子供を叱ること

2008年4月22日保育所から

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キッズプレイスも4月になって新しい園児さんが増えました。
新しい園児さんの中には少々我侭なお友達がいたり、また先生の言うことをとてもよく聞いてくれるお友達もいます。
また、私にも1才になったばかりの娘がいますが、最近、物を噛むのが嬉しいのか、やたら手や指に噛み付きます。
じゃれて噛みついたりするぐらいは良いのですが、ブログをご覧のお母さんの中でも、お子さんが悪いことをした時にどのように叱ったらよいかと悩んでおられる方も多いのではないかと思います。そこでお子さんへの注意の仕方として、「怒ること」と「叱ること」について考えてみたいと思います。お話の内容は次の通りです。

1.「怒ること」と「叱ること」
2.分かりやすく説明すること
3.メリハリ
4.客観的な尺度

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1.「怒ること」と「叱ること」
 「怒ること」と「叱ること」とは、大人の側からみた言い方ですね、子どもの側に立てば、「怒られること」、「叱られること」になります。子どもの側に立てばどちらも怒られることに代りはないかも知れませんが、本来は同じ意味であってはいけないのだろうと思います。
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 それぞれの意味を考えると、「怒る」とは怒りの感情を表に出すことをいい、「叱る」とは、目上の人が目下の人の「過ちをとがめる」ことをいいます。「怒る」に対し、「叱る」は、叱責するに値する正当な理由が必要ということです。

 現実には、子供を叱ってもなかなか言うことを聞いてくれないことも多いですね。そんな時は、段々と頭に血が上ってストレスを発散するだけの「怒り」に変わります。
子供を叱る時は、怒りにかわらないように「叱る」ようにしないといけません。
 

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2.分かりやすく説明すること
 叱る時にちゃんとした理由が無いと言うことは、愛情がないと言うことと同義かもしれませんね。ただ怒りの感情をぶつけているのではないことをお子さんに伝えるためにも、理由を説明することが大切です。愛情なく怒ったり、人格を否定しているのではないことを、ちゃんと教えることです。私自身は、叱る理由と、好き嫌いは別であることを伝えることがとても大切だと思っています。難しく言えば、両者が独立した事象(別もの)であることを伝えることです。

 そうしないと、子どもは意味も無く自分が嫌われたと勘違いするでしょう。常習的に訳が分からず怒られ続けていれば、子供は全てのことを否定に見るようになり、将来、社会や他人を傷つけるようになるかもしれません。

例えばこのような言い方はどうでしょうか。
「お母さんは○○ちゃんのことが好き。でも、××することは悪いことなんだよ。いけないことなんだよ。」
この言い方は、善悪の判断が付く年齢の子供には効き目があります。しかしそうでない時は効き目がありません。

そのような時は、お母さんが自分の素直な気持ち「I message (アイ メッセージ)」を付け加えると、ストレートに、自分の気持ちを伝えられると思います(I message の詳細については、また別の機会に取り上げたいと思います)。
「お母さんは○○ちゃんのことが好き。でも、××することは悪いことなんだよ。○○ちゃんが××するとお母さんは悲しいよ」
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善悪の判断ができなくても、お母さんを悲しませているということに気づかせることが出来るかも知れません。この点では先程よりすすんだ言い方です。お子さんの目を見て真剣に話せば、お母さんの素直な気持ちは必ずお子さんに伝わると思います。是非お試しください。

3.メリハリ
 叱ることばかりでなく、褒める時にはしっかりと褒めることが必要です。良いことは褒められ、悪いことは叱られるという「メリハリ」が重要です(別の言い方をすれば飴とむちともいえるかも知れません)。このルールが身につけば自分でも善悪の判断の感覚が分かるようになり、自分でどうしたらよいか分からないことがあれば大人に聞くようになります。
 善悪の判断に限らず、生活にメリハリをつけることはとても重要です。ずるずると同じ事を続けるのではなく、スパッと頭を切り替えられる習慣を小さいころからできるようになると、勉強と遊び時間など、無理せずコントロールできるようになります(お子さんを保育園に預けることはメリハリを付けるといっても過言ではないかもしれません…)。

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4.客観的な尺度
 先に、叱る理由を明らかにすることについて書きましたが、これは叱る側の大人にとってもメリットがあります。?
 折角片づけたおもちゃ箱を子供がひっくり返してしまった時、お母さんにストレスがたまっていたら、ついつい「怒って」しまうと思いますが、そのような際、お母さんは子供にどのように対処すればよいでしょうか。どのくらい叱ればよいか分かりますか?

このような時、(大人も)判断基準となる客観的な尺度を持つことが大切です。
何らかの尺度を持つと、お子さんをどのぐらい怒ればいいのか、怒りすぎたのではないか、逆に甘やかせ過ぎではないのかなど、いろいろ悩むことが無くなり、ずっと気が楽になります。

 考え方の例として、お子さんが何かをした後の問題解決にかかる費用(金額)を考えてみてはどうでしょうか。子供がおもちゃ箱をひっくり返したり、ご飯をひっくり返した時、それを片づけるための費用はどれぐらいでしょう。おそらく100~500円くらいのものだと思います。よほどお母さんの腹の虫の居所が悪くなければ1000円くらいまでで済むと思います。1000円くらいなら許せませんか?
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 一方、子どもが道に飛び出したり、電気コードで遊んでいるような時は、命を落とす可能性もあり、とても金額で換算できるような問題ではありません。このような時は、無理をしてでも強く叱かる必要があります。プライスレスなものは、心を鬼にして強く叱らないといけません。
 以上、コストという尺度を使って、お子さんのいたずらを客観的に見ることができるというわけです。

 しかし、客観的な尺度を持つことが無意味な場合もあります。例えは、子供(特に赤ん坊)の夜泣きなどです。子供の夜鳴きで翌日の仕事にさわりがあったとしても、金額にすればたかが知れているかもしれません。しかし連日続くとフラストレーションが溜まります。このよう場合は個別に原因を対策を考えていく必要があります。つまり、叱ることばかりに目を奪われること無く、TPOに合わせて原因に対応するようにしないといけません。
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 余談ですが、子供が夜泣きをする時はほとんどの場合、何らかの原因があると考えた方が良いです。9ヶ月位までの赤ん坊が泣く理由は、「お腹がすいている」、「おしめが気持ち悪い」、「眠たい」、「暑い(着せすぎ)」、「どこか体の具合が悪い」の何れかがほとんどです。また1才くらいになると「気分転換したい」などの理由が加わります。「体の具合が悪い」とは、発熱などの病的なものを言いますが便秘などでもぐずるようになります。このような理由が見当たらない時は、生活が不規則(生活のリズムが乱れている)などの原因が考えられます。

 少し長くなりましたが、思いついたことをいろいろ書かせて頂きました。決して上に書いた内容を推奨するつもりはありませんが、子供を持つお父さんやお母さんの子育てのヒントになればと思います。参考になれば幸いです。

2008年4月22日保育所から

Posted by 葛根先生