいですね。大濠公園は、花火大会にはうってつけの場所だと思います。

花火と言えば…
私は数年前まで関東(千葉県の松戸市)に住んでいたのですが、都心を除けば関東平野は見渡しが良いので、かなり遠くまで見通すことができます。たまたま自宅が小高い丘の中腹にあったためか、夏になると関東平野のあちこちで行われている花火大会が2階の窓からよく見えてました。
特に7月末から8月のお盆にかけては、花火大会のピークを迎え、毎晩「ドカン」、「パラパラパラ」と打ち上げ花火や仕掛け花火の音が響いてました。そう言えば、花火シーズンでない時でも毎夜8時半になるとディズニーランドの花火が「ドカン」「ドカン」と鳴るので、時計を見るより花火の音で時刻がわかるので便利でした(笑)。

8月だったと思いますが、東京都の江戸川区と葛飾区の花火大会が毎年同じ日に開催されるので、その日は両方の花火を窓越しに見ることができました。なんとも贅沢な話ですが、私自身が貧乏症の性格なのか(Ecoな性格?)、わざわざ同じ日にしなくてもいいのに…、といつも見るたびに思ってました(笑)。3か所の花火を一度に見ることができた年もありました。

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大人もそうですが、子供は「光るもの」が好きですね、花火となると目を輝かせて大喜びです。?花火セットを買ってきて庭で花火をすると、次の日から何度もせがまれることになります。小さなころの幸せな思い出はいつまでもお子さんの記憶に残りますから、家族で良い思い出を作ってあげてください。ど派手な花火も良いですが、線香花火のような「儚い(はかない)」花火も、お子さんの教育のためにはプラスかも知れませんね。

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一方、子供が小さい場合、保護者が近くにいて花火に火をつけてあげると思いますが、花火で注意しないといけないのは、火傷や虫刺などではなく、小さな子供の「火」そのものへの興味かも知れません。特に「おてんばな女の子」や「いたずら好きの男の子」は、ライターやマッチが家の中にあると、花火の翌日にお家が全焼ということになりかねませんので特に注意が必要です。火は不思議なものというイメージだけでなく、怖いものということをお子さんに上手に教えてあげてください。

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私の娘も筋金入りの「おてんば」ですが、花火をする時には火傷したフリをして、火の怖さを(さりげなく)教えてあげたいと考えています。

皆さまも本当に火傷しないように、お子さんと花火を楽しまれてくださいね。

2008年7月19日保育所から

突然ですが、皆さんカレーライスはお好きですか。子どもたちは大好きですよね、うちの子供も大好きです。子供に限らず大人でも、夏になって食欲がなくなった時は、カレーの風味が食欲を回復させてくれますよね。

:mrgreen:
今週の日曜日に自宅でカレーライスを作りました。我が家のカレーはお父さんが作ることが多く、短時間で仕上げるハイスピード・カレー(通称、高速カレー)です(笑)。日曜日など、外で遊んできて、自宅に帰って短時間に食事を作って、みんなで食べたい時は、これからご紹介する高速カレーを作ります。

食事の準備を始めて食べ始めるまでおよそ40分です。いつも、短い時間でちゃんとしたカレーを作るにはそどうしたらいいか考えていたら、どんどん短くなってきました。結局、カレー作りの最短時間は、ご飯を炊いている間にカレーを仕上げてしまうこととなりました。
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自宅に帰る途中でスーパーによってカレーセットと牛肉とカレールーを買ってきます。「カレーセット」とは、玉ねぎ、ニンジン、ジャガイモ数個が1つのパックに入ったセット物で、単品を1つ1つ買うより安く済みます。
買い物の際のポイントは、子供も一緒に食べるので牛肉は薄切り肉を買います(うちの子は1才4ヶ月です)。またお父さんが少しメタボリック気味なので、牛や豚のラードのような動物性脂肪を含まない植物性脂肪100%のカレールーを買ってきます(うちの家では某メーカーのとろけるカレー…です)。ちなみに、さらに脂肪摂取量をさらに減らす必要がある時はカレーパウダーと水溶き片栗粉で代用します。

自宅に帰ってくると、まずお米をといで炊飯器のスイッチを入れます。ここまで約5?6分ぐらいです。次にハイスピード・カレーに欠かせない伝家の宝刀『圧力釜』を出してきて水を入れて火をつけます(温水器のお湯を沸かすと速いです)。
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水が沸騰する間に野菜を切ります。まず玉ねぎです。この時、(私は、)まな板を使わず、3角コーナーの上で、玉ねぎを手で持って切ってしまいます(慣れないうちは、真似しない方が無難かも知れません)。こうするとまな板を使わず、また、玉ねぎの皮のあと始末が短時間で済みます。
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次にニンジンですが、ニンジンはピーラーを使って皮をむいたりはしません。ジャガイモもニンジンも皮の部分に栄養があるので、あえて捨てずにそのまま使います。しかし泥が付いているので、これを食べても問題がないぐらいきれいにします。
方法は、水を流しながら「亀の子たわし」で表面全体をゴシゴシこすってきれいにします。ジャガイモも同様です。皮の表面全体を水を流しながら、亀の子たわしでこすってきれいにします。たわしでこすると、ニンジンもジャガイモもとてもきれいになります。

きれいにしたニンジンもジャガイモは、玉ねぎ同様、まな板を使わず、手に持ったまま適当にざく切りにして圧力釜の中に入れます。次にお肉ですが、子供が食べやすいように買ってきた薄切り肉を指で引きちぎりながら圧力釜の中に入れていきます(この時もまな板は使いません)。

ここまでで調理開始から10?15分位経っています。

圧力釜の蓋を閉めてお湯が沸騰して蒸気がで出したら、約10分ほど火にかけておきます(中火)。10分後火を止めて水道の蛇口をひねって水をチョロチョロ出し、そこに圧力釜を置きます。この方法は注意が必要なため、あまりお勧めできませんが、上手にやると圧力釜の内圧を短時間で下げて、蓋を1分ほどで開けることができます(通常5?6分かかってしまいます)(圧力釜によっては急冷に適さないものがありますから購入時にチェックが必要です)。なお、急ぐ場合は減圧弁を開ける方法が一般的ですが、家の中が蒸気だらけになるので私はこの方法は使いません。

蓋があいたら忘れずに子供用の分量の具とスープを取り分けます(時々忘れてしまって全部大人用のルーを入れて大失敗することがります…こんな時は蜂蜜かチャツネでごまかします)。

料理用の「お玉」の上にカレールーを乗せて、かき混ぜずに、そっと鍋の底に沈めて、5分位しばらくそのままにしておきます(大人用のカレー)。こうしておくと「お玉」に乗せたルーが柔らかくなって、後でかきまぜるときに早く溶けます。
ルーを静めて柔らかくしている間にご飯の盛り付けをします。特に子供用は先にご飯を持って少し冷やしておきます。また、圧力釜を火にかけている間の10分間で用意したレタスとトマトのサラダをお皿に盛りつけおきます。グラスに氷を入れて「お冷」も準備しておきます。
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5分間沈めておいたルーを完全に溶かしたらハイスピード・カレーの出来上がりです。

圧力釜はとても便利な調理器具です。短時間で調理できるためにビタミンやそのほかの栄養素が必要以上に分解することがありません。これは育ち盛りの子供の食事を作る上で、大変ありがたい効能です。また思いっきり硬いすじ肉もなども15?20分位で、子供でも大丈夫なぐらい、びっくりするほど柔らかくなります。
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圧力釜の中は1.2気圧、110℃ぐらいの圧力と温度になりますから、バクテリアやウイルスは完全に不活化されます(誤解のないように、圧力釜を使わない普通のカレーの調理法でも十分不活化されます)。
この圧力釜の性質を利用すると、上のような手抜きに思える料理法でもニンジンやジャガイモを安心して食べられることになります。ただしBSEの原因とされる「プリオン」という特殊な「たんぱく質」は不活化されませんから、牛肉を使う時は安全なお肉を選ぶようにした方が良いと思います。?

?今回は圧力釜を使って手早くカレーを作る方法を紹介しましたが、カレールーの代わりに、だしの素と醤油と砂糖とみりんで味付けすると「肉じゃが」になり、ルーを変えるとシチューやハヤシライスに、コンソメを入れるとスープにといろいろ重宝するので、具だけを煮て、作り置きして冷凍しておくと便利に使えます。

圧力釜は取扱い方法を間違えなければ、ものすごく重宝する料理器具だと思います。特に忙しいご家庭にはお勧めです。もしお持ちでなければ活用してみてください。

2008年7月5日保育所から

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もうすぐ夏休みですね。

共働きのお父さんお母さん方で、数日間の夏季休暇を取られる予定はありますか?
もし親子で東京に行く機会があるようでしたら、おすすめのスポットがあります。

東京と言えば、何といっても東京ディスニーランドを思い浮かべる方が多いと思います。ディスニーランド通の方には釈迦に説法かも知れませんが、夏の昼間にディスニーランドに行かれる時は、炎天下の行列待ちなど、それ相応の装備と覚悟を決めてから行かれることをお勧めします。私だったら昼間は別のスポット(後述)で楽しんで、ディスニーランドには陽が傾いてから行くと思います。

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ちなみに、最近の東京の夏はヒートアイランド現象で、時折、山手線内で猛烈な集中豪雨に襲われることがありますので、東京に行かれる方は注意されて下さい。何故か都心だけに真黒な雲が立ち込めて、雷鳴とともにいきなり土砂降りの雨(スコール)が降ることがあります。むかし私が勤めていた会社からは都心が見渡せましたが、東京の都心だけスポット的に集中豪雨が降る様は異様な風景でした。

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前置きが長くなりましたが、室内にあって、勉強にもなり、小さなお子さんから大人まで比較的安い料金で楽しめる場所がお台場にあります。元宇宙飛行士の毛利 衛さんが館長を務められている「日本科学未来館」です。館内は広くて涼しくて快適で、子供たちの興味を引く科学技術が分かりやすく展示されています(料金は大人でも500円位)。

お勧めする理由は、管内の設備が非常に充実しており、見どころがたくさんあることと、小さいお子さんからお父さんお母さんまで退屈しないことです。小さいお子さんには少し難しいところもありますが、古典的な科学技術から、ロボットや遺伝子実験などの最先端科学まで、科学の様々な面白さや不思議さを肌で感じることが出来ると思います。

特に小さなお子さんには、理屈や仕組みが分らなくても、いろいろなことに直に触れて「感動体験」をすることがとても大切ではないかと思います。残念ながらこれだけ充実した施設は九州には無いと思いますので、機会があったら訪れて見られることをお勧めします。

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また科学未来館では毎年、『夢・化学-21 夏休み子ども化学実験ショー』 というイベントが行われています(今年も8月22日(金)?24日(日)に行われるようです)。対象年齢は小学生以上ですが、子供たちの前でいろいろな化学実験が行われ会場を沸かせています。

実は私が会社(研究所)に勤めていた頃、私の先輩と一緒に、子どもたちの前でショーを行ったことがあります(その方は、一度だけキッズプレイスのブログに書き込みをしていただきましたdomdomさんです)。化学ショーの様子を主催者がホームページにまとめてくれたようですので、もしよろしければご覧ください(このホームページは小学生の夏休みの宿題向けかも知れませんが…)。

2003年夏:http://www.kagaku21.net/laboratory/chemilight/index.shtml
2004年夏:http://www.kagaku21.net/laboratory/kira/index.shtml

内容的には小学校の中?高学年レベルだと思いますが、それ以下の年齢の小さな子供達も、目をキラキラさせながら見ていました(2004年のホームページのビデオで小さな子供たちが実験している様子がご覧いただけると思います)。当時、ショーを計画するスタッフとしては、大変でしたが今では懐かしい思い出です。

お台場にはフジテレビやレインボーブリッジなど、見どころが沢山あり、退屈しないと思います。お台場からディスニーランドに行くのも接続はスムーズです。なお科学未来館に行かれる時は必ずホームページをチェックしてから行かれることをお勧めします。http://www.miraikan.jst.go.jp/guide/ 
また。東京に飛行機で行かれる場合は早割の予約をお忘れなく。

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最後に、ホームページの情報をお知らせ頂きましたdomdomさん、どうもありがとうございました。
また今度一緒に、子供たちの前で夢化学をやりたいですね。キッズプレイスでお待ちしております(笑)。

2008年5月30日保育所から

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地球温暖化のためなのか、5月の気温にしては日中30度近くなると、クーラーが恋しいですね。でも暑いからと言って薄着で寝てしまうと、朝方に気温が下がって、風邪をひきやすくなります。特に晴れた日の夜は放射冷却によって昼夜の温度差が大きくなり、体も変調をきたしがちになりますね。

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これからの季節、寝ている間にお子さんが体を壊さないためにも「腹巻き(はらまき)」の利用がお勧めです。
子供はどうしても体温が高いので、暑い時は掛け布団(タオルケットなど)を蹴とばして寝てしまいますね。お母さんが夜中にタオルケットをかけようと注意していても、ついつい寝入ってしまってお子さんが風邪をひくこともあります。おなかを冷やさないようにと掛けてあげると余計に逆効果になることもあります。こんな時こそ腹巻の出番です。

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腹巻きと言えば、映画「男はつらいよ」の寅さんのトレードマークですが、子供用であればカラフルなものが数百円で売っているようです(パジャマと一緒にセットになっているものもあるようです)。ちょうどお腹をすっぽりと覆うようなゆとりのあるものがおすすめです。

腹巻きを寝る前につけてあげるだけで、夏風邪やお腹を壊したりすることが少なくなります。真夏の暑い日はクーラーの下ではなく、夜風の通る部屋で腹巻きをしてお子さんを寝かせてあげると、夏も健康的に過ごすことができます。
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肝臓はおへその右上のあたりにあるエネルギー代謝の盛んな臓器で、常に必要な体温を作り続けています。お子さんがお腹を出して寝ていたとすると、肝臓は奪われた体温を補おうとして余計にエネルギーを消費します。エネルギーが消費されれば体が疲れやすくなり、風邪に対する抵抗性も低下します。
腹巻きはお子さんのお腹から熱が奪われることを防止し、余分なエネルギー消費を抑えて夏バテしない元気な体作りを応援してくれます。もちろんお子さんに限らず、お父さん、お母さんにもおすすめです。

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ぜひ活用してみてくださいね。

2008年5月20日保育所から

 ほんの数年前に比べると、パソコンや携帯電話などが登場し、生活が便利になって来ましたね。ほんとうに便利にもなりました。科学技術の進歩は著しく、IT技術や遺伝子実験を含む生命科学の進歩は「日進月歩」ではなく「分進秒歩」と例えらえるぐらい著しいものがあります。
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 でも…、様々な分野で学問や科学が急速に進歩しているにもかかわらず、不思議なことに最近はおかしな事件が絶えませんね。年を追うごとにおかしな事件やおかしな人が増えているように思います。数十年前に比べれば人々の知的水準が上がっているにもかかわらず、逆に人の心が貧しくなっているような気がします…、なぜでしょうか。
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 考えてみると、人は物事を区別することによって学問や技術を進歩させてきました。例えば、今では化粧品や家電品などに応用されている「ナノ・テクノロジー」は、「ナノ」という一億分の一メートルの超微細なミクロの技術を言いますが、「ナノ」という長さを測る単位が無ければ存在しなかった技術です。つまり「長さ」の違いを区別できたために、人はナノテクノロジーという技術や学問を発達させることが出来ました。
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 人は知的好奇心から様々なものを区別するようになりましたが、その弊害として人間を区別したり、ランク付けするようになり、差別や劣等感という副産物を生みだしているように思います。劣等感とは、自分と他人を比較して自分を悪いように区別するもので、差別は他人を悪く区別するものです。裏を返せば、物事を区別する習慣がなければ差別や劣等感も生まれなかったかも知れません。人が知的になればなるほど、ますます心が貧しくなるのはこのためかも知れませんね。

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昔の人は「不二」「一如」などと言って、区別したり比較けすることの弊害を説いています。不二とは「2つではないこと」を言い、一如とは「1つであること」を意味します。
良い表現ではないかもしれませんが、木の葉の表と裏に例えると、もし色つやのきれいな表側が好きだとしても、裏がなければ葉っぱは存在しません。どちらに価値を見出すかは人の勝手な価値観によるものであり、どちらが欠けても葉っぱは成り立たなくなります。

より身近な例では、例えばお母さんが、お子さん(または自分自身)について良い面と悪い面を分けたとします。しかし、そのように区別した瞬間から、悪い面をどう改善すべきかについて苦悩の連続が始まります。
このような考え方はよくありません(間違っています)。悪い面をひたすら否定するのではなく、大切な一部として受け入れた上で工夫していくことが大切です。

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学問は物事を区別することによって発達してきましたが、人の苦悩は、逆に区別することによって生まれます。この時、良し悪し分けることに大した意味はなく、共に存在することが大切だと気づけば、悩むことも少なくなるのではないでしょうか。

一方、現代では「多様性」という考え方があります。よく「生物の多様性」とか、「遺伝子の多様性」などという表現をします。
多様性を簡単に言えば、世の中には、色々なものがあっても良い、様々なものがあることがむしろ大切なんだ、と言う考え方です。

現代では温暖化が叫ばれて、国際的に真剣に温暖化対策が考えられていますが、私たち生物が暮らす環境は常に一定ではありません。環境に限らず社会も劇的に変化しています。このような変化が激しい中では、テストで良い点を取れるだけで生き残れるとは限らないように、様々なバラエティ(特技や癖や考え方等)がある方が生き残るチャンスが広がります。これこそまさに多様性というものです。
つまり変化が激しい環境下では長所が欠点となり、欠点が長所となることもあれば、どれが正解でどれが不正解かは変化が来てみなければ誰もわからないというわけです。

子育て相談の中で多い心配事として、人見知りが激しい、言うことを聞かない、おとなし過ぎる、わがまま、など色々ありますが、激動の時代を生きる子供たちにとって、どれが欠点と言うことはなく、時代の流れとともに、いま欠点に思えるような点が簡単に長所にもなってしまいます。

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学問(勉強)をすることは大切なことですが、その弊害として物事の一面だけに捕らわれたり、意味のない分類に振り回されないことが大切です。人間を含めて物事には様々な面がありますが、その1つ1つのどれが欠けても人や物事は成立しません。子供たちは人類の未来を背負い、多様性を持って生まれてきている訳ですから、その多様性を尊重しつつ子育てを行うことが(私たち親にとって)大切かもしれません。

「不二」や「一如」や「多様性」といった意味を理解すると、子育ての悩みがずっと楽になるかもしれませんね。

2008年4月22日保育所から

😀
キッズプレイスも4月になって新しい園児さんが増えました。
新しい園児さんの中には少々我侭なお友達がいたり、また先生の言うことをとてもよく聞いてくれるお友達もいます。
また、私にも1才になったばかりの娘がいますが、最近、物を噛むのが嬉しいのか、やたら手や指に噛み付きます。
じゃれて噛みついたりするぐらいは良いのですが、ブログをご覧のお母さんの中でも、お子さんが悪いことをした時にどのように叱ったらよいかと悩んでおられる方も多いのではないかと思います。そこでお子さんへの注意の仕方として、「怒ること」と「叱ること」について考えてみたいと思います。お話の内容は次の通りです。

1.「怒ること」と「叱ること」
2.分かりやすく説明すること
3.メリハリ
4.客観的な尺度

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1.「怒ること」と「叱ること」
 「怒ること」と「叱ること」とは、大人の側からみた言い方ですね、子どもの側に立てば、「怒られること」、「叱られること」になります。子どもの側に立てばどちらも怒られることに代りはないかも知れませんが、本来は同じ意味であってはいけないのだろうと思います。
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 それぞれの意味を考えると、「怒る」とは怒りの感情を表に出すことをいい、「叱る」とは、目上の人が目下の人の「過ちをとがめる」ことをいいます。「怒る」に対し、「叱る」は、叱責するに値する正当な理由が必要ということです。

 現実には、子供を叱ってもなかなか言うことを聞いてくれないことも多いですね。そんな時は、段々と頭に血が上ってストレスを発散するだけの「怒り」に変わります。
子供を叱る時は、怒りにかわらないように「叱る」ようにしないといけません。
 

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2.分かりやすく説明すること
 叱る時にちゃんとした理由が無いと言うことは、愛情がないと言うことと同義かもしれませんね。ただ怒りの感情をぶつけているのではないことをお子さんに伝えるためにも、理由を説明することが大切です。愛情なく怒ったり、人格を否定しているのではないことを、ちゃんと教えることです。私自身は、叱る理由と、好き嫌いは別であることを伝えることがとても大切だと思っています。難しく言えば、両者が独立した事象(別もの)であることを伝えることです。

 そうしないと、子どもは意味も無く自分が嫌われたと勘違いするでしょう。常習的に訳が分からず怒られ続けていれば、子供は全てのことを否定に見るようになり、将来、社会や他人を傷つけるようになるかもしれません。

例えばこのような言い方はどうでしょうか。
「お母さんは○○ちゃんのことが好き。でも、××することは悪いことなんだよ。いけないことなんだよ。」
この言い方は、善悪の判断が付く年齢の子供には効き目があります。しかしそうでない時は効き目がありません。

そのような時は、お母さんが自分の素直な気持ち「I message (アイ メッセージ)」を付け加えると、ストレートに、自分の気持ちを伝えられると思います(I message の詳細については、また別の機会に取り上げたいと思います)。
「お母さんは○○ちゃんのことが好き。でも、××することは悪いことなんだよ。○○ちゃんが××するとお母さんは悲しいよ」
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善悪の判断ができなくても、お母さんを悲しませているということに気づかせることが出来るかも知れません。この点では先程よりすすんだ言い方です。お子さんの目を見て真剣に話せば、お母さんの素直な気持ちは必ずお子さんに伝わると思います。是非お試しください。

3.メリハリ
 叱ることばかりでなく、褒める時にはしっかりと褒めることが必要です。良いことは褒められ、悪いことは叱られるという「メリハリ」が重要です(別の言い方をすれば飴とむちともいえるかも知れません)。このルールが身につけば自分でも善悪の判断の感覚が分かるようになり、自分でどうしたらよいか分からないことがあれば大人に聞くようになります。
 善悪の判断に限らず、生活にメリハリをつけることはとても重要です。ずるずると同じ事を続けるのではなく、スパッと頭を切り替えられる習慣を小さいころからできるようになると、勉強と遊び時間など、無理せずコントロールできるようになります(お子さんを保育園に預けることはメリハリを付けるといっても過言ではないかもしれません…)。

😀
4.客観的な尺度
 先に、叱る理由を明らかにすることについて書きましたが、これは叱る側の大人にとってもメリットがあります。?
 折角片づけたおもちゃ箱を子供がひっくり返してしまった時、お母さんにストレスがたまっていたら、ついつい「怒って」しまうと思いますが、そのような際、お母さんは子供にどのように対処すればよいでしょうか。どのくらい叱ればよいか分かりますか?

このような時、(大人も)判断基準となる客観的な尺度を持つことが大切です。
何らかの尺度を持つと、お子さんをどのぐらい怒ればいいのか、怒りすぎたのではないか、逆に甘やかせ過ぎではないのかなど、いろいろ悩むことが無くなり、ずっと気が楽になります。

 考え方の例として、お子さんが何かをした後の問題解決にかかる費用(金額)を考えてみてはどうでしょうか。子供がおもちゃ箱をひっくり返したり、ご飯をひっくり返した時、それを片づけるための費用はどれぐらいでしょう。おそらく100?500円くらいのものだと思います。よほどお母さんの腹の虫の居所が悪くなければ1000円くらいまでで済むと思います。1000円くらいなら許せませんか?
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 一方、子どもが道に飛び出したり、電気コードで遊んでいるような時は、命を落とす可能性もあり、とても金額で換算できるような問題ではありません。このような時は、無理をしてでも強く叱かる必要があります。プライスレスなものは、心を鬼にして強く叱らないといけません。
 以上、コストという尺度を使って、お子さんのいたずらを客観的に見ることができるというわけです。

 しかし、客観的な尺度を持つことが無意味な場合もあります。例えは、子供(特に赤ん坊)の夜泣きなどです。子供の夜鳴きで翌日の仕事にさわりがあったとしても、金額にすればたかが知れているかもしれません。しかし連日続くとフラストレーションが溜まります。このよう場合は個別に原因を対策を考えていく必要があります。つまり、叱ることばかりに目を奪われること無く、TPOに合わせて原因に対応するようにしないといけません。
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 余談ですが、子供が夜泣きをする時はほとんどの場合、何らかの原因があると考えた方が良いです。9ヶ月位までの赤ん坊が泣く理由は、「お腹がすいている」、「おしめが気持ち悪い」、「眠たい」、「暑い(着せすぎ)」、「どこか体の具合が悪い」の何れかがほとんどです。また1才くらいになると「気分転換したい」などの理由が加わります。「体の具合が悪い」とは、発熱などの病的なものを言いますが便秘などでもぐずるようになります。このような理由が見当たらない時は、生活が不規則(生活のリズムが乱れている)などの原因が考えられます。

 少し長くなりましたが、思いついたことをいろいろ書かせて頂きました。決して上に書いた内容を推奨するつもりはありませんが、子供を持つお父さんやお母さんの子育てのヒントになればと思います。参考になれば幸いです。

2008年1月31日保育所から

 毎月恒例の遠足は、1月30日に九州エネルギー館に行きました。あいにくの曇り空でしたが、エネルギー化の中は温かくて快適でした。
 九州エネルギー館には、人とエネルギーのかかわりの歴史や、エネルギーの大切さ、火力発電所や水力発電所、原子力発電所のしくみが説明されいて、どちらかと言うと小学校以上から大人が対象になっています。保育園のお友達にはちょっと難しかったかも知れませんが、小さな目に映った様々なものが、大きくなって勉強した時に「これ知ってる!」と役に立てってくれればと思います。

 エネルギー館は1階と2階に分かれていて、1階には発電所のしくみを解説した展示物があります。展示物の説明用のパネルにはいろいろな「ボタン」が付いていて、ボタンを押すと展示物が動きだす仕掛けになっています。みんなは、手当たり次第ボタンを押していましたが、仕掛けが動くたびに「わーっ」「すごーい」と声を上げて驚いていました。
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 1階の展示物を見て歩いた後、階段を上って迷路や科学の面白さが体験できる2階の体感コーナーに行きました。
 2階には、ガラス張りの箱の中に入って万華鏡の世界を体感できたり、発電機のハンドルを回して発電を体感できるいろいろなアトラクションがありました。
 特にみんなが一生懸命だったのは、壁に鉄のピンが無数に並んでいて、手で押すと反対側に形がそのまま現れるアトラクションでした。お友達と先生とで互いに反対側にピンを押しあって楽しく遊びました。
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帰りはみんなでエネルギー館の案内のお姉さんに「ありがとうございました」とお礼を言いって、玄関で記念写真を撮りました。

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エネルギー館の遠足は、いろいろなものを見たり体験して、子供たちにも楽しいひと時だったと思います。
来月も子供たちの好奇心を駆り立てるところに見学(遠足)に行きたいと思っています。

(おまけ)エネルギー館ですが、小さなお子さんと一緒に家族で来ても退屈することなく十分楽しめる場所だと思いました。1階にはお母さんにのためにお風呂やキッチンなどの電化コーナーもあり、見どころ一杯でお勧めです。