9月のつらい出来事
キッズプレイスではこれから年末にかけていろいろな行事があります。秋の親子遠足、12月の発表会、クリスマス会などです。現在、長丘園と平尾園の先生方は遠足をどこにしようか、どんな遠足にしようかと計画中です。去年は長丘園の親子遠足があいにくの雨で室内でのレクレーションとなりましたが、今年は晴れて外で沢山遊べるとよいと思います。
そんな忙しい先生方に代って、キッズプレイスのブログの役に立つべく、私ごとで大変申し訳ないのですが、9月のつらい出来事を書かせて頂きます。ちなみに、「私」とはキッズプレイスの薬局の薬剤師(通称カンポウ先生、男性)です。
実は9月は、これまで私を支えてきてくれた同じ薬剤師の母に先立たれ、私にとってはとても悲しい月となりました。今年の2月に黄疸が出て自宅の近くの病院で診察を受けたところ膵臓ガンと分かり、福岡市の中心部にある済○会病院に緊急入院したのですが、今月7日に他界しました。入院してわずか7か月ほどでした。享年73才でしたので、女性の平均寿命より10年以上短く、そのことが悔やまれます。
膵臓ガンは特に分かりづらいガンで、発見された時には手遅れということが多いのですが、母の場合は幸い他の臓器への転移が見られないStage Iでしたので、腫瘍さえ摘出すれば5年以上生きられると思われていました。膵ガンの5年後の平均生存率は10%程度ですので、運が良いと家族は喜んでいたのですが…。
私は製薬会社で7年ほど消化器系の薬剤(新薬)の探索研究を行っていましたので、国内外の学会にも良く出かけていました。それゆえ病院のドクターがどのような処置を行い、何の目的でどのような薬物を投与したか、およその意図が分かります。
話が専門的になりますので途中は端折りますが、読者のみなさんには『重い病気であるほど、患者である私たちは、“名医”を探す努力を惜しんではいけない』ということを強くお伝えしたいと思います(名医とは優れた技術を持ち、患者の気持ちを分かる医師と思います)。
そのような努力を怠っていなかったら、ガン以外の原因で母を失うことはなかったと思うからです。今ではいくら悔やんでも母は戻っては来ませんが、後悔しきりです。?
暗い話題となりましたが、嬉しいことも一つありました。
私の薬局にはお子さんが欲しくてもなかなか出来なくて相談されに来るお客さんが少なくありません。
これまでも多くの方にお薬(漢方薬)を処方して不妊治療を行って参りましたが、今月になって、あるお客様から妊娠されたとの嬉しいお便りを頂くことができました。その方は福岡の方ではないのですが、このブログを紹介したため、ひょっとしたらこの記事をお読みになるかも知れませんが、憔悴していた私にとって妊娠されたとのお便りを頂くことができて、とても勇気づけられました、ありがとうございました。
消える命があれば、新しく生まれる命もあることは自然の節理ですが、今はその方の赤ちゃん(新しい命)が無事に誕生されることを願わずにはおられません(次の嬉しい便りを心よりお待ちしております)。
最後に、忙しい中、母のお通夜に会葬して頂きました関係者のみなさん、スタッフのKさん、また保育園のAちゃんのお母さんとお父さんに、この場を借りまして再度、厚くお礼を申し上げます。ありがとうございました。