お父さんのハイスピード・カレー

2008年7月19日保育所から

突然ですが、皆さんカレーライスはお好きですか。子どもたちは大好きですよね、うちの子供も大好きです。子供に限らず大人でも、夏になって食欲がなくなった時は、カレーの風味が食欲を回復させてくれますよね。


今週の日曜日に自宅でカレーライスを作りました。我が家のカレーはお父さんが作ることが多く、短時間で仕上げるハイスピード・カレー(通称、高速カレー)です(笑)。日曜日など、外で遊んできて、自宅に帰って短時間に食事を作って、みんなで食べたい時は、これからご紹介する高速カレーを作ります。

食事の準備を始めて食べ始めるまでおよそ40分です。いつも、短い時間でちゃんとしたカレーを作るにはそどうしたらいいか考えていたら、どんどん短くなってきました。結局、カレー作りの最短時間は、ご飯を炊いている間にカレーを仕上げてしまうこととなりました。
😀
自宅に帰る途中でスーパーによってカレーセットと牛肉とカレールーを買ってきます。「カレーセット」とは、玉ねぎ、ニンジン、ジャガイモ数個が1つのパックに入ったセット物で、単品を1つ1つ買うより安く済みます。
買い物の際のポイントは、子供も一緒に食べるので牛肉は薄切り肉を買います(うちの子は1才4ヶ月です)。またお父さんが少しメタボリック気味なので、牛や豚のラードのような動物性脂肪を含まない植物性脂肪100%のカレールーを買ってきます(うちの家では某メーカーのとろけるカレー…です)。ちなみに、さらに脂肪摂取量をさらに減らす必要がある時はカレーパウダーと水溶き片栗粉で代用します。

自宅に帰ってくると、まずお米をといで炊飯器のスイッチを入れます。ここまで約5?6分ぐらいです。次にハイスピード・カレーに欠かせない伝家の宝刀『圧力釜』を出してきて水を入れて火をつけます(温水器のお湯を沸かすと速いです)。
🙄
水が沸騰する間に野菜を切ります。まず玉ねぎです。この時、(私は、)まな板を使わず、3角コーナーの上で、玉ねぎを手で持って切ってしまいます(慣れないうちは、真似しない方が無難かも知れません)。こうするとまな板を使わず、また、玉ねぎの皮のあと始末が短時間で済みます。
😯
次にニンジンですが、ニンジンはピーラーを使って皮をむいたりはしません。ジャガイモもニンジンも皮の部分に栄養があるので、あえて捨てずにそのまま使います。しかし泥が付いているので、これを食べても問題がないぐらいきれいにします。
方法は、水を流しながら「亀の子たわし」で表面全体をゴシゴシこすってきれいにします。ジャガイモも同様です。皮の表面全体を水を流しながら、亀の子たわしでこすってきれいにします。たわしでこすると、ニンジンもジャガイモもとてもきれいになります。

きれいにしたニンジンもジャガイモは、玉ねぎ同様、まな板を使わず、手に持ったまま適当にざく切りにして圧力釜の中に入れます。次にお肉ですが、子供が食べやすいように買ってきた薄切り肉を指で引きちぎりながら圧力釜の中に入れていきます(この時もまな板は使いません)。

ここまでで調理開始から10?15分位経っています。

圧力釜の蓋を閉めてお湯が沸騰して蒸気がで出したら、約10分ほど火にかけておきます(中火)。10分後火を止めて水道の蛇口をひねって水をチョロチョロ出し、そこに圧力釜を置きます。この方法は注意が必要なため、あまりお勧めできませんが、上手にやると圧力釜の内圧を短時間で下げて、蓋を1分ほどで開けることができます(通常5?6分かかってしまいます)(圧力釜によっては急冷に適さないものがありますから購入時にチェックが必要です)。なお、急ぐ場合は減圧弁を開ける方法が一般的ですが、家の中が蒸気だらけになるので私はこの方法は使いません。

蓋があいたら忘れずに子供用の分量の具とスープを取り分けます(時々忘れてしまって全部大人用のルーを入れて大失敗することがります…こんな時は蜂蜜かチャツネでごまかします)。

料理用の「お玉」の上にカレールーを乗せて、かき混ぜずに、そっと鍋の底に沈めて、5分位しばらくそのままにしておきます(大人用のカレー)。こうしておくと「お玉」に乗せたルーが柔らかくなって、後でかきまぜるときに早く溶けます。
ルーを静めて柔らかくしている間にご飯の盛り付けをします。特に子供用は先にご飯を持って少し冷やしておきます。また、圧力釜を火にかけている間の10分間で用意したレタスとトマトのサラダをお皿に盛りつけおきます。グラスに氷を入れて「お冷」も準備しておきます。
😛
5分間沈めておいたルーを完全に溶かしたらハイスピード・カレーの出来上がりです。

圧力釜はとても便利な調理器具です。短時間で調理できるためにビタミンやそのほかの栄養素が必要以上に分解することがありません。これは育ち盛りの子供の食事を作る上で、大変ありがたい効能です。また思いっきり硬いすじ肉もなども15?20分位で、子供でも大丈夫なぐらい、びっくりするほど柔らかくなります。
😀
圧力釜の中は1.2気圧、110℃ぐらいの圧力と温度になりますから、バクテリアやウイルスは完全に不活化されます(誤解のないように、圧力釜を使わない普通のカレーの調理法でも十分不活化されます)。
この圧力釜の性質を利用すると、上のような手抜きに思える料理法でもニンジンやジャガイモを安心して食べられることになります。ただしBSEの原因とされる「プリオン」という特殊な「たんぱく質」は不活化されませんから、牛肉を使う時は安全なお肉を選ぶようにした方が良いと思います。?

?今回は圧力釜を使って手早くカレーを作る方法を紹介しましたが、カレールーの代わりに、だしの素と醤油と砂糖とみりんで味付けすると「肉じゃが」になり、ルーを変えるとシチューやハヤシライスに、コンソメを入れるとスープにといろいろ重宝するので、具だけを煮て、作り置きして冷凍しておくと便利に使えます。

圧力釜は取扱い方法を間違えなければ、ものすごく重宝する料理器具だと思います。特に忙しいご家庭にはお勧めです。もしお持ちでなければ活用してみてください。

2008年7月19日保育所から

Posted by 葛根先生