フラッシュカード…

2008年3月12日保育所から

 ホームページでもお知らせしておりましたが、キッズプレイスではフラッシュカード方式による右脳開発プログラムを行っていこうと考えています。3月中旬から初めて、本格的なスタートは4月以降の新しいお友達を迎えてからになる予定ですが、今日はテストとして、現在の園児さんの前で園のプロジェクタを用いて、いろいろな数字やアルファベット、ドッツ、国旗をフラッシュしました。
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 「テスト」をした理由は、フラッシュを見た園児さんたちがどのように反応するかとても興味深かったためです。しかし、結果的にはみんな興味津々で大変良い感じでした。
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 フラッシュカードによる右脳開発とは、数字やアルファベット、ドッツ、国旗、漢字、掛け算、足し算、引き算…など、いろいろな情報が書かれたカードを0.5秒程度の短い時間で次々に子供たちに見せていくものです。
 0.5秒間隔で何百枚ものカードを流していくことになるため、大人が見れば「早すぎて分かりにくい!」「もっとゆっくり流して!」「意味がよく分からない」などと、文句や小言が出てくるかもしれませんが、実は「分かりにくい」というのが良いのです。
人間の脳は膨大な情報を処理することが出来ますが、分かりにくい情報に対しては、「感覚的」に捕らえようとします。この時、分かろう(理解しよう)とするのは主に左脳の働きによるものでリ、感覚的に捕らえようとするのは右脳の働きによると言われています。
 大量のフラッシュカードを流すことにより、子供たちの頭の中は左脳を使ってその情報が何であるかと理解しようとするのではなく、「感覚」で捕らえようします。フラッシュカードの目的は、理解させることではなく、右脳を働かせて感覚的に捕らえるところから入っていきます。先の文句や小言のように、大人の頭では1つ1つの情報を正確に理解しようとしますが、それでは「左脳開発」になってしまいます。真っ白な頭を持つ子供たちであるからこそ、理解しようとするのではなく感覚で捕らえようとし、その結果として右脳が鍛えられるというわけです。つまり、分かりにくくて良いのです。
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 一方、何度も感覚として捕らえた情報(体験)は、忘れにくいという特徴があります。スポーツで言えば体で覚えるという感じに似ています。好きな流行歌を何度も繰り返して聴くと、頭の中にいつまでも覚えていることとお同じです。運動にしても音楽にしても、感覚的に捉えているのは右脳の働きによります。
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 しかし問題点として、フラッシュするときに子供たちがある程度カードに集中していなければ、いくらフラッシュしても良い効果は得られないと思われます。ある程度リラックスしながら、友達と一緒にのめりこんでもらうことが出来れば(フラッシュを好きになってもらえば)とても理想的といえます。

 今日のテストは、6畳程度の広さで、園の一番奥にあって最も静かな保育室を使うことにしました。子供たちに集まってもらい、椅子に座ってプログラムを受けてもらいました。プロジェクタを用いましたが蛍光灯をつけて部屋は明るままとしました。ただし子供たちの注意が外の風景に向かないようにカーテンは閉めました。また、プログラムは1日に2回に分けて行い、子供たちの様子(集中の度合いの違い)を観察しました。
 年齢は0才から3才の子供たちでしたが、壁に映し出されるフラッシュカードの絵を見て一緒に数字やアルファベットを口ずさんだり、手を叩いて音頭を取っている子も居ました。子供たちの目は一応に画面に釘付けになっていました。驚いたことに、となりの部屋から0歳児の園児さんがベットから乗り出してカードをじっと見つめていたのには驚きました。
子供たちは2回ともフラッシュカードにノリノリで、初日としては手ごたえを感じた1日でした。これからも環境を変えて子供たちが興味を持ちながら集中できる条件を探って行きたいと思います。
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2008年3月12日保育所から

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