2008年2月12日薬煎院薬局から

大寒(1/20)、立春(2/4)、雨水(2/19)、啓蟄(3/6)、春分(3/21)…と二十四節句が進むにつれて花粉症に代表されるアレルギーの季節を迎えます。花粉症をお持ちの方にはつらい季節になりますね。
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 キッズプレイスの薬局(薬煎院薬局)でも小さなお子さん向けに漢方薬を作ることがあります。お母さんが2?5才の小さなお子さんの処方箋持ってこられて、21?28日分の煎じ薬を作ります。ほとんどはアトピーの処方が多いです。
 大人でも味の良くない煎じ薬を小さな子供たちが飲んでいるのかと思うと、調剤をしていて心苦しくなります。しかし、漢方薬は自然の草根木皮からなり食べ物の延長上にあるため、重篤な副作用が少なく成長期のお子さんにも(新薬よりも)安心ですから、そのことが救いです。
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 漢方薬の使い方として、特に花粉症やアレルギーをお持ちのお子さんには(大人の方も同様です)、今ぐらいから早めに漢方薬を服用して体質改善を図ると春先の症状が改善されます。漢方薬は新薬と違ってアレルギーに対抗するための体質改善を図れるところが大きく違うところ(メリット)です。体質に合わせていろいろな処方がありますから、ご興味があればご相談下さい。薬煎院薬局では全国から煎じ薬の注文を受けています。薬煎院薬局のWEB相談ページから、あるいはキッズプレイスのスタッフまでお尋ね下さい。
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 薬局の宣伝はさておき、お子さんがハウスダストによるアレルギー(アトピー)症状がある場合(現在症状が無くても予防的にも)、冬の間の部屋の換気に十分に心がけられることをお勧めします。春先以降のアレルギー症状の悪化を減らすためにも冬の換気は大事です。

 自宅の窓がサッシの場合、右上に換気用の小窓がついていないでしょうか。防犯上問題なければ、日中外出される際に、何時もこの子窓を開けておく事をお勧めします。もし小窓がなければ(あるいは防犯上問題があるようでしたら)風呂の入り口を開けて、風呂の換気扇を回しておいても良いと思います(換気扇の電気代は1日回しても10円位だと思います)。

 なぜ部屋の換気が必要なのでしょうか…。その理由は、冬に換気を行うことにより、乾燥を嫌うダニを死滅させることが出来るためです。さらに、空中に漂うダニの糞を家の外に出すことが出来ます。
 家の中で嫌われ者のダニが生存するためには適度な湿度が必要であり、冬場に空気が乾燥するとダニは死んでしまいます。しかし換気を行わないで部屋を閉め切った状態にしていると湿度が保たれてダニが生き残り繁殖し続けます。

 一方、ただでさえ小さいダニですが、その糞はさらに小さく、人が歩くだけで簡単に舞い上がって空中を浮遊します。ダニの糞が空中を舞っていること自体気持ちが悪いものですが、たちが悪いことにハウスダストによるアレルギーは、ダニそのものよりもダニの糞の方が強いアレルギー反応を引き起こすと言われています。

 冬の間に十分に換気をおこなうことにより、ダニを死滅させ、その糞を減らすことができます。掃除の時に窓を全て開けて換気をすることも忘れないようにしてください。

 一方、(不快な話題が続きますがお許しください)換気をすると当然家の中の温度も下がりますが、これによってゴキブリなどの害虫も死滅します。なぜなら、通常ゴキブリは寒さに耐えられず越冬できないからです(残念ながら卵は別です)。最近では冬でも家の中が暖かいため(例えば冷蔵庫のコンプレッサーなどの熱源部分)、冬に死に絶えてしまう筈の害虫(ダニやゴキブリ)が生きながらえて、春先の温度の上昇によって勢いを増す悪循環が起こります。

 夜のうちに暖房などで室温が上がった家の中は、当然湿度も上がっています。そのため、家族がいない昼間、十分な換気をして室温を下げることにより、害虫駆除にもなります。また換気によって家の中の余計な湿度を下げることによりカビの発生も抑制することが出来ます。

 余談ですが、梅雨場に部屋の中で洗濯物を干すと嫌な臭いがすることがありますが、これは洗濯後にキレイになった衣類に、わずかに残っていた菌(主に細菌)が繁殖するために起こります。菌が繁殖しなければ嫌な臭いは起こりません。菌は「適度な温度」と「水分」があると繁殖します。冬場は洗濯物がぬれて「水分」が十分にあっても気温が低いために菌は繁殖出来ません。

一方、家の中に結露が起こる場合の原因は、カビ(真菌)によるものです。カビも「適度な温度」と「水分」を必要とします。冬場に家の中が結露すると言う方は、昼間に可能な限り換気を行って家の中の温度を冷やしてください。室温が低ければカビは繁殖しませんし、また換気を行うことによって余計な湿気も早く除くことが出来ます。

本格的な花粉の飛散が始まる前の冬の間に十分な換気を行なって、ダニなどのアレルゲンを出来るだけ減らして、健康的に春を迎えてください。

保育所から

2月になりましたね。たくさんの人がブログをみてくれているのに、忙しい日々が続き、なかなかブログがかけなくてすみません。今週1週間のことをブログを書きたいと思います。?

2月4日 月曜日天気が良い1日でした。キッズプレイスのみんなとダンボールで作った家にお絵かきをしていました。?

2月5日 火曜日朝の会で、たくさんのリトミックをしました。?

2月6日 水曜日一時預かりがたくさん来た日で、子供たちがいっぱいでにぎやかでした。お外で遊んだり、園でボール遊びをしたり、子供たちは元気いっぱいでした。?

2月7日 木曜日朝の会で、音楽にあわせて踊りました。その日は、キッズプレイスをしりたいという人2人が見学に来てくれました。一人は妊婦さん、もう一人は3歳の子でしたが、3歳の子が入園してくれることになりました。?

2月8日 金曜日みんなで、絵を書いたり、文字遊びをしました。お勉強の1日でした。?

2月9日キッズプレイスにはじめての一時預かりの子がきてくれました。とても笑顔のかわいい、朗らかな子でした。その子は先週見学に来てくれた子でした。?

これから、毎日すこしずつでもブログをかいていきたいと思います。

2008年1月31日保育所から

 毎月恒例の遠足は、1月30日に九州エネルギー館に行きました。あいにくの曇り空でしたが、エネルギー化の中は温かくて快適でした。
 九州エネルギー館には、人とエネルギーのかかわりの歴史や、エネルギーの大切さ、火力発電所や水力発電所、原子力発電所のしくみが説明されいて、どちらかと言うと小学校以上から大人が対象になっています。保育園のお友達にはちょっと難しかったかも知れませんが、小さな目に映った様々なものが、大きくなって勉強した時に「これ知ってる!」と役に立てってくれればと思います。

 エネルギー館は1階と2階に分かれていて、1階には発電所のしくみを解説した展示物があります。展示物の説明用のパネルにはいろいろな「ボタン」が付いていて、ボタンを押すと展示物が動きだす仕掛けになっています。みんなは、手当たり次第ボタンを押していましたが、仕掛けが動くたびに「わーっ」「すごーい」と声を上げて驚いていました。
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 1階の展示物を見て歩いた後、階段を上って迷路や科学の面白さが体験できる2階の体感コーナーに行きました。
 2階には、ガラス張りの箱の中に入って万華鏡の世界を体感できたり、発電機のハンドルを回して発電を体感できるいろいろなアトラクションがありました。
 特にみんなが一生懸命だったのは、壁に鉄のピンが無数に並んでいて、手で押すと反対側に形がそのまま現れるアトラクションでした。お友達と先生とで互いに反対側にピンを押しあって楽しく遊びました。
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帰りはみんなでエネルギー館の案内のお姉さんに「ありがとうございました」とお礼を言いって、玄関で記念写真を撮りました。

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エネルギー館の遠足は、いろいろなものを見たり体験して、子供たちにも楽しいひと時だったと思います。
来月も子供たちの好奇心を駆り立てるところに見学(遠足)に行きたいと思っています。

(おまけ)エネルギー館ですが、小さなお子さんと一緒に家族で来ても退屈することなく十分楽しめる場所だと思いました。1階にはお母さんにのためにお風呂やキッチンなどの電化コーナーもあり、見どころ一杯でお勧めです。

2008年1月31日薬煎院薬局から

 突然ですが、赤ちゃんの夜泣きや疳の虫は大変ですね。毎晩続くとお父さんもお母さんも寝不足が続いて疲労困憊してしまいます。
 幼児の夜泣きや疳の虫には昔から「小建中湯(しょうけんちゅうとう)」という漢方薬が有名ですが、赤ちゃんとなると漢方薬という訳にはいきません。
 そこで耳寄りな知識を1つ。米国の小児科医のHarvey Karp博士は、赤ちゃんを安眠させるための5つの方法を提唱しておられます。
(ちなみに参考になる書籍には次のようなものがあります赤ちゃんがピタリ泣きやむ魔法のスイッチ
赤ちゃんが朝までぐっすり眠る方法…)

 カープ博士は、赤ちゃんの安眠のためには、お母さんの子宮の中の環境を再現することが理想と考えました。そこで、赤ちゃんを上手に寝かせつけるに、赤ちゃんが恋しがるお母さんの子宮の中の環境を再現するための5つの方法を提唱されています。

1.Swaddling スワッドリング
赤ちゃんをタオルなどでぐるぐる巻きにしてあげること。
 赤ちゃんはお母さんの子宮の中で適度に締め付けられていたので、何も締め付けられない状態ではすごく不安になるようです。むしろ体全体を包み込むような密着感があると安心します。
北欧だったと思いますが良く泣く赤ちゃんを寝かせつける伝統的な方法として、赤ちゃんをぐるぐる巻きさせる風習があります。赤ちゃんを巻く時には専門家に指導を受けることをお勧めしますが、赤ちゃんの腕を下げた状態で、上半身を若干きつめに、下半身をゆったりするように巻いていきます。薄手のタオルを使い、苦しがるほどキツク巻き過ぎないように注意します(分厚いタオルで巻くと体温が上がり過ぎるので注意して下さい)。
赤ちゃんでなくても、小さな子供が狭い所や窮屈な段ボールの中に入ったまま出て来なくなったり、その場所で寝てしまったりして困ることがありますが、これは同じようにお母さんのお腹の中を思い出して安心するからなのかもしれませんね。

2.Shushing Sounds シャーシング・サウンド
 赤ちゃんは、「シャー」とか「サー」あるいは「ザー」と言った感じのノイズ(ラジオやTVで選局していない時に出る音;ホワイトノイズなどとも呼ばれます)を心地よく感じます。これはお子宮の中で赤ちゃんが聞いていた、母さんの血管を血液が流れるの音です。ベビー用品のお店に行くと乳児用の音が出るおもちゃがありますが、心臓の拍動音や「シャー」という音が出るものがあります。周期的に繰り返す音を聞くと赤ちゃんは安心するようです。波の音や風の音などのヒーリング用のCDなども売られていますが、赤ちゃんの個性に合わせて好みが違うかもしれませんから、何が良いか試してみるのも良いかも知れません。

3.Swing スイング
 小刻みに揺らすこと。赤ちゃんは揺らされると羊水の中で揺れている感覚を思い出します。お子さんを車に乗せてドライブするとよく眠りますが、これは、子宮の中の羊水の中で揺れている感じに似ているからではないでしょうか。キッズプレイスでも良く泣く赤ちゃんはゆりかごイスに寝かせて揺すって寝かせつけています。
注意点として泣きやんだり、喜ぶからと言って強く揺するのは絶対に良くありません。また小刻みに揺する場合も長時間(ある例では15分以上)続けることは禁物です(乳児揺さぶり症候群SBSにご注意)、ゆっくりと揺することが大切です。

4.Side or stomach lying(Side/stomach position)
 赤ちゃんを横むきあるいはうつ伏せにしてあげること。赤ちゃんを横向きにすると胃の消化を助けることにもなります。一方、当局からの通達もあり、立場上「うつ伏せ寝」を推奨することはできません。しかし、うつ伏せにすると赤ちゃんは安心したようによく眠ります。また、ミルクをもどし易い赤ちゃんも、うつ伏せにするともどし難くなると言われています。赤ちゃんがどうしても夜泣きする時などは「うつ伏せ寝」も選択肢の1つになるかも知れませんが、いきなりうつ伏せ寝を始めるのは大間違いです。最初は頻繁に様子をチェックしながら練習することが大切です。SIDS(乳幼児突然死症候群)にはくれぐれも気を付けてください。
 下に米国消費者製品安全委員会(CPCS)のうつ伏せ寝に対する警告を示しておきます。これを見ると冬場はうつ伏せ寝をしない方が安全です。

1.ベッドはアイロン台の堅さが良い
2.シーツは弛まないようにピンと張る
3.枕は絶対に使わない
4.短い袖の衣類を使う(長いと口を塞いで窒息する可能性がある)
5.何かで顔をおおうことがないようにする
6.あおむけ寝以上の注意をそそぐ

 SIDSは未熟児の赤ちゃんや喫煙されるお母さん、また母乳でなくミルクで育てている赤ちゃんにに多いと言われています。

5.Sucking サッキング
 口で何かを吸うことです。子宮にいる時でも赤ちゃんは自分の指をしゃぶっています。これは生まれた時にお母さんの乳首を吸う練習だと言われています。どうしても泣きやまない時はおしゃぶりが役に立ちますが、癖になるのでご注意を…。

以上5つに意識しながら赤ちゃんを寝かせつけてみてください。複数の要素が揃うほどおお泣きしないで赤ちゃんが寝てくれると思います。

参考までに(あくまでも体験談です。うつ伏せ寝は自己責任でお願いします)
 我が家では、首のすわりが確認出来たころから、徐々に様子を見てうつ伏せ寝の練習をはじめ、6か月過ぎてから本格的にうつ伏せ寝に変えていきました。うつ伏せ寝の練習には特に神経を使いますが、やはり、うつ伏せの方がぐっすりと寝てくれます。またうつ伏せ寝に比べて仰向けだと、赤ちゃんのお腹がすきやすいような気がします。仰向けの時は夜中にお腹がすいて泣いてしまい、ミルクを飲むとすぐに寝ていました…。
 また我が家では、寝る前はなるべく母乳やミルクを飲ませ、いつもα波が出るというクラシックのCDをかけていました。
 カープ博士が提唱されている安眠のための方法を意識しながら色々と試してきましたが、やはり、毎日「規則正しい生活」を繰返すと、赤ちゃんは自然とぐっすり眠るようになるような気がします。いろいろ手を凝らしても「生活のリズム」が整わないとダメそうです。生活のリズムは6番目に必要な要素かもしれません…。

以上、上手な赤ちゃんの寝かせ方について、赤ちゃんを持つお父さんお母さんのお役に立てば幸いです。

ご参考まで…、128番目の記事にも赤ちゃんの夜泣き対策の記事を書いております?

保育所から

今日からまた、キッズプレイス小笹長丘保育園に新しい月極め保育のお友達が増えました。1歳の子です。またキッズプレイス小笹長丘保育園が明るくなりました。

最初はお母さんと離れて泣いていましたが、朝のおやつの時間が始まると、みんなで仲良くおやつを食べていたのか、ご機嫌よくなりました。まわりのお友達が、新しいお友達に優しくしていました。新しいお友達が増えると子供達も大喜びです。

毎月、新しいお友達が次々と入園してくれています。嬉しい限りです。

保育所から

今日の朝の保育はみんなで紙粘土をしました。みんなでちぎったり、まるめたりしていました。

明日から新しいお友達が入園します。お友達がキッズプレイスにたくさんきてくれて嬉しいです。

2008年1月20日保育所から

一昨日の夜、一時保育のお礼の電話がありました。

その日の昼、2人の男の子がキッズプレイスに6時間一時保育にきてくれました。両方とも1歳前半の子でしたので、最初はお母さんと離れて寂しくて泣いていました。お昼寝、おやつ、遊びとキッズプレイスで過ごしていくうちに、機嫌よく元気になってくれました。

その日の夜、一時保育にきてくれた子のお母さんより、「家に帰ってスプーンの持ち方が下手だったのに、ちゃんともてるようになっていました。そして服も一人で脱げないのに一人で脱げていました。また今日はいつもと違ってぐっすり眠りました。先生何か教えてくれたのですか?ありがとうございます。」と、電話がありました。

思い出すと、おやつの時間スプーンを持ったお友達と一緒にその子は食べていましたし、お昼寝前、みんなが上の服を脱いでいるのをその子はみてました。きっと他の子がやっているのを見てその子は学んだのだと思います。おやつの食べ方や、いただきますの仕方、手の洗い方などはしっかり教えてあげました。

一時保育でキッズプレイスに来て、おまるでトイレをするようになったとか、キッズプレイスを利用した日は、夜泣きがなくなったとお礼を言われることが多く、とても嬉しく思います。そして、また、一時保育を利用してくれます。

今で50人ぐらいの子が一時保育を利用してくれました。何か子供に学ばせたいと思う時は、キッズプレイスを利用してみてください。子供に生活のリズムをつけたいと思う時は、月極め保育もおすすめです。規則正しい生活や、お勉強も教えます。キッズプレイスを利用すると、何かいつもと違った変化がみられると思います。

2008年1月7日薬煎院薬局から

新年、明けましておめでとうございます。今年もキッズプレイスの保育所と薬局をよろしくお願いいたします。
昨年末にインフルエンザのことについて書きましたが、ポツポツと反響があり嬉しく思っています。漢方薬はタミフルと同等以上に有効という結果が出ていますが、「味が苦い」のでお子さんにそのまま飲ませるのは難しいかも知れません。この場合は、ハチミツやシロップを入れるなどの工夫をすると良いです。

さて、今日は赤ちゃんの着せ過ぎについてです。
冬になるとキッズプレイスに登園する赤ちゃんも温かい服装でやってきます。
よくよく観察していると、園についてから上着のジャンパーやおくるみを脱がせると、その下に3枚も服を着ている赤ちゃんがおられます。寒い冬空に出かけるので仕方ないのですが(お父さんお母さんの愛情の深さかも知れません…)、お家や保育園にいる時は薄着がおすすめです。
私も含め、ついつい親ごころで冬には厚着をさせたくなりますが、暖房された室内や車の中では厚着をさせていると赤ちゃんがのぼせてしまい、また、お尻では湿気がこもって「おむつかぶれ」の原因になることが多いようです。
室内での服装は厚着にならないようにして、寝る時は毛布や布団で調整するのが理想です。

秋から冬にかけて生まれた赤ちゃんの場合、冬に厚着をし過ぎると暖かい季節に生まれた赤ちゃんより寝返りやハイハイが遅れがちになるようです。また、厚着により突然死症候群やアトピーにもなりかねません。赤ちゃんは大人に比べて体温調整の機能が未熟で、また汗っかきでもあるため、適度な保温性と通気性を考えて、こまめに服装を選択する必要があります。赤ちゃんがキッズプレイスからお家に帰って来た時、少し薄着なのは、日差しがさして保育園の中が日中温かいためです。また送迎の車の中も暖房を入れているのでジャンバーやおくるみの下は少し薄着になっています。

一方、私の家もそうなのですが、マンション住まいのため暖房はエアコンに頼っています。エアコン暖房は、風量をあげて下吹き出しにしても、天井側と床側ではかなりの温度差が出来てしまうのが難点です。足もとが寒いと思って温度調整をあげてもなかなか足もとが温まりません。このような時、加湿器を使って湿度をあげると比較的低い温度設定でも温かく感じます(エアコンの電気代もお得になります)。
また加湿器は風邪の防止にもかなり有効です。エアコン暖房のみの部屋で睡眠すると、空気がカラカラの状態では鼻や喉の粘膜が渇いて炎症を起こしやすくなり、風邪の季節では、粘膜からのウイルスの侵入を助けることになってしまいます。適当な湿度があれば鼻やのどの炎症を防げます。

そしてもし、日中自宅に誰もいないのであれば、サッシについている換気用の小窓を開けて換気しておくことをお勧めします(防犯には十分注意してください)。これは、加湿器で加湿しすぎた湿度を適度に逃がすためと、室内の目に見えない埃(ほこり)を外気に逃がすためです。

少々話題がそれてきましたが、冬は赤ちゃんの着せ過ぎに注意して元気に冬を乗り切ってください。次回は冬の間の家の換気の必要性について別途書かせて頂こうと思います。

最後に繰り返しになりますが、今年一年間キッズプレイスをよろしくお願いいたします。

保育所から

新年あけましておめでとうございます。
2008年はキッズプレイスは1月4日から開園していましたが、開園早々、一時預かりの園児さんがたくさんきてくれ、とてもにぎやかでした。
子供たちが元気に走り回る姿を見て、今年も、たくさんの子供たちに、お会いできたらいいなあと思いました。
今年もいろいろなイベントを実施していきたいと思います。日々の保育のブログも綴っていきたいと思いますので、楽しみにしていてくださいね。
今年もキッズプレイスをよろしくお願いいたします。

保育所から

今日でキッズプレイス小笹長丘保育園も、今年最後になります。
昨日で最後という子供達が多かったので、昨日は先生と子供達みんなで大掃除をしました。

キッズプレイスを開園してから4ヶ月間を振り返って一番に感じたことを今日は書きたいと思います。さまざまな子供達を見てきて、そして、今、子供達一人一人の顔を思い出していますが、みんな入園したときより何倍も「成長」してくれました。

赤ちゃんはキッズプレイスにきてから、つかまり立ちやはいはいをするようになったり、離乳食を始めたり、ミルクが飲めなかったのに飲めるようになったり成長してくれました。

1歳、2歳の子はおむつだった子がトイレにいけるようになったり、お弁当を一人で食べれるようになったり、お片づけができるようになったり成長してくれました。

3歳の子は、ひらがなや、数字、とけいがわかるようになったり、赤ちゃんや1歳2歳の子に対して思いやりの心を学んだりして成長してくれました。
子供達の成長の姿を見ると、キッズプレイスも自分も成長しなければと思わせてくれます。
子供達の成長が見て自分も成長したいと思うので、私はこの仕事が大好きです。

これからも、子供達と一緒に成長していける保育園でありたいと思っています。

あと3日で平成20年になりますね。平成20年もキッズプレイスをよろしくおねがいします。
みなさん、良いお年を‥。

2007年12月28日保育所から

昨日は開園した日から10月の終わりまでのブログを書いたので、今日は11月からのブログを書きます。

1.11月のこと…

11月は月極めの園児さんが3人入園し、一時預かりのはじめての園児さんも新規に20人とたくさん来た月でした。
季節はだんだん寒くなり、時間の合間をみつけては11月もチラシまきをしていました。
9月、10月と違い、気候的にまきやすかったので保育所の近くの地域のマンションを1件1件くまなくまいて
いました。そのお陰か、「保育所私の家の近くあたりにないので探していたのです」とか「近くに保育所ができて本当に良かった」という人たちが何人もきてくれました。11月から一時預かりできてくれた人の中には、もう6回も利用してくれている子供さんがいます。
10月遠足に行って子供たちは大喜びでしたので、11月は、動物園、植物園に遠足へ行きました。とても天気が良い日で、また暖かい日で、普段、見ない動物たちに、子供たちはびっくりしながら楽しんでいたのを覚えています。
はじめてクッキングで子供たちとクッキーつくりをしました。11月から始めたクッキングも、今では、遠足と同様、月極め保育の子供たちの楽しみの一つになっています。

2.12月のこと
12月もまた月極め保育に新しいお友達が入ってきました。そして園は4ヶ月の赤ちゃんから、3歳半の子供たちでまたいっそうにぎやかになりました。12月は子供たちにとって楽しみのクリスマスがあるので、クリスマスのかざりを子供たちに作ってもらったりしていました。12月13日には毎月恒例の遠足にいき大濠公園にいき、子供たちは大はしゃぎで公園内を走っていました。そして2クリスマスの日にはキッズプレイスにキッズプレイスのみんなに会いたいとサンタさんがきてくれたのです。

そして、今日で仕事納めのお父さん、お母さんが多いせいか、今日今年最後のキッズプレイスという子供たちが多かったです。

今年を振り返り、9月1日開園したばかりのキッズプレイスに、今は、子供たちがいっぱいいて、そして色々なお父さん、お母さんと出会えて本当に小笹長丘にキッズプレイスを作ってよかったし、いろいろな子供たちにに出会えて幸せを感じています。

月極めで利用されているお子さん、保護者様、一時あずかりで利用されたお子さん保護者様、見学にこられた方、このホームページを見られている方、この4ヶ月間キッズプレイスを応援してくださり、本当にありがとうございました。どうか来年も宜しくお願いします。

保育所から

 キッズプレイス小笹長丘保育園を開園した9月1日はとても暑い日でした。
9月はまだ開園したばかりだったので、みんなにキッズプレイスを知ってもらおうとスタッフ同士、時間を決めて時間のあるときに、チラシとタオルと水(汗だくになるのでチラシまきをするときの必需品でした)をもってチラシをまいていました。チラシまきをすると決まって「チラシが入っていたのですけど」とか「見学したいのですけど」という問い合わせの電話があり、反響におどろいていました。電話があるたびに、スタッフ同士「あっここ私がまいたところだ!」と言い合っていました。チラシのおかげで9月は一時預かりの子供たちと見学の子供たちが色々きてくれました。

10月に入ってから、いっきに月極めの子供たちがたくさん入園してくれました。そして一時預かりの新しい子供たちもいっぱいきてくれ、9月に一時預かりで来てくれた子供たちもまたきてくれて、あっという間に園はにぎやかになりました。月極めの子供たちは、最初は、お母さんとはなれて、ないていた子供が多かったのですが、すぐになれてくれました。赤ちゃんから3歳の子が毎日きてくれ、園の中を元気に走り回る子供たちの姿を見て「キッズプレイスをつくってよかった」と心から思いました。また、見学にきた人から「こんな保育園に行かせてみたかったのです。今お腹に赤ちゃんがいますが、生まれたら通わせたいです」とメールをいただき、とてもうれしかったのを覚えています。キッズプレイスの園行事の一つに毎月遠足がありますが、10月23日はじめてキッズプレイスの遠足で、もーもーランド油山牧場に行きました。子供たちは大喜びでした。
毎日元気に走り回る子供たちをみながら10月が終わりました。

明日は11月から今までのことを振り返るブログをかきたいと思います。
読んでいただきありがとうございました。

2007年12月27日薬煎院薬局から

毎年1月から3月までがインフルエンザのシーズンとなります。私にも9ヶ月の子供がいますが、これから春にかけて心配な季節が続きます。そこで今回は「子供たちがインフルエンザになったら…」ということについて考えてみたいと思います。

これまでテレビで散々タミフルの子供に対する異常行動が報告されてきたため、お医者さんも子を持つお父さんお母さんもタミフルの使用については嫌がられる方が多いのではないでしょうか。実際、医者さんでさえもタミフルの処方を控える方が増えているそうです。

そもそもタミフルとは、スイスの製薬会社のロッシュ社が開発した抗インフルエンザ剤です。H5N1と言われる致死率が高いA型インフルエンザ(俗に言う鳥インフルエンザと言われるもので、いずれ人に感染するように変異すると考えられています)に有効な薬として、世界各国で備蓄が進められています。

しかしこのタミフルの原料が漢方薬に使われる『八角(はっかく)』(別名、大茴香[だいういきょう]、八角茴香とも呼ばれます)と言う生薬から抽出された「シキミ酸」から作られていることを知る人は少ないと思います。八角は中華料理などにも使われ、独特の芳香を持ち、健胃作用や喉の痛みを和らげる作用を持っています。Image_of_StarAnis八角、画像出典:Wikipedia

タミフルが生薬成分から作られていたことを聞いて驚かれる方も多いと思いますが、実はこんな話もあります。
最近の研究では、タミフル以上に漢方薬の方がインフルエンザに有効であるとの比較結果が報告され、医学会で注目されています。自衛隊仙台病院の小児科の窪智宏先生が2005年日本東洋医学会学術総会で発表された研究成果によると、A型インフルエンザにかかった5カ月?13歳の子供60人で比較を行ったところ、タミフルより漢方薬の「麻黄湯(まおうとう)」の方が2倍近く短い時間で治療でき、副作用などは見られなかったそうです。

また大人についても、別の医療機関で検証され、やはりタミフルより麻黄湯の方が早く治ったとの結果が報告されています。
麻黄湯とは葛根湯(かっこんとう)などと同じように、2000年前から感染症の初期段階に使われてきたポピュラーな漢方薬ですが、これらの漢方薬の中に含まれる生薬の「麻黄」には、A型インフルエンザウイルスに対する増殖抑制効果が実験的に認められています(学術文献;Mantani, et al: Antivir Res: 44(3); 193-200, 1999)。
Image_of_Maou麻黄、画像出典:薬煎院薬局

少し話が難しくなりましたが、インフルエンザが流行しだして、お子さんの様子が少し変だなと思ったら、有効な漢方薬があることをちょっと思い出してみてください。子供にタミフルが使えないので、最近の小児科病院では「麻黄湯」を処方箋で出すお医者さんが多いです。ただし小児科の先生が上記の学会報告の内容や、漢方薬に対して懐疑的な意見を持たれている場合は、残念ながら処方してもらえないかも知れません…。

麻黄湯や葛根湯は安全性が高く、風邪(インフルエンザ)の「ひき初め」に飲むと効果的です。ちなみに葛根湯は「しょうが湯」と同じ葛と生姜が入っており、体を温める効果があります。女性やお子さんなどの普通の体力の方で、寒気がして筋肉や節々が痛む時(コリを感じるような場合)や咳が出ていない風邪のひき初めに向いています。麻黄湯はどちらかと言えば胃腸が強く体力があり、咳などを伴う風邪のひき初めに用います。葛根湯にしても麻黄湯にしても体内で風邪のウィルスが増殖し始める前に飲むととても効果があります。
なお麻黄湯は風邪の症状が進んで汗が沢山でているような場合に服用すると余計に体力を奪ってしまうため、風邪の中期から後期には用いません。また、出来れば錠剤や粉末タイプのものでなく「液体」の方が効果的であり、体への吸収も良いです。さらにドラッグストア等で売っている製薬メーカー製の箱入りの量産品ではなく、本物の煎じ薬の方が格段に効果的です。これらの漢方薬は予防にも有効です。

煎じ薬の場合は、お子さんが3か月以上であれば麻黄湯や葛根湯を服用することができます(3ヶ月未満は服用できません。但し漢方薬の文献(類聚方廣義)には乳児にも効果的であることが記載されています)。また眠くなることも胃を荒すことも無く、むしろ頭をスッキリさせます。しかし完全に風邪をひいてしまった後では効果がありません。この段階では使う漢方薬は別の処方になります(ウイルスが増殖してしまった後では効果薄ということです)。

参考までに、インフルエンザではありませんがノロウイルスに感染した時の私の経験談を書いておきます。
今年の冬、福岡でもノロウイルスによる嘔吐下痢症が流行りましたが、不覚にも私も感染してしまいました。典型的なノロウイルスの症状で、突然の腹痛から始まり徐々に下痢が始まりました。その日の晩はひどい悪寒に悩まされ、大布団をかぶっても体がガタガタ震えるほどでした。風邪の時のためにと思って準備(備蓄)しておいた葛根湯(煎じ薬)が自宅にあったので、それを飲みました。15分ほどしてから体が熱くなり始め、その後は大布団を脱ぐほど体がポカポカになり悪寒や頭痛も無くなり吐気は治まりました。しかし残念ながら下痢は翌日まで完全には止まりませんでした。葛根湯のおかけで結果的にひどい悪寒、腹痛や頭痛が消えたので気分的にはとても楽でした。私の場合、しかたなく身近にあった葛根湯を服用しましたが、回復も早かったので自分自身でも驚いています。なお調べてみると葛根湯は下痢症状がある時にも有効です(傷寒雑病論)。

最後に、ちょっとPRですが、漢方薬(煎じ薬)は2000年前の昔から老若男女を問わず用いられてきました。昨今は、医薬品を含め石油由来製品が身近に溢れていますが、天然の草根木皮を原料とする漢方薬だからこそ、小さな子供たちにもお勧めといえます。キッズプレイスの薬局である薬煎院薬局でも麻黄湯や葛根湯を扱っています。これからが風邪の本格的なシーズンですが、ブログをご覧の皆さんのお子さんが風邪に負けることなく、元気で冬を乗り越えら得ることを願っております。

2007年12月26日保育所から

クリスマスがおわると今度はお正月がやってきますね。

あと5日で今年もおわりですね。

キッズプレイスの子供達も昨日はサンタさんがきて、プレゼントをもらってニコニコでしたが、今年もあと3日でキッズプレイスも終わりです。

今年は91日にキッズプレイスが開園し、毎月新しい友達が徐々に増えてきて今はにぎやかになりました。一時預かりのお友達もたくさんきました。

明日、あさってのブログは開園した日から、今までのことを振り返るブログをかきたいと思います。楽しみにしててください。

2007年12月26日薬煎院薬局から

 「ばいきんまん」と言えはやなせたかし先生の「アンパンマン」の敵役ですね。子供たちも食事の前に「手に"ばいきんまん”が付いてるから良く石鹸で洗ってね!」というと、元気に「は?い」と返事が返ってきます…。

 さて、ブログをご覧のお父さんお母さん方への質問ですが、ばいきんまんの正体をご存知ですか?(笑)

 アニメの「アンパンマン」では、ばいきんまんは「ばいきん星」から来た天才科学者ということになっています。アンパンマンにやっつけられると、「ばいばいき?ん」と遙かかなたに消えて行ってしまいますが、このセリフが耳にこびり付いているお父さんお母さんも多いのではないかと思います(笑)。
しかし、ふと、お子さんからバイ菌って何?と聞かれると、上手く説明できていないことが多いかも知れませんね。そこで今日は、バイ菌についてのミニ知識を紹介しましょう。

 単に私たちが、「バイ菌」というと、人に悪さをする微生物を指すことが多いようです。しかしこれらは大まかに3つの全く違う生物がごっちゃになっています。それらは、?細菌(さいきん)、?真菌(しんきん)、?ウイルスの3つです。これらは目に見えないという点では同じですが、それぞれ別ものです。

 ?まず「細菌(さいきん)」ですが、悪玉で有名なのは、食中毒の大腸菌O157や虫歯菌のようなものです。一方、同じ細菌でも善玉のものは私たちの生活に欠くことができないものが多く、乳酸菌やビヒズス菌などが有名です。
 一般的に「細菌」は速いスピードで増殖するという特徴を持っています。もし悪玉菌が人間の体の中に入り免疫システムを突破すると、爆発的に増殖し大変危険な状態に陥ります。細菌が増えるのも困りますが、悪玉菌は様々な「毒素」を出すものが多く、早く細菌を除去する必要があります。
 特に、赤ちゃんの飲みかけのミルク(母乳)を保温器で温め続けたり、保管することが危ない理由は、栄養たっぷりのミルクの中では細菌が短時間に爆発的に増殖するためです。赤ちゃんは免疫系が未熟なため、感染症を引き起こすと重篤化する確率が高くなります(あかちゃんが38℃位の熱でも直ちに病院で処置を受ける必要があるのはこのためです)。

 ?次に真菌(しんきん)です。真菌の悪玉は良く知られた「カビ」です。黒カビ、青カビや水虫の原因の白癬菌などが有名です。真菌の善玉は「カビ」とは言わずに「麹(こうじ)」などと呼ばれます。味噌や酒もこの麹なくしては作れません。
 味噌や酒を作るのに時間がかかるように、真菌は細菌ほど短時間に増えることはありません。また胞子によって移動して増えるなどの特徴があります。
 真菌(カビ)は増殖スピードが遅いため、自分より増殖の速い「細菌」に栄養の良い場所を占領されてしまう可能性があります。そこで真菌は「細菌を溶かす物質」を体の外に出してこれを防いでいます、これが「抗生物質」です。例えば青カビは細菌を寄せ付けないように「ペニシリン」を体外に出しています。
 人間はこのカビが作る抗生物質を医療に応用しています。製薬会社は沢山のカビを世界中から集めて来て、その中から有効な抗生物質を見つけようとします。抗生物質はヒトの細胞を溶かさずに細菌の細胞のみを選択的に溶かします。
 少し専門的になりますが、?の細菌と?の真菌の違いは、前者が菌体内に「核」を持っていないのに対し、後者は「核」を持っています。名前が似ていても両者は構造的に異なる生物です。

 ?3つめはウイルスです。これはノロウイルスやインフルエンザウイルス、肝炎ウイルスなどが有名です。ウイルスは自分だけでは増殖できずに、必ず人や動物の細胞内に感染して増えます。ウイルスが厄介なのは、人や動物の細胞から外に出てくるとき、寄生していた細胞を破壊することです。ウイルスが沢山の細胞に感染するということはそれだけ体の細胞が破壊されるということになります。残念ながら抗生物質はウイルスには効きません(ウイルスへの対応については別の記事としてブログに書かせて頂きます)。

 ?細菌、?真菌、?ウイルスは人を含め動物や植物にも感染します。単独で感染することもあれば同時に感染することもあります(複合感染)。インフルエンザウイルスによる風邪の時にお医者さんが抗生物質を出されるのは、細菌による2次感染を防止するためです。特に小さなお子さんがインフルエンザウイルスに感染していて体力を消耗している時に2次感染の確率が高まりますので、お医者さんの指示に従って飲ませるようにしてください。ただし、抗生物質の乱用は「耐性菌」という厄介な細菌を作り出してしまう結果になるので、リスクを考えて使用する必要があります。最近では抗生物質が全く効かないスーパー結核菌(耐性菌)が出現して大きな問題になっています。

 細菌、真菌、ウイルスを完全に死滅させるには「オートクレーブ」という装置を使って高温高圧で滅菌します。オートクレーブとは、ご家庭にある圧力釜の医療向けの機械と思ってもらうと分かりやすいと思います。そこまでしなくても、一般家庭では煮沸したり、石鹸で洗うことによりある程度の確率で除去することができます。

 今回は細菌、真菌、ウイルスについての説明でした。これからまだまだ風邪の季節が続きますが、お子さんの病気への対処の一助となればと思います。次回はインフルエンザウイルスに有効な薬についてブログを書きたいと思います。