大寒(1/20)、立春(2/4)、雨水(2/19)、啓蟄(3/6)、春分(3/21)…と二十四節句が進むにつれて花粉症に代表されるアレルギーの季節を迎えます。花粉症をお持ちの方にはつらい季節になりますね。
😯
キッズプレイスの薬局(薬煎院薬局)でも小さなお子さん向けに漢方薬を作ることがあります。お母さんが2?5才の小さなお子さんの処方箋持ってこられて、21?28日分の煎じ薬を作ります。ほとんどはアトピーの処方が多いです。
大人でも味の良くない煎じ薬を小さな子供たちが飲んでいるのかと思うと、調剤をしていて心苦しくなります。しかし、漢方薬は自然の草根木皮からなり食べ物の延長上にあるため、重篤な副作用が少なく成長期のお子さんにも(新薬よりも)安心ですから、そのことが救いです。
😥
漢方薬の使い方として、特に花粉症やアレルギーをお持ちのお子さんには(大人の方も同様です)、今ぐらいから早めに漢方薬を服用して体質改善を図ると春先の症状が改善されます。漢方薬は新薬と違ってアレルギーに対抗するための体質改善を図れるところが大きく違うところ(メリット)です。体質に合わせていろいろな処方がありますから、ご興味があればご相談下さい。薬煎院薬局では全国から煎じ薬の注文を受けています。薬煎院薬局のWEB相談ページから、あるいはキッズプレイスのスタッフまでお尋ね下さい。
😳
薬局の宣伝はさておき、お子さんがハウスダストによるアレルギー(アトピー)症状がある場合(現在症状が無くても予防的にも)、冬の間の部屋の換気に十分に心がけられることをお勧めします。春先以降のアレルギー症状の悪化を減らすためにも冬の換気は大事です。
自宅の窓がサッシの場合、右上に換気用の小窓がついていないでしょうか。防犯上問題なければ、日中外出される際に、何時もこの子窓を開けておく事をお勧めします。もし小窓がなければ(あるいは防犯上問題があるようでしたら)風呂の入り口を開けて、風呂の換気扇を回しておいても良いと思います(換気扇の電気代は1日回しても10円位だと思います)。
なぜ部屋の換気が必要なのでしょうか…。その理由は、冬に換気を行うことにより、乾燥を嫌うダニを死滅させることが出来るためです。さらに、空中に漂うダニの糞を家の外に出すことが出来ます。
家の中で嫌われ者のダニが生存するためには適度な湿度が必要であり、冬場に空気が乾燥するとダニは死んでしまいます。しかし換気を行わないで部屋を閉め切った状態にしていると湿度が保たれてダニが生き残り繁殖し続けます。
一方、ただでさえ小さいダニですが、その糞はさらに小さく、人が歩くだけで簡単に舞い上がって空中を浮遊します。ダニの糞が空中を舞っていること自体気持ちが悪いものですが、たちが悪いことにハウスダストによるアレルギーは、ダニそのものよりもダニの糞の方が強いアレルギー反応を引き起こすと言われています。
冬の間に十分に換気をおこなうことにより、ダニを死滅させ、その糞を減らすことができます。掃除の時に窓を全て開けて換気をすることも忘れないようにしてください。
一方、(不快な話題が続きますがお許しください)換気をすると当然家の中の温度も下がりますが、これによってゴキブリなどの害虫も死滅します。なぜなら、通常ゴキブリは寒さに耐えられず越冬できないからです(残念ながら卵は別です)。最近では冬でも家の中が暖かいため(例えば冷蔵庫のコンプレッサーなどの熱源部分)、冬に死に絶えてしまう筈の害虫(ダニやゴキブリ)が生きながらえて、春先の温度の上昇によって勢いを増す悪循環が起こります。
夜のうちに暖房などで室温が上がった家の中は、当然湿度も上がっています。そのため、家族がいない昼間、十分な換気をして室温を下げることにより、害虫駆除にもなります。また換気によって家の中の余計な湿度を下げることによりカビの発生も抑制することが出来ます。
余談ですが、梅雨場に部屋の中で洗濯物を干すと嫌な臭いがすることがありますが、これは洗濯後にキレイになった衣類に、わずかに残っていた菌(主に細菌)が繁殖するために起こります。菌が繁殖しなければ嫌な臭いは起こりません。菌は「適度な温度」と「水分」があると繁殖します。冬場は洗濯物がぬれて「水分」が十分にあっても気温が低いために菌は繁殖出来ません。
一方、家の中に結露が起こる場合の原因は、カビ(真菌)によるものです。カビも「適度な温度」と「水分」を必要とします。冬場に家の中が結露すると言う方は、昼間に可能な限り換気を行って家の中の温度を冷やしてください。室温が低ければカビは繁殖しませんし、また換気を行うことによって余計な湿気も早く除くことが出来ます。
本格的な花粉の飛散が始まる前の冬の間に十分な換気を行なって、ダニなどのアレルゲンを出来るだけ減らして、健康的に春を迎えてください。